fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

お知らせ・防備録。
記事および画像の無断転用はお断りいたします

Information

『アゲイン アゲイン』(あかね書房)『わくわくもりのはいくえん はる おともだちできるかな』『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

乳ガン検診

2015年01月16日 | 日記

 年末に乳ガンのマンモグラフィ検査を受け、年が明けてから触診とマンモの結果を聞くということになっていました。(市の検診です) でも、年末年始を挟んで、その予約日のことがすっかり頭から抜け落ちていました。○○病院ですが……本日……と電話があって、ああ~っと。 何か他に失念していなければいいのだけれど。

 気づけば、年が明けてから、朝ドラも大河ドラマも、他のドラマもいっさい見ていません。(といってもまだ半月ですが。なんだか一カ月以上過ぎたような感覚)二日に一度くらいテレビをつけて、たまにニュースや天気予報を見ている程度。

  近所の蝋梅 

 で、検診は、あたらめて予約を取り直して行ってきました。異常なし! です。でも、乳ガンの遺伝子持っているので、2年に一度ちゃんと受けよう。


小正月・女正月

2015年01月15日 | 俳句

   初御空

 きょう15日は、小正月とも女正月とも。この小正月はちょっと風土色の強い行事が行われるので、好きです。どんど焼きとか、餅花とか、成木責めとか。小豆粥を煮て作物の吉凶を占うとか。そして、正規の(というのも変ですが)お正月は家で忙しかった女の人が、挨拶回りをしたりするので、「女正月」とも。「女礼者」という季語もあります。

  元旦を大正月、男正月というのに対しての、小正月、女正月というのが、もともとのようです。

 小正月少し派手目に紅を引く  稲畑廣太郎 

 鏡開きもこの日という地方もあるはず。でも、歳時記を見るとやはり十一日が一般的なのかな。十一日は、商家などでは「蔵開き」、農家では「鍬始」という新しい年のスタートでもあります。

 ただ、私の暮らしではなぜかこの「鏡開き」は年中行事に入っていないのですよ。小正月関連も、俳句をやっているから念頭にあるだけで、実際には暮らしの中では特に変化はありません。どんど焼きは、こども会などでやったし、正月のお飾りを焼くためにも身近ですけどね。ただ、秋田の方ではなかったなあ。神社ではやっていたのかな? 


バードウォッチング・鵙(モズ)?

2015年01月14日 | 日記

            

 かわいい顔がアップで撮れました。が、何かなあ? 鵙かなあというところ。嘴の感じは、鵙のようです。が、目の横は、図鑑などの写真で見るともっと黒いかな。オスとメスとの違いなどもあるのでしょうか?

 年が明けてから、お天気がよく、また木々は葉が落ちているのが多いので、バードウォッチングに最適です。一度、一本の木にキツツキっぽいのともう一羽何かわからない鳥がいたのですが、カメラを持っていなくて残念でした。先日もスズメよりちょっと小さな鳥がいて、カメラはあったけど、飛び去ってしまい、残念。


「童子」2015年1月号

2015年01月13日 | 俳句

              

 毎年表紙の絵が変わりますが、今年は辻桃子主宰6才のときの「お月見」です。月見団子と芒それに赤い花はなんでしょうか。団子の回りにあるのは、栗、そして青いのは? 山の向こうからお月さまが顔を出しています。

 今月号では、童子俳枕「モダンで古い国立」で、

 文化祭脚立の上で飯食うて   あぶみ

 が取り上げられていました。一橋大学の構内で作った句です。文責は国立在住の立松けいさん。長く国立にお住まいなだけあって、この町の歴史がきっちりと書かれています。あの真っ直ぐで広い道は、かつて弾丸道路を呼ばれ、軍用機の滑走路として使われていたとか。二度とあってはならない歴史ですね。

 また、山本呆斎さんが、三尺珠玉童子として、

 山影のせまつてきたる芋煮会  あぶみ

 を取り上げてくださいました。ありがとうございます。今年もこつこつ俳句を作っていきたいと思います。

 なお、今月号でピカイチだったのは、

 この顔を毎年使ひ菊人形   舟 まどひ

 まったくもって! そして主宰がこの句に対して、「かえりみて、私の人生においてもそうだと頷く。この顔を毎年使ってきたのだった」と書かれています。ホント! そうなのよ、この顔を使うしかないのよ。こうして出されると、とても単純なことなのに、菊人形を見てこういう句がぱっとできるかというと、そうではない。こういう句の深さこそ、「童子」の句。なかなか、こうはできないです。


