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芋の葉
芋というのは、芋類の総称ですが、俳句で「芋」といえば、この里芋のことです。ただ「芋」と書いた場合、サツマイモやジャガイモをさすことはありません。薩摩芋、甘藷、馬鈴薯、じゃがいも、とちゃんと書きます。里芋だけは、「芋」。古来からあるのは、これだけなのかな。
芋の露ゆらすこの世の遊びかな あぶみ 『だだすこ』
芋の露ころげるときを待ちてをり 辻桃子
という前知識がないと、これらの句を読んでイメージをするとき、絵がぶれる場合が出てしまいます。『だだすこ』にも漢字もルビをふることを考えましたが、最終的にはやめて、俳句仲間以外の方へは、それらを補うべく漢字の読みをつけた用紙を添付させていただきました。でも全てを書いたわけではなく、やはり読んでいただくのに労力を使わせてしまっているかもしれません。これ、どういうこと? みたいなことがあったら、ご遠慮なくきいてください。
同様に、虫といえば、秋に鳴く「虫」のこと。月は一年中出ているけれど、「月」とだけ出した場合は、「秋の月」のことです。(秋の月といっても、またいろいろというのは、ご承知のとおり。それはまたいずれ)
ともあれ、秋ですね。
*句集『だだすこ』の感想をたくさんいただいていますが、だいたいの方が好きな句を何句かあげてくださっています。そこに意外と多いのが、上の芋の露の句。それぞれの方の好きな句を読んでニマニマしています。いつか統計を取りたいなとも思っています。