「他者を認める緩やかな心を育てる」と題した《創作時評》のコーナーで、評論家、米田久美江さんが、『オオカミのお札』シリーズをご紹介くださいました。「生き残ることを見つめる意味」一冊としてです。
本当でしたら、全文を載せたいくらいあらすじから、読むべきポイントを押さえてくださっています。一部分だけご紹介。
これまでの大きな災害を振り返りながら、その時どう生きていけばよかったのかを考えさせられる。
正解はない問いだからこそ生き残った各人が考えていかなければならない問いかけなのだ。「みんな一生けんめいに生きてきてくれたからこそ、いまのあたしにつながっている。あしたのあたしにつながっていくんだ」という現代の美咲の思いをかみしめたい。時代別に薄い三分冊とした形態も子どもに届けやすく、各巻で変わる主人公にも寄り添いやすい。三巻を読み終えたという読後の達成感もひとしおではないだろうか。
ありがとうございました。
この美咲のセリフについては、個人的に「とても共感した」というお手紙をいただいています。
まだの方は、ぜひ読んでいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。