とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

「永遠の0」百田尚樹/著

2013-11-20 23:37:50 | 読書
永遠の0 (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社


やっと手元にこの本が届き、あっという間に読み終わってしまった。読み終わったあとは、目頭が熱くなり、いい本を読んだという読後感に包まれた。さすが、250万部も売れたという超ベストセラー小説だけあって、戦争物が苦手な私でも読みやすく物語にぐいぐい引き込まれた。百田尚樹という作家は、本当にストーリーの組み方がうまい。悲惨な戦争を題材にしながらも、若い人にもわかりやすいよう太平洋戦争の歴史と特攻隊に参加した若者たちの思いを伝えることができた秀作だと思う。

ストーリーは、大学生の佐伯健太郎と、出版社に勤める姉の慶子が、亡くなった祖母・松乃の四十九日から暫くした頃、祖父・賢一郎から実の祖父の存在を知らされることから始まる。祖母・松乃は太平洋戦争後に祖父・賢一郎と再婚する。健太郎たちの実の祖父は、松乃の最初の夫で終戦間際に特攻で戦死したゼロ戦乗りの宮部久蔵だったのだ。母から健太郎と同じ26歳で亡くなった父・久蔵がどんな青年だったのか知りたいと改めて頼まれ、手がかりとなる海軍従軍者たちを訪ね歩き、いろんな話を聞くことから宮部久蔵がどんな男だったかが次第に明らかになっていく。現代人の感覚で、戦争の様子を戦友からインタビューしながら明らかにしていくというのは、うまい手法である。

まず最初に会った元海軍少尉・長谷川の話で、健太郎たちは「奴は海軍航空隊一の臆病者だった」と吐き捨てられる。ガダルカナルの戦いでは、激戦を極めベテラン航空兵でも帰還できなかった中、宮部はいつもまったくの無傷で帰って来たことを慶子と健太郎に語る。
宮部は、いつも安全な場所から戦いを眺めているだけの臆病者だったというのだ。祖父が、臆病者だったというのは、健太郎にしてみれば戸惑うばかりの話であろう。それでも、更に手がかりとなる海軍従軍者たちを訪ね歩くうちに、生前の久蔵を知る者達の語ることはそれぞれに全く違っており、調べるほどに宮部という人物の謎が明らかになっていく。

宮部久蔵は、凄腕のゼロ戦乗りでありながら、決して撃墜した敵機の数を誇ることはしなかったのだ。彼の一番の目的は、結婚したばかりの妻と生まれた娘に会うまでは、絶対に死なないという事だったのである。国のために命を捧げるのが当然だったと言われる戦時下の日本で、卑怯者と罵られながらも妻と娘に会いたいと思う気持ちを持ち続けた男の勇気には感動する。激烈な戦いの中で生き延びることも、凄腕のゼロ戦乗りだったからできることかもしれない。

この小説の中では、ゼロ戦の性能が書かれており、旋回と宙返りに優れ、速度も桁外れに早く飛行距離も長い素晴らしい戦闘機だったという事がよくわかる。しかし、決してゼロ戦を手放しで評価しているわけではない。宮部の言葉として「自分は、この飛行機を作った人を恨みたい」「八時間も飛べる飛行機は素晴らしいものだと思う。しかしそこにはそれを操る搭乗員のことが考えられていない。八時間もの間、搭乗員は一時も油断出来ない。我々は民間航空の操縦士ではない。いつ敵が襲いかかってくるかわからない戦場で八時間の飛行は体力の限界を超えている。自分たちは機械じゃない。生身の人間だ。八時間を飛べる飛行機を作った人は、この飛行機に人間が乗ることを想定していたんだろうか」と書かれている。この言葉の持つ意味は、かなり奥が深い。科学技術は、常に科学者や技術者の欲求をかなえるだけに進歩するが、決して人間の幸福や平和を考えて進歩しているわけではないのだ。ゼロ戦の設計者は、空を自由に飛び回れる飛行機をと考えたのだろうが、それに乗る人間の苦痛がどうなるかまでは考えていなかったのだろう。ゼロ戦は、飛行性能を上げるために、防御装置が皆無だったという。当初は、快進撃を続けていたゼロ戦も、やがて米軍からその弱点を見抜かれ、次第に撃墜される数が多くなり、特攻隊という形で人の命を無益に扱う戦いになっていたことが良く分かる。

