梅さんのかわら版.umelog

笛吹川フルーツ公園の紅葉

プレバト俳句~ゴールデンウィーク

2022-04-30 00:35:33 | プレバト俳句

 函嶺のスイッチバック朝燕  横尾渉(Kis-My-Ft2)

題:ゴールデンウィーク
1位 田辺智加(ぼる塾)  亀鳴くやお辞儀が深いグラウンド
 添削1 亀鳴くやお辞儀の深きグラウンド
 添削2 亀鳴くや一礼深きグラウンド
2位 高橋真麻  抱きしめた子の髪ふわり菖蒲の香
 添削  抱きしめる子に菖蒲湯の香のほのか
3位35点 中川翔子 尾を張って猫も眺める鯉のぼり
 添削  尾を立てる猫よ鯉のぼりは風に
4位25点 勝村政信 飛び石の蛙声静まる靴の音
 添削  飛び石をゆけば蛙の声やみぬ

現状維持  ◆中田喜子
     竹割つて垂直線のこどもの日
  添削 竹を割る垂直線やこどもの日

1ランク昇格  ◆横尾渉(Kis-My-Ft2)
     函嶺のスイッチバック朝燕

掲載ボツ  ◆梅沢富美男
     暁光や桜隠しの五稜郭
  添削 桜隠しや暁の五稜郭

ゴールデンウイークは黄金週間とも呼ばれ、
俳句にも多く詠まれている
菖蒲湯、鯉のぼりなど、やっぱり五月と言えば子供の日かな…

今日からそのゴールデンウィークの始まりだ
県外移動の規制がなくなったので、
朝から旅行や田舎への帰省者の映像が流れる

 函嶺のスイッチバック朝燕  横尾渉
函嶺とは、日本の神奈川県足柄下郡箱根町を中心に、
神奈川県と静岡県にまたがる火山の総称である
知る人は知る、知らない人は知らない言葉だが、
17音の中に入れるには最適な言葉かな…
よく調べたと思う

 暁光や桜隠しの五稜郭  梅沢富美男 
桜隠しというのは 春の雪の傍題で、
旧暦3月の桜の咲く頃に雪が降ること、
満開の桜に積もる雪のこと をいう

字ずらから見ても、読んでもとても情緒のある言葉だ
この季語を探してきたことは良かったが、
ちょっと硬いかなと思う
春の雪ではこんな句がある

 恋に死ぬる人形あはれ春の雪  長谷川櫂 

恋多き梅沢永世名人なら、
桜隠しでこんな句をつくって欲しかったナ



青春の証

2022-04-26 15:51:29 | 本と雑誌

12月に市民講座で植えた寄せ植え
今、真っ盛り 
誰にもこのように光輝く時があるのだ

愛と苦悩と葛藤
永田和宏氏の、あの本をしっかり読んでみた
早世した河野裕子氏と永田和宏氏の相聞の記録
歌人と言うのはこんなにも丸裸に文章を書くのか…
という位「辛い」「悲しい」「恥ずかしい」ことも正直に全部書かれている

この本を読んで思った
こういう生き方をした人だからこそこういう歌が出来たのだ…と
永田和宏氏は一見して普通の風貌をしている
どちらかというと、ぼさぼさ頭でどうみてもロマンチストには見えない
だが、驚くのである、その生き様に…歌に…

俵万智は口語短歌の有名な歌人だ
彼女はシングルマザーである
父親は誰であるかは明かしていない
良くも悪くもこのことで歌の世界が広がっている

望んだわけではないが、
奇しくもこのように生きなければならなかった人生

河野裕子の言葉を引用してみよう
≪これは私の青春の証である。他にも生き方があったのでなく、
このようにしか私には生きられなかったのである。
悔いだらけの青春ではあるけれども、もういちど生まれて来ても、
今日まで生きてきたのと同じ青春を選び取ろう。≫
河野裕子の第一歌集『森のやうに獣のやうに』あとがき

永田和宏氏も又同じである









ちむどんでん返し

2022-04-25 15:05:06 | 日記・エッセイ・コラム

林檎の木は授粉の関係で二本植えなければならない
前に、一本植えてあるので二本目を植えた
林檎の種類はよく分からないので、
シナノスイートと早生ふじ、
そしてもしもの時のために国光も買った
桃栗三年…リンゴは何時なったら生るのだろうか…

