パステルショートストーリー第3弾と第4弾が出ました。
きょうは、第3弾・ミルキーホワイト『箱の中のホワイトデイズ』をご紹介します。*画像が小さくて、すみません。
このシリーズは、一人の作家が色のテーマを決め、短編を編むというもの。
三野誠子さんが選んだテーマは、ミルキーホワイト・箱でした。箱、いいです。好き!
箱を開けるときって、わくわくしますよね。まさに、この本を開くときがそうでした。
「石けん箱」
「弁当箱」
「ゆめの箱」
「ティッシュボックス」
「サイコロハウス」
「抽選箱」
「ギフトボックス」
ファンタジーあり、リアリズムあり、ちょっと変わったテイストの作品もあり、まさに箱の中は、いろいろ。
私が、特に好きだったのは、「ティッシュボックス」と「ギフトボックス」でした。三野さんは、福島正実SF記念童話賞大賞をご受賞されデビューされた方。なので、リアリズム作品は、このたびが初お披露目です。そしてこの2作は、リアリズムです! ああ、ファンタジーの名手は、リアリズムが書ける! (逆にいうと、リアリズムが書けない人に、ファンタジーは書けない) 改めてそう思いました。
短編なので内容は、書きません。ぜひぜひ、読んでください。ぐぐっと心をわしづかみにされますよ!
「サイコロハウス」も、おもしろかったなあ。他ではなかなか読めない雰囲気の作品です。
堀米薫さんのオレンジ『夕ぐれどきの不思議』、私おおぎやなぎちかのイエローグリーン『友だちの木』と同じく、aoさんの絵があたたかです。
明日は、第4弾、森川成美さんのバイオレット『キミョウな人(?)たち』をご紹介します。