fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『箱の中のホワイトデイズ』三野誠子作・ao絵(国土社)

2022年09月02日 | 本の紹介


 パステルショートストーリー第3弾と第4弾が出ました。
 きょうは、第3弾・ミルキーホワイト『箱の中のホワイトデイズ』をご紹介します。*画像が小さくて、すみません。

 このシリーズは、一人の作家が色のテーマを決め、短編を編むというもの。
 三野誠子さんが選んだテーマは、ミルキーホワイト・箱でした。箱、いいです。好き!
 箱を開けるときって、わくわくしますよね。まさに、この本を開くときがそうでした。

「石けん箱」
「弁当箱」
「ゆめの箱」
「ティッシュボックス」
「サイコロハウス」
「抽選箱」
「ギフトボックス」

 ファンタジーあり、リアリズムあり、ちょっと変わったテイストの作品もあり、まさに箱の中は、いろいろ。
 私が、特に好きだったのは、「ティッシュボックス」と「ギフトボックス」でした。三野さんは、福島正実SF記念童話賞大賞をご受賞されデビューされた方。なので、リアリズム作品は、このたびが初お披露目です。そしてこの2作は、リアリズムです! ああ、ファンタジーの名手は、リアリズムが書ける! (逆にいうと、リアリズムが書けない人に、ファンタジーは書けない) 改めてそう思いました。
 短編なので内容は、書きません。ぜひぜひ、読んでください。ぐぐっと心をわしづかみにされますよ!
 
「サイコロハウス」も、おもしろかったなあ。他ではなかなか読めない雰囲気の作品です。

 堀米薫さんのオレンジ『夕ぐれどきの不思議』、私おおぎやなぎちかのイエローグリーン『友だちの木』と同じく、aoさんの絵があたたかです。
 明日は、第4弾、森川成美さんのバイオレット『キミョウな人(?)たち』をご紹介します。