戦争を扱った小説ながら、最後まで読めば決して戦争を賛美した小説でないことは明らかだ。軍隊という硬直した官僚組織には、海軍大学や海軍兵学校を出たというだけで実戦経験がゼロの将校ばかりだったことが挙げられ、権力闘争やメンツにこだわり、無益な戦争を続けていたことが登場人物の口から語られている。この辺りは、特に筆者が訴えたかったことではないだろうか。お国の為とか天皇陛下の為だと死んでいった特攻隊員も、本当は死にたくはなかっただろうと思わずにはいられない。みんな家族や恋人に会いたかっただろうと思うと、改めて戦争の悲惨さを感じてしまう。

「妻と娘に会うまでは死なない」と長きにわたって生き延びていた宮部久蔵は、終戦直前になって特攻に志願し、あえなく戦死してしまう。なぜ、妻との約束を破って特攻に志願してしまったかについては、この小説の一番の核心部分だ。最後まで読むと、宮部久蔵の壮絶な生涯と驚愕の事実が明らかとなり、涙なくして読み終えることはできない。学校の日本史の中では時間切れで知ることができなかった戦争の経緯も知ることができたのもよかった。やっぱりこんな時代が再び来ないことを願うばかりだ。

「いきものがかりのみなさん、こんにつあー!!2013~ I ~」inエコパアリーナ

2013-11-19 22:50:51 | コンサート
今年も、いきものがかりのコンサートに行ってきた。
一昨年から毎年見に行っているので、もう3回目になるお馴染みのアーティストだ。
ぎりぎりだと駐車場が遠くなりそうだったので、少し早めに出かけたのが正解だった。
なんとかエコパアリーナ入り口前の駐車場に入ることができた。

アリーナ入り口前のツアーグッズ売り場で、静岡限定色の紫色のタオルを購入する。
いきものがかりのコンサートでは、タオルが重要なアイテムなので一人一枚は持っていたい。


午後4時から入場が始まり、アリーナ席に入っていった。
席はアリーナ席でもほぼ中央の列で、ステージも真正面に見える。
そして、全員の席にはソニーが開発したという世界初の無線機能付きリストバンド型フルカラーLEDライト「フリフラ」が置かれていた。
「フリフラ」は、3万色の光を10エリアに分けてリアルタイム制御するという最新鋭のLEDライトだ。
ただこのライトは、貸出なので退場時に返すことになっている。


我々が座った席は、ステージまでは遠いが大型スクリーンが良く見えるし、センターサークルが真横にあった。
多分、公演中盤にはセンターサークルにメンバーが来ることが予想されたので、意外といい席だったかもしれない。
そして、午後5時を少し回ったころ、会場が真っ暗になり、「フリフラ」がカラフルに光りだした。
スタンド席、アリーナ席が幻想的な光に包まれ、いきものがかりのメンバーが登場する。
出だしからノリがいい曲で始まり、もう全員総立ちである。
1曲目は、『カルピスウォーター』CMソングの「1 2 3 ~恋がはじまる~」だった。

以下、今回のセットリストだ。

1.1 2 3 ~恋がはじまる~
2.気まぐれロマンティック
3.マイサンシャインストーリー

~MC~
聖恵ちゃんのお馴染み「こんにつあー」のあいさつで始まる。

4.風が吹いている
5.あしたのそら
6.なんで
7.恋愛小説

~MC~
会場の皆さんともっと近づいて演奏したいと、メンバーがセンターサークルへ移動する。
水野君、山下君、聖恵ちゃんがそろってセンターサークルに上った。
我々の席からは、もう目と鼻の先である。本当にいい席に当たったといえる。
次の2曲を歌って、彼らはステージに戻っていった。

8.月とあたしと冷蔵庫
9.東京

~スクリーン映像~

10.MONSTAR
11.ぱぱぱ~や
12.うるわしきひと
13.キミがいる
14.笑ってたいんだ
15.笑顔

~アンコール~

せっかくタオルを買ったのに、使う時がなくてどうしたのだろうと思っていたが、やはり使う場面がやってきた。
ジョイ!ジョイ!と楽しげな曲のじょいふるが始まり、タオルをグルグルと振り回す。
やっぱり、いきものがかりのコンサートでは、この曲が定番だ。
16.じょいふる

そして、名曲「ありがとう」をしんみり聞かせてくれた。
17.ありがとう
18.ぬくもり

結局、最後までほとんど立ちっぱなしだったが楽しかった。
いきものがかりは、いまや日本を代表するアーティストと言ってもいい。
老いも若きも一緒になって楽しめるライブで、最先端の映像技術や音響効果も楽しめる。
会場の熱気もすごく、拍手や腕振で汗びっしょりとなり首に巻いたタオルが役にたった。

