fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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改めて宮澤賢治を

2020年08月20日 | 日記
 宮澤賢治を読んでます。って、今更? 
 そう。そりゃあ、これまでも読んでましたよ。いろいろ。
 
  
 
 なぜまた読もうと思ったかというと、宮澤賢治は、1921年に岩手の家を出て、東京本郷に住みます。そして、妹トシが危ないという知らせを受け、帰るまで、東京でたくさんの童話を書きます。
 そう。来年2021年は、賢治が本格的に創作を開始して、100年目にあたるのです。それを知り、もう一度読もうと思い、文庫の全集を買いました。これが、よかった!
 カバーに安野光雅さんの絵があるだけで、中には一切イラストがありません。
 これまで読んだものは、いろんな方が素晴らしいイラストを描いた絵本や本でした。でも、そのイメージがあまりにも強烈で、賢治の言葉を味わう妨げになっていたことに気づきました。
 イラストがないほうが、ずっと心に沁みます! 

 ただ、子ども向けの本として出す場合は、やはりイラストいりますよね。
 でも大人の皆さんには、ぜひ、イラストなしで味わうことをおすすめしたいです。

 さて、賢治はトランクいっぱいに童話を詰めて、花巻にもどり、毎日トシにその童話を読んでやります。これから、しばらく賢治は「注文の多い料理店」を出した、「永訣の朝」を書いたと、100年前の賢治に思いをはせる年月を過ごすことができます。

 


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