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毎年表紙の絵が変わりますが、今年は辻桃子主宰6才のときの「お月見」です。月見団子と芒それに赤い花はなんでしょうか。団子の回りにあるのは、栗、そして青いのは? 山の向こうからお月さまが顔を出しています。
今月号では、童子俳枕「モダンで古い国立」で、
文化祭脚立の上で飯食うて あぶみ
が取り上げられていました。一橋大学の構内で作った句です。文責は国立在住の立松けいさん。長く国立にお住まいなだけあって、この町の歴史がきっちりと書かれています。あの真っ直ぐで広い道は、かつて弾丸道路を呼ばれ、軍用機の滑走路として使われていたとか。二度とあってはならない歴史ですね。
また、山本呆斎さんが、三尺珠玉童子として、
山影のせまつてきたる芋煮会 あぶみ
を取り上げてくださいました。ありがとうございます。今年もこつこつ俳句を作っていきたいと思います。
なお、今月号でピカイチだったのは、
この顔を毎年使ひ菊人形 舟 まどひ
まったくもって! そして主宰がこの句に対して、「かえりみて、私の人生においてもそうだと頷く。この顔を毎年使ってきたのだった」と書かれています。ホント! そうなのよ、この顔を使うしかないのよ。こうして出されると、とても単純なことなのに、菊人形を見てこういう句がぱっとできるかというと、そうではない。こういう句の深さこそ、「童子」の句。なかなか、こうはできないです。