fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『アゲイン アゲイン』(あかね書房)『わくわくもりのはいくえん はる おともだちできるかな』『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

『「くうき」が僕らを呑みこむ前に』山田健太・たまむらさちこ(理論社)

2024年02月17日 | 本の紹介
       

 副題が「脱サイレント・マジョリティー」。
 この本は、先日の座談会で取り上げられた一冊でした。私はぜんぜん知らなくて、事前に図書館で借りて読んでから座談会に臨みました。
 冒頭、少年のような兵士が死を目前に横たわっています。
 「まさか こんなふうに 死ぬなんて」 という吹き出し。ページをめくると、
 この兵士は、君の未来かもしれない。とあります。
 「まさか」でも、この兵士だって「まさか、自分が」と思っていたはず。
 でも、この未来は、まだ未来。変えられるかもしれない。

 こんなことが、少ない文字数で、簡略化されたカットや四コマ漫画でわかりやすく描かれています。
 多数決について、サイレントマジョリティーについて。
 
 SNSやこのブログでは、あまりネガティブなこと、政治的なことは発信しないように心がけています。
 でも、ぐちを言いたくなって書くこともあれば、政治家にがまんができなくて、書くこともあります。
 書きすぎると炎上? が怖い。反論も怖い。ダメだなあ。
 
 あの兵士が、息子だったら 孫だったら? そんな未来はごめんです。
 座談会の記事ではカットされてますが、「この本、よかった。今は図書館で借りてますが、買おうと思います」と言ったところ、Nさんが「僕、2冊あるからあげるよ」と送ってくださいました。ありがとうございます。
 孫がもう少し大きくなったら、買って送ろうと思います。