はままつフルーツパーク:噴水エンターテイメントショー【はままつの栄光】

2013-11-18 23:21:36 | 観光
冬のイルミネーションは、最近いろんなテーマパークで開催されているので、
それほど珍しいものではなくなったが、噴水ショーというのは初めて見た。
はままつフルーツパークでは、10月からヴェルサイユ宮殿やディズニー、ドバイ等の世界各地のテーマパークで
活躍中のクリエイターが設計したという東洋最大級の噴水イルミネーションショーが開催されているのだ。








横幅100mにわたる色鮮やかな光で作られた噴水のカーテンや、大輪の花が咲いたような噴水の動きには驚きで一杯だ。
そして、水の動きとともに会場に響き渡る音楽もいい雰囲気を醸し出している。
まさにファンタジックワールドに紛れ込んだような気分にさせられた。








ショーは約25分だが、夕方5時半から30分毎に何回も行われている。
風が強いと水しぶきが飛んでくるかもしれないので、注意する必要がある。
またベンチがたくさん用意されているが、多少湿っぽいのでビニールシート持参で行くといいだろう。
フルーツパークの入園料と噴水ショーのセット入場券を買えば、多少割安になる。
これから寒い時期になるが、暖かい恰好をして夜の噴水ショーを楽しむのもいい。





はままつフルーツパーク:光のトンネル

2013-11-17 23:08:16 | 観光
リニューアルした「はままつフルーツパーク時之栖」に行ってきた。
以前は浜松市が管理していた施設だが、民間に委託する指定管理人制度で時之栖が
フルーツパークを管理することになったため、魅力ある施設に生まれ変わっていたのだ。
ちょうど、15日から冬のイルミネーションがスタートしたばかりで、新しいデザインのイルミネーションを楽しむことができた。
約300万個の電球を使った光のトンネルで、夕暮れ後の園内が幻想的な灯りにともされていた。




トンネルの天井からはプラスチック製のブドウや桃、リンゴなどフルーツのオブジェをつり下げられている。
そして、トンネルの左右には魚のオブジェも置かれている。






トンネル以外の場所にも、動物や木、大きなフルーツが飾り立てられていた。






冬のイルミネーションの奥の池では、もう一つの目玉である噴水エンターテイメントショー【はままつの栄光】が行われていた。
このショーの詳細は、明日の記事で詳しく載せることにする。

噴水ショーを見てから、会場内にあるレストランで食事を済ませる。


熱帯果樹温室の中を通り、ワイナリーに向かう。


ワイナリーの入り口では、なんとエイリアンがお出迎えだ。


ワイン売り場には、ワインロボが登場する。全身ワインの重装備である。


陳列台には、美味しそうなフルーツワインが数多く並び、どれにするか悩んでしまう。


試飲も遠慮なくできる。運転手だったので、試飲はぐっと我慢したが、一番美味しそうなワインを1本土産に買ってもらう。


出口にも、トランスフォーマーに出てきそうな機械生命体のオブジェがあった。
金属のガラクタを集めて作ったようなものだが、ここまで上手にできていると家にも一体欲しいくらいだ。


フルーツパーク正面エントランス付近にも、金属製の動物のオブジェが飾られている。民間になると、ここまで楽しい演出ができるのかと感心した。


はままつフルーツパーク:噴水エンターテイメントショー【はままつの栄光】に続く

15キロ久しぶりに走る

2013-11-16 21:15:29 | 呟き
11月に入ってから、ぼちぼち走り始めている。
ほぼ3ヶ月くらいまともに走ってなかったので、走り初めはきつかった。
最初は、5~6キロくらいとしていたが、先週から10キロに延ばした。
そして、今日は朝から暖かく天気が良かったので15キロに延ばしてみた。
やっぱり15キロになると、さぼっていたつけが大きい。
何とか走って帰ることができたが、帰ってきてから疲れて風呂で眠り込んでしまった。
12月になると、20~30キロのマラニックとフルマラソンを予定しているが、
こんな具合で大丈夫かと心配になってしまう。
幸い15キロ走っても足底の痛みは出てきていないので、20キロは何とかなりそうだ。
問題は、フルマラソンが無事完走できるほどの体力が戻って来ているかである。
フルマラソンまで残り3週間あるが、もう少し距離を積み上げていくしかないだろう。