鳥総松(とぶさまつ)

2015年01月12日 | 俳句

 門松を取り払った後に松の枝を一枝挿しておく、その松のこと。「とぶさ」というのは、木樵が木を伐ったときその枝を一本株に立てて山の神を祭った習慣ともいわれているそうです。

 とてもいい風習だと思います。が、残念ながら私、これを見たことがありません。長野の方などよくやられていると聞いたことがありますが。うちの方でやってるよーという方、ぜひお知らせください。

 鳥総松よそにはよその灯がついて   飯島晴子

  近所で、かろうじて残っている竹林


蝋梅

2015年01月11日 | 日記

            

 寿老人のお寺、延命寺に咲いていました。ちょうどいらしていたご婦人たちが、「まあー、いい匂い~」と喜んでいらしたのですが、私はその匂いがわからず。鼻が悪いのかなあ。

 でも、独特の蝋のような風合い、きれいでした。

 蝋梅の下にて使ふ敬語かな   松本てふこ (「童子」)

 (上の句、記憶だけで書いているので、中七に自信がありません。てふこちゃん、違ったら、ゴメンね。でも好きな句なのです。 ← 彼女はこのブログ、見てないか)


松過ぎ

2015年01月10日 | 日記

 すっかり正月気分も抜け(今年はもともと正月という感じではなかったのですが)、腰に湿布を貼って奮闘しております。

 松過の携帯電話(けいたい)「ソバニオリマセン」  辻 桃子

 松の内過ぎる隕石落ちてくる   しの緋路   (『実用俳句歳時記』)

 年が明けてから、「あけましておめでとう」を言おうと母に電話をしましたが、「電波の届かないところにいるか、電源を切っています」という声。母は施設にいるはずなので、きっとうっかりどこか押してしまったのだろーなーと、施設に電話を入れ対処していただきました。

   冬萌え

 


餅間(もちあい、もちあひ)

2015年01月09日 | 俳句

 一月八日から十三日くらいまでの期間を言う言葉が、餅間。年末についた餅が七日くらいまではあるけれど、それが過ぎて小正月の餅つきを十四日にするまで、しばらく餅のない期間であるということです。

 餅間や馬鹿塗の卓傷つきて  三上冬華(『実用俳句歳時記)

   木と木の影

 でも、うちはまだ餅があります。ただ6日にうっすら黴が出てきていたので、そこだけこそげとり、冷凍しました。私だけ、毎日一個ずつ食べています。餅好きなのです。あの焼いたときにぷわ~とふくらむ一瞬が好き。食べた時、にゅ~と伸びるときが好き。(冷凍しちゃうと、この焼き加減が難しくなるけど)


寿老人

2015年01月08日 | 日記

                

 今年は5日になって、初めて散歩に出ました。初詣もそのときに、その道すがらの神社で。(でも、そのつもりで出なかったので、お金を持っていず、お賽銭もなし。昨日改めてはずした松飾りとお賽銭をもって行き、お詣りしました) 

 七福神のひとつであるこの寿老人のいる延命寺も、散歩コースの途中(畑の隣)にあります。よく見ると、十字架のような杖をついていますね。

 一福は畑をぬけて詣でけり   あぶみ 

 七福神の神としては、福禄寿と混同されることもあり、(確かに似ている)はずされて、猩猩が入れられたこともあるとか。長寿の神様です。延命寺だし。


人日(じんじつ)

2015年01月07日 | 俳句

 歳時記によりますと、元旦=鶏日、二日=狗日、三日=猪日、四日=羊日、五日=牛日、六日=馬日。そして、七日が人を占い、人を尊ぶ日と定められたのだそうです。(中国の前漢時代に)元旦から六日までは、天候によりその年の禽獣や農作物が豊かかかどうかを占い、七日は人の世界の運勢を占ったらしいです。 

