”たましひのたとへば秋のほたるかな” 飯田蛇笏
亡き人の魂魄はたとえてみれば秋の蛍のようだ…
薄く青白い光を曳いて闇の中に消えてゆこうとしている…
小林麻央さんが逝去した。
何か書くことによって彼女を送りたい。
若いのに可哀想ね…こう言われたくない
がん闘病が私を代表する出来事ではない
そう、彼女は可哀想ではないのだ。
彼女は、これまでに濃密な時間を過ごしている。
悔いの無い人生を過ごしている。
最良の伴侶を得て、最愛の子ども授かり、
幸せな人生を過ごした。
人の人生はその長さではない。
海老蔵さんは言っている、彼女によって変わった…と。
そして、私達も彼女によって変わった。
何が… そう、人の目を気にして生きる人生などしてはいけないのだと…
教えられた。
一度きりの人生だから、陰に隠れずに生きようよ…
そう麻央さんはいっているのだ。
彼女の残したメッセージは強烈だ。