アイソン彗星の位置がわかるアプリ

2013-11-15 21:07:25 | アプリ


神奈川県の人が、アイソン彗星の撮影に成功したというニュースを見た。
いよいよ今世紀最大級の輝きを持つというアイソン彗星が、今月末太陽に最接近するそうだ。
撮影は、天体望遠鏡にデジカメをセットして撮影したというが、まだ肉眼では見ることができない。
肉眼で見られるようになるのは、12月上旬の明け方の午前4~5時ごろ、東の空で見られると予想されている。
太陽に近づくと太陽の熱と光で、彗星から発生するちりやガスなどが反射して尾をひいたような姿になり、所謂ほうき星らしく見えてくるのである。

金環日食もにわか天文ファンとしては見ごたえがあったが、このアイソン彗星も是非肉眼で見て記憶にとどめておきたいと思う。
1986年にハレー彗星を見に行った覚えがあるが、天体望遠鏡を覗いて見ただけで、尾を引いている様子は全く分からなかった。
ハレー彗星観測証明書なるものも貰ったが、ハレー彗星を見たという実感はない。
このハレー彗星は76年周期で回ってくるので、次回見ることはまず無理だろう。
もう、彗星なんて一生見ることがないと思っていた矢先、アイソン彗星が近づいてくるというのは朗報だ。
しかも、今世紀最大級の輝きを放つとされており、二度とみることができない世紀の天体ショーになるだろう。

近頃は、スマホのアプリが充実してきており、アイソン彗星の位置を簡単に知ることができるアプリがあった。
Comet Book(コメットブック)というアプリは、アイソン彗星の位置を日時指定して調べることができる。
通常の星座表示画面ではリアルタイムの星空が表示され、実際の星空に端末をかざすと、
方角、高度が同じ状態の星座が表示され、今そこに見えている星の名を知ることができる。
もちろん、アイソン彗星を指定すれば、指定した日時における出現位置がわかる。
さっそく、スマホにこのアプリをインストールしてみた。
今日は月も出ていて、月の位置もスマホをかざした方向に表示されていた。
12月上旬になったら、このアプリで位置を確認しながら肉眼でアイソン彗星を確認してみたいものだ。

「逆転の発想」で生まれた真っ黒な消しゴム

2013-11-14 21:44:12 | グッズ


トンボ鉛筆の消しゴム「MONO」シリーズから、本体が真っ黒い消しゴムが発売された。
なんで真っ黒い消しゴムかというと、中高生の男女に消しゴムに対する不満の聞き取り調査をした結果、
「字を消すと、消しゴムが汚れるのが気になる」という声が45.2%もあって、その対策を検討した結果だそうだ。
つまり「最初から黒くすれば汚れが目立たないのでは」という逆転の発想で、開発されたという。

もちろん、黒いからと言って従来の消しゴムと比べても、消字率も消し心地も変わらない。
消字率は96%で、市販されているブラックタイプ字消しの中でもトップクラスである。
また、消しカスが黒いから掃除するうえでは、机の上で目立つのできれいにしやすいかもしれない。
机の上に、こんな消しゴムがあると使ってみたくなるかも。

新語・流行語の30年間のトップ10

2013-11-13 22:46:16 | いろいろ
「新語・流行語大賞」を発表してきた自由国民社が、1984年から30年間の新語・流行語のトップ10を発表した。

トップ10は、下記の通りだ。
「キャバクラ」(85年)
「亭主元気で留守がいい」(86年)
「セクシャル・ハラスメント」(89年)
「オヤジギャル」(90年)
「サポーター」(93年)
「同情するならカネをくれ」(94年)
「安全神話」(95年)
「がんばろうKOBE」(95年)
「自分で自分をほめたい」(96年)
「格差社会」(06年)

各キーワードの投票数と順位は公表されていないが、最も多かったのは「格差社会」だという。
「格差社会」が最も多いなんて、なんだか暗い気がする。
これからもますます格差が広がっていきそうな現在の日本の状況を暗示しているようだ。
その他の流行語も時代を反映する言葉として、どれもなるほどと思う。
どれが1番とは決めがたいが、さらに自分のベスト3を挙げるとしたら「亭主元気で留守がいい」
「同情するならカネをくれ」「自分で自分をほめたい」であろうか。
さて、今年の新語・流行語大賞は一体何になるだろうか?こちらも楽しみだ。