 そうか。私は六日まではお正月の神様がいて、七日は帰られるから人の日になるのかと間違って覚えていました。

 でも七日は、七草粥を食べたり、地域によっては正月飾りを外す日ですしね。

 人日やビールの栓をコンと打ち   大野朱香 (『実用俳句歳時記』)

  近所に咲いている花

 名前がわかりませんが、細かくてとてもきれいです。


『金色のキャベツ』(堀米薫)ーそうえん社

2015年01月06日 | 本の紹介

             高学年以上    

 昨年の12月に発売になった本です。堀米さんは、12月には『モーモー村のおくりもの』も出されています。一月に2冊! すごいです。

 『金色のキャベツ』も、また農家である堀米さんならではの作品です。主人公の風香は、塾や習い事に追われる都会の子。でも思い立って(というのとも違うか?)、田舎でキャベツを作っているおじさんのところへ出かけたことで、新しい世界が広がります。学生、研修生、外国人とたくさんの人たちが集まり、働いているキャベツ畑で、風香も段ボールの組み立てをやったり、キャベツを切ってみたり。そして、なにより新鮮でおいしい食べ物の数々。

 真剣に働く人々、そして厳しい現実が風香の目を通してきっちりと描かれています。

 金色に光る朝のキャベツ畑の美しい映像が見えるようです。でも田舎がいい、農業がいいという単純な話ではなく、東京にもどった風香には、スーパーに並んでいる野菜たちが、少し前まで自分がいた畑とつながっていることに気づくのです。そして野菜作りをするのは人間たち。その人間たちの佇まいがすばらしい作品でした。

 読後、キャベツが食べたくなりました。手にしたキャベツを見て、これも畑にあったんだなと、手に重みを感じます。

 堀米さんの世界の深さに、心打たれます。

 巻末には、コールスローのレシピがあり、作って食べましたよ! レモンがなかったので、ユズで代用しましたが、おいしかったー。

 


鰤(ブリ)

2015年01月05日 | 日記

         

 年末年始は、普段は並ばない食材がスーパーに並ぶのが嬉しいです。この鰤も年末ゴロリと売られていました。これで、398円! 半身を刺身にして、中骨は塩焼きに。半身は切り身にして冷凍。(正月明けてから照り焼きに)粗は翌日鰤大根にしました。

  後ろに徳利とおちょこが……。


まごまご

2015年01月04日 | 日記

 新年も三が日が過ぎました。

 私め、まごまごした正月を過ごしております。(どじょうさんのパクリ表現です)

 初春や嬰児といふやはきもの   あぶみ 

  首都高から見えた富士山 

  上の句は、今年の年賀状に添えたものです。どういう状況か察して、メールをくださった方がいて、嬉しかったです。


初昔

2015年01月03日 | 俳句

 祖母さまの話かはりて初昔  三宅美也子 (『実用歳時記』)

 伊勢海老のきうと鳴きしも初昔  辻 桃子 (『童子句帖』2012)

 初昔という季語があります。お正月になってから、過ぎ去った前年のことを思い出して、きのうおとといのことだけれど、去年であり、昔だなあと思う。ということです。新年ならではの季語です。

 *このブログを読んでくださる方は、大きく3つに分けられます。1俳句関係の友人知人、2児童文学関係の友人知人、3その他の友人知人、親族、などです。他に検索などでいらっしゃる面識のない方もちらほらですが。で、俳句のことを書くとき、俳句関係者がこれを読むと、(あぶみは今さら、何をほざいているんだ)と思われるかなあと、思っています。俳句をやっている人なら皆さん知っている季語の説明をしたりして。でも、分類2,3の方たちには案外新鮮かも? と思って書いているので、ご容赦を。

  去年の暮の首都高速(初昔)


御降り(おさがり) 

2015年01月02日 | 日記

 東京は昨日の元旦に雪がちらつきました。

 元旦、あるいは三が日に降る雨や雪のことを「御降り(おさがり)」と言います。「降る」は「古」にもつながることからお正月の忌み言葉とされ、「御降り」と言い換えています。ことに雪は米を連想させるめでたいものと受け止められるということです。

 御降りといへる言葉も美しく   高野素十

  日野から見える富士山

 他に、お正月に出る鼠を「嫁が君」と言い換えたり。