fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『ハイヒールを履かない女たち』あぶみあさき(かもがわ出版)

2022年09月25日 | 本の紹介
        

 オスロでフリージャーナリストをしている姪の新刊です。
 ジェンダー問題、多様性のこと、さらに政治のことを、カメラ片手に取材した成果をまとめています。ヤフーニュースや、新聞に掲載した記事に新たに書き足した感じでしょうか。
 日本でも、このところ多様性やジェンダー意識が急速に高まっています。でも、まだまだまだ。この本を読むと、やはりそう感じます。またノルウェーの人達も、現在進行形で活動しているんだなとわかります。

 本人が書いているから、これ、言っていいと思うのですが、私が一番思うのは、作者の変化。環境で人って、こんなに変わるんだということです。
 東京にいたときは、ザ・女子大生! そのものだった彼女は、海外に行くときもハイヒールをたくさん持っていった。でも、ハイヒールで歩いていると、カツカツと音が響いて、ふり返られる。何より、重いカメラを抱えて取材するときは、ヒールのないスニーカーのほうがずっと動きやすい。今では、自分が別人になった象徴として、ハイヒール2足を飾っているとのこと。
 この本の前に出したのは、北欧の政治について書いた本でした。こんなふうに政治に興味を持つとは、考えられなかった。環境が彼女を変えたというのが、もう実感! 
 どうしても日本と比較してしまいます。
 日本だっていいところたくさんあるはずなのに。
 でも、国葬に関しても、なぜ? なぜ? と思うばかり。そんな私も、もし違う国にいたら、もっと行動してるのでしょうか。
 もっと子どもや孫にも、自分が幸せになるためには、社会を変えなきゃいけないと伝えたいけど・・。
 日本は、ちょっと違ったことを言うと、たたきつぶされる傾向がありますからね。そこが、違うのじゃないかなと、姪の本を読んで思っています。
 偉そうなことを言うな、お前はどうなんだ? 的なところがないみたい。それは、それ! 
 ともあれ、おかげさまで、考えました。
 ずーっと最初から一文字一文字読むというのではなく、写真を眺め、拾い読みして、元にもどったり、そんな読み方をさせてもらいました。

 ところで、これは話がずれますが、イギリスのエリザベス元女王の国葬のときのキャサリン妃達のヒールは高くて細かったですね。