映画『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』のキャスト決まる

2013-11-12 21:36:35 | 映画
ずっと前から映画化が告知されていたのに、キャストがなかなか公表されていなかった『万能鑑定士Qの事件簿』のキャストがやっと明らかになった。
驚異的な鑑定眼とロジカルシンキングを駆使して難事件を解決するスーパーヒロイン凜田莉子は、綾瀬はるか。
莉子と共に事件の謎を追う雑記編集者の小笠原悠斗には松坂桃李が扮するという事だ。
映画化となるのは、数々のエピソードのうちでも最高傑作とうたわれる「万能鑑定士Qの事件簿IX」を基にした作品である。
パリ・ルーヴル美術館の臨時学芸員に選ばれた莉子と彼女を取材する小笠原のコンビが、
「モナ・リザ」に隠された謎や真贋(しんがん)に迫る姿を描くとの事だ。

大好きな作品だけに、キャストが誰になるかは大いに気になっていたのだが、やはり期待通りだったとはいいがたい。
イメージ的には、綾瀬はるかの凜田莉子は合っているような気はする。しかし、彼女ではいかんせん歳をとりすぎている。
小説では、20代前半の若い女性のはずだ。
綾瀬はるかは、いまやNHK大河ドラマの主役をはる大女優となって、作品中に出てくる莉子の初々しさが感じられない気がする。
また、小笠原役の松坂桃李も、イメージが違いすぎる。
どうも梅ちゃん先生のノブやガッチャマンが頭に浮かんでしまう。

数多くいる「万能鑑定士Q」シリーズのファンからは、相当異論が噴出するのではないかと思われる。
とはいえ、もう決まったことらしいので、どんな仕上がりになるかは来年の夏公開作で真価が問われることだろう。

日本三大渓谷の一つ「大杉谷」を歩く:2日目

2013-11-11 22:23:47 | 山登り
桃の木山の家で朝食を済ませ、早々に下山をすることにする。小屋の入り口で、小屋番のお姉さんと一緒に写真を撮って出発だ。


天気予報では、午前中の早い時間から雨が降ることになっていたので、雨を気にしながらの下山だった。吊り橋を渡り、下山を開始する。小屋番のお姉さんが、ずっと見送ってくれていた。


二日目は、一日目に歩いた道を戻るだけだが、雨が降ると岩がぬれて滑りやすくなり、滑落の危険がある。慎重に足場を確認しながらの下山だ。垂直の壁がある平等の吊り橋を渡る。


水滴が滴り落ちる岩壁の隙間を潜り抜ける。


鎖場が長く、すれ違いができない細い道が連続する。


歩き出して1時間45分ほどで、千尋滝に到着する。下山は、やはり早い。


さらに1時間ほど歩くと、ありがたいことに晴れ間が見えてきた。どうも天気予報がいいほうに外れたようだ。晴れてくると気分にも余裕が出てくる。下山スピードも、思いのほか速かったので、河原に降りてコーヒーでも飲んでゆっくりしようという事になった。


静かな渓谷の中で、美しい川の流れを見ながら飲むコーヒーの味は格別だ。




大杉谷の紅葉もここが最後の見納めだ。


宮川第3発電所に無事到着する。


登山口にあるトイレ。近くには登山届提出箱もある。


10時40分に駐車場に到着する。途中、コーヒーブレイクで休憩したが、ほぼ3時間45分くらいで下山する。登山地図のコースタイムより遥かに早い時間だった。車に乗ったころ、ポツリポツリ雨が降り出したので、本当にラッキーだった。


今回のコースマップ


さて、下山後は温泉と決まっているので、今回は奥伊勢宮川温泉のある奥伊勢フォレストピアに向かった。しかし、あと1キロくらいのところで交通整理の人に止められてしまった。この日は、大台町最大のお祭り「どんとこい大台まつり」が、奥伊勢フォレストピアで開かれていたのだ。交通整理の人に誘導されるがままに、近くの駐車場に車を止め、シャトルバスで会場に向かった。

祭り会場では、特産品販売、ステージイベント、千人鍋、太鼓演奏、各種展示物や餅まきなどが盛大に行われていた。




お祭りで会場が賑わっていたせいか、温泉には誰も入っておらず貸し切り状態だ。


奥伊勢フォレストピアで温泉と祭りを楽しみ帰路についた。結局雨は、高速に入ってから一時的に激しく降っただけで、すぐに上がってしまい大したこともなくほぼ天気に恵まれた快適な山歩きになった。日本三大渓谷として名高い大杉谷は、期待通りの素晴らしい渓谷だ。ピークを目指す山歩きもいいが、今回のような渓谷歩きもいいものだ。来年は、有名な黒部峡谷を歩いてみたいと思った。