日々、作品を書き、日々他の方の作品を読み、そのことについて、twitterや、こちらで書いてもいます。
私もどこか、活字中毒気味。でも、だったら全て本が好きかといえば、そうじゃない。
読み始めたものの、途中で投げ出すこともしばしばです。だったら、その本がおもしろくない本か? というと、他の方にとってはおもしろい本なわけで、何より、編集者さんが(出版しよう)と決断した本なのですから、いいところがあるはず。
児童文学を書き出してから、いわゆる古典的名作ファンタジーで、初めて読んだのが、『ナルニア物語』や『ロードオブザリング』。忙しい日々の中で没頭するには、分量がありすぎたこともあり、登場人物の名前を覚えきれないということもあり、どうもその世界に入っていくことができずに、挫折しました。でも、ファンタジーといえば、これが出るほどの作品。でも、最初に発表された頃、というか私が子どもの頃には出会えていなかったのです。
やがて、CG技術が発達し、映画化され、その世界を、ほぼ忠実に映像化したものを観ることができました。これを、文字だけで表現したのか! 私にとっては驚愕でした。
『ゲド戦記』もその一冊。ただ残念なのは、アニメ化されたものの評判がイマイチなんですね。特に本が好きな方達から、本とは別物と言われている。 先日はテレビで放送されたので、観たのですが、時間帯もあり、つい途中でうとうと……。ネット検索で、あらすじを追って、ふうん、そういうこととわかるというのはいいのか? どうなのか? ゆったりとした時間の中で再挑戦したいものです。(でも、今それだけゆったりとした時間がないのが、残念)
いや、何を言いたいかというと、読書は個人にとって自由であるものということで、決して外から強制されたり、(読まなきゃ)という気持ちで読むものではないということです。合う合わないがあるし、その個人にとっても、出会う時期がある。その時期を逸した場合、おもしろいと思えないことがある。
一生のうちに一冊、心からおもしろいと思える本と出会えたら、御の字です。
今度、 『続ビブリオバトル・ストーリー』が出ますが、私が書いた男の子の章で、そんなこともちらっと書きました。(ちゃっかり前宣伝)ビブリオバトルの本を手がけて、ちょっと頭の片隅にあるのが、(もしかしたら、ビブリオバトル、苦手だなあという子だっているだろうなということ)
でもね、人前で話すって、練習なの。苦手と思っている君、(っていうか、子どもの頃の自分)練習してみて! 場数を踏めば、案外楽になれるんだよ!
あれ、話が違う方にいっている。
どの子どもさんも、どの人も、本といい出会いを持っていただきたいなあと、思っているのです。本屋さん、大好きだけど、この頃は行くと、何か違う感も感じていて・・・。こんなにたくさん本があるのに、私にとって大切なものになる本を探し出せないことが多々あるのです。
それでも、本屋に通い、図書館に通う活字バカです。
目を大事にしなきゃ。(それかい!)