俳人なら一度は行かなくてはと思っていました。7月10日は浅草浅草寺の四万六千日。この日参拝をしたら、一日で四万六千日分お詣りしたことになるということです。境内では鬼灯市が賑やかに開かれてもいます。
四万六千日という季語を使うと、それだけで9文字になってしまいます。あと8文字だけでどう勝負するか。鬼灯は秋の季語だけど、鬼灯市は夏。おもしろい句がたくさんありました。句会は花屋敷の裏の喫茶店「こきりこ」。カレーがおいしく、12人で店の一角を占め、句会を長々やっていてもイヤな顔をされません。お世話になりました。浅草のこの花屋敷の界隈、初めてです。遊園地もおもしろそうでした。というか、界隈には刷毛屋さんやら刃物屋さんやら、それはそれはいろいろでおもしろい。
鬼灯は旧かなだと「ほほづき」。「ほうずき」より「ほほづき」のほうがやっぱり俳句にするといいです。今の時代、旧仮名を使うなんて、俳人くらいのものですが、この味わいは捨てられません。
でも、暑かった。そして人がたくさんだった。きっと夜がまたいいだろうな。
このまま上野から新幹線に乗り、岩手に来ました。私は仏壇用に鬼灯の枝を買ったのですが、岩手でタクシーに乗ったら、「テレビでやってましたね」と運転手さん。
で、こんな感じ。