fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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終戦記念日~『オオカミのお札(二)正次が見た影』

2020年08月15日 | 日記
 きょうは終戦記念日です。
 年をとるごとに、この日に対しての思いが深くなります。
 決して、今後戦争が起こってはなりません。強く強く思います。

 

 これは、『オオカミのお札 (二) 正次が見た影』の挿絵の一枚です。
 父親が戦地へ行き、母と双子の兄と家にいましたが、とうとう自分たちが住んでいる町にも空襲がきます。八王子空襲を調べて参考にさせていただきました。

 

 先日は、地元の郷土資料館に立ち寄ったのですが、ここにも、戦時中の資料がありました。米軍が空襲を予告して事前に撒いたチラシがありました。我々の敵はあなたたちではなく、おろかな指導者だというようなことが書いてありました。そしていくつかの町を名が裏に書かれていて、ここの人達は、離れなさいとあるのです。八王子、久留米など・・・。そして実際に八王子は空襲にあいました。

 『オオカミのお札』では、早く大きくなって兵隊になりたい。お国のために戦いたいと思っていた正次ですが、生き残ることこそ大事なことだと気づいていきます。
 あの戦争で、たくさんの命が奪われました。しかも、戦地では餓死が多かったともいいます。むごいことです。自分の子どもや孫が、そんなことになったらと、まずは思えば、戦争はあってはならないとわかるはず。子どもがいない人でも大切な人がいるでしょう。次に戦争になったら、女性だからといって猶予はないかもしれませんよ。なにしろ、男女同権なのですから。以前とはちがい、これからは、重い鉄砲を担いでの戦争の時代ではないのですから。
 
 人と人との戦いは、古代からありました。それを思えば、人はなんとおろかなことと思ってしまいます。学んでいないということですからね。
 10月発売予定の本は、その古代の戦いを描いています。
 描きながら、いろいろな疑問もわいてきました。結局強い相手に屈しなくてはならなかった? ただ、それで物語を終わらせてはならない。そう思いながら描きました。
 新刊情報、まだ出ていませんが、きょうという日を考えていたら、つい書いてしまいました。
 でも10月はきっとあっという間。
 どうぞよろしくお願いいたします。