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三体 シン宇宙戦艦ヤマトかな

2021-07-11 13:58:52 | 推薦します!
物理の用語が満載で圧倒的なリアリティーで描かれる、最近完結したと話題の中国人作家劉慈欣のSF小説三体を読み始めた。
今1が読み終わり、Ⅱの上巻の途中である。
どんどんスケールが大きくなっていくとのこと。
今のところ宇宙戦艦ヤマトかな。
そういう想定になるわねー。という展開かしら。
物理とかをガッツリ勉強した人にはもっと面白いのかも。なんせ三体問題なんて聞いたこともなかったから。
今のウイルスな世の中だって想像出来ていなくて慌てふためいているのが現実なんだし、他の恒星系の惑星には別のもっと進んだ文明を持っている生物がいてという設定がリアルで、体制批判に抵触すれすれ(ちょっと文革批判がどこまで中国内で禁忌なのかはわかってない)で繰り広げられる中国人作家の描くSFってのが興味津々なんである。
人口が日本の十倍、アメリカの四倍と考えれば、うまくやれば発見や想像・創作の分野でも才能ってやつを最も多く輩出する国が中国になっていってもなんの不思議もない。作家の劉慈欣は移民とかではなく中国国内でこれを書いている。
どこかで変なミッキーマウスを平気でパクって描いちゃう国って印象だったからなぁ。この後インドもどうだろうね。きっかけ次第で来るかもね。
ただ一巻のあとがきで翻訳者がかなり翻訳にも力を入れたこともわかって、今後のエンタメの翻訳の未来も予見できる。これは現代日本から見たら常識の違う外国感がどこまでが許容範囲か、背景の説明含めて必要性の判断が重要で自然さが肝心。中国語からと英語版からの両面からの翻訳だそうです。
また読み進めるのを早める技術がある。それは金大中氏をキンダイチュウ氏って読むかキム・デジュンって読むかにかかっている。
読むだけならキンダイチュウ氏だ。日本語の音読みでイケそうな人名は全てキンダイチュウ氏作戦で。人名を覚えるのが面倒臭くなくなる。雰囲気をたっぷり味わいたい人はこの先の映像化も見据えて本格的な発音読みを採られるといいかも。
また私はこれKindleで読んでいる。文字のフォントサイズの変更含めて小説はもうKindleでないと読みにくい。いちいち老眼用眼鏡を探すのも不要だし、明け方布団の中で読書するのも容易になった。タブレットとKindlefireの2つをうまく使っている。

シン・ゴジラってリアル設定のゴジラだったとするなら(実際そうだったけど)、さっきも書いたがこの三体はリアル設定の宇宙戦艦ヤマトの印象でいいかも。
リアルな問題を抱えたデスラー率いるガミラス星人、そこに本格的な人類の苦難が出現したらと想像すれば、その物語は大人も楽しめるエヴァンゲリオン的なSFエンタメ設定が容易に想像出来るというものであろう。
ビジネス本や自己啓発本ばかりでお疲れの皆様、目線を変えたいなら是非ともこの三体、お薦めです。



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