推敲 2021年09月20日 | 日記 日々推敲です。 今やっている原稿にこんな一文がありました。 もうすぐ赤ちゃんが生まれるわかい二人が、こっちに歩いてきました。 さあ、どうでしょうか。声に出して読んでみると、主語である「二人が」、までが長い。 もうすぐ赤ちゃんが生まれる、わかい二人が、こっちに歩いてきました。 かな。でもここに句点を入れるの、あまり好きじゃないんだよな(ダメではないようで、編集者さんからの赤でこういうのが案外あります)。と思っていて、じーっと見つめます。 そうか。「二人」を修飾するのが、「もうすぐ赤ちゃんが生まれる」と「わかい」と二つあるからダメなんじゃない? 頭でっかちの文になってるんだ。 わかいふうふが、こっちに歩いてきました。 女の人のお腹が大きくて、もうすぐ赤ちゃんがうまれるみたいです。 かな。まてよ。「こっち」と書いているので、実はそこに主人公がいるのです。その主人公から見て、歩いてくる二人が夫婦だと断言はできないよな。とも考えました。 わかい男女? でも、男女っていう言葉、幼年童話には固いなあ。 おなかの大きい女の人があるいてきました。もうすぐ赤ちゃんが生まれるのかな? 赤ちゃんのパパを手まねきして、よんでいます。 なんて、いきつきました。(パパとは限らない? ううううーっ!)でも、この二人が夫婦で、その後赤ちゃんが生まれるというのは、必要な設定なんです・・・。 さて、最終的にどうなるか? この作品は何度か編集者さんとやりとりしているものです。気に入ってはいただけてるんですが、まだ出版が決まっていないので、がんばって改稿します。編集者さんに読んでいただいたあと、何度も会議がある。これ、普通です。夏には、1編、編集者さんとのやりとりを何度かしてなおしたけれど、その上の会議でダメだったというのもありました。あれも、またがんばりたいな。 たぶん、サフランだと思います。