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『そこに言葉も浮かんでいた』(新日本出版社)『アゲイン アゲイン』(あかね書房)『わくわくもりのはいくえん はる おともだちできるかな』『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~5巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。
「童子」の中には、定例句会が全国に50くらいあります。そのひとつである横浜句会のメンバーがアンソロジーを上梓されました。
ひとつひとつの句会は閉じられているわけではなく、どの句会にでもふらりと参加することができるのですが、やはり場所や日時によって行きやすい句会、つまり定期的に行く句会というのが定まってきます。そんな中で私はどちらかというと流れ者のように、ふらりとあちこちに顔を出すタイプ。(世話人をしている多摩センター句会だけは毎月出ますが)
そしていただいたこの『浜童子』を拝読すると、世話人の力とその方をとりまく結束力が強いのだなあと感心しました。ひとり20句とエッセイ。中のお二人は今年相次いで亡くなられた方。お二人も、仲間として参加していることにじんとなりました。
ゆく波もくる波もまた冬の波 増田真麻
長き夜や棘取る針を赤く焼き さとう亜麻衣
淡雪のふとあらはれて消えにけり 高杉空彦
水鳥の呼ばれたやうに飛び立てり 坂田金太郎
明易の病後の重き雨戸かな 森 草二