現在2冊、刊行されています。「誓いのキスはだれのもの」と「運命のキスを君に」
小学校高学年くらいの女の子が夢中になりそうです。愛する母の死で、人生が一変する主人公。そのまわりにちらつくヴァンパイヤたち。越水さんは、ヴァンパイヤと人間が共に生きる物語を描こうとしてらっしゃるのではと思いました。これは、今までにないヴァンパイヤの物語です。女の子たちの気持ちをくすぐる描写や材料をふんだんに使っていて、さすがだなあと思います。
この2冊目、がまんできずに電車に持っていって読みました。いい年をしたおばさんが、こういう本を読むというのは、少々恥ずかしいものがあります。それで、ブックカバーをはずしていったのですが、ところどころ、挿絵が入ります。ええい、いいじゃないのとばかり、漫画チックな挿絵を広げて読んでいました。2作目では、恋が展開してもいきます。まだまだ続きそうで、展開楽しみ作品がひとつ増えました。
そして一環してあるのが、瑠璃色の石、ラビスラズリの力です。あのフェルメール『真珠の首飾り少女』の青の顔料、ウルトラマリンとしても使われていたという石の力が、キーポイントとなっています。