朝ドラってみんな見てるかなぁ
4月からは「ちむどんどん」
これは沖縄方言で「胸がどきどきする」という意味らしい
そう言えば、最初からそんな雰囲気だが、
umeさんは今のところ「ちむどんでん返し」と言いたい

先ず、母が慣れない工事現場で働いて、
苦労して買ってくれた「ズック靴」と「体操着」
運動会の当日、アベベの仕業で俄にお笑いと化し、どんでん返し
なんであんなに苦労したところを見せておいて、いとも簡単に…
アベベが悪役で誰も傷つかない構図だ

暢子が養女に行くという話には朝から泣けた
バスが遠ざかって行くのを涙で霞んだ目で見ていた…
バスは急停車し「えぇ行かんのかい!」というどんでん返し
前振りの長かったこと…

今朝の様子では、又又暢子に悲劇が…
第三のどんでん返し…か

このドラマ胸がどきどきというよりも、
今のところどんでん返しの様相を呈してきた
取りあえず、予想は裏切られる
何時どんでん返しがあるか、楽しみに見てみよう


プレバト俳句~美容院

2022-04-22 11:00:57 | プレバト俳句

髭あたる泡の甘やか目借り時  梅沢富美男

題:美容院
1位 犬山紙子(特待生昇格)  菜の花を切って美容院に電話
2位 大久保佳代子(オアシズ) 春セーター息を潜めて白髪染め
   添削 白髪染めクロスの下の春セーター
3位 二階堂高嗣(Kis-My-Ft2)  初虹や隣で見てた夢の道
   添削1 美容師の夢を叶えて春の虹
   添削2 美容師の夢を見守り春の虹
4位 藤本隆宏  けふ母に梳かし洗うは春の虹
    添削 けふ母の髪を洗はん春の虹


名人現状維持 ◆ミッツ・マングローブ
    付け睫毛のやや剝がれたる春更けし
 添削 春更くや剥がれかけたる付け睫毛
名人1つ前進 ◆村上健志(フルーツポンチ)
    春の色絵本の並ぶ美容院
永世名人掲載決定 ◆梅沢富美男
    髭あたる泡の甘やか目借り時

毎週全国紙4紙に掲載される俳句は本当に様々だ
選者により傾向は違うが、
何百、何千句の中から選ばれるにはそこにフレッシュさが必要だろう
手垢の付いた類想類句は却下される
今回の句をみてみると、どれも自分の身近なものを詠んでいて好ましい

ただ、村上健志の句はあるある俳句だ

「週刊誌積み上げ晩夏の美容院」  中村和子
「アネモネやタンゴ流るる理髪店」  梅田圭一郎
等もあるし
美容院でなくても、レストランとか喫茶店とかにも置き換えられる
村上でなくても詠める句で、ちょっと物足りないナ

犬山紙子の「菜の花を切って美容院に電話」は斬新な句だ
さすが小説家の脳だなと思う
但し、破調は技術の無さを物語っている
5・7・5の定型で作って欲しいものだ

  


誕生日会&BBQ

2022-04-19 15:53:50 | 日記・エッセイ・コラム

Umeさん一族の誕生日会
3月、4月生まれが6人もいる
ということで、まとめていっぺんに…

ちょうど風もなく、日差しも強くなく、
BBQ日和だった
大人はビールで乾杯、その次は焼酎、そしてワインへと
時折吹く風が気持ちが良い

近くの笛吹みんなの広場では、
大勢の人が集まってなんだか賑やかだ
いろいろ気をつけながらも、
少しづつ、いつもの日常が戻りつつあるのかナ



プレバト俳句~永世名人対決

2022-04-16 15:22:41 | プレバト俳句

縦列駐車こつん春の月くすっ  東国原英夫

題:満車の駐車場
永世名人掲載決定 ◆東国原英夫
   縦列駐車こつん春の月くすっ


永世名人掲載ボツ ◆梅沢富美男
   日だまりに仔猫の眠るボンネット
 添削1  ふわふわの仔猫の眠るボンネット
 添削2  三匹の仔猫の眠るボンネット
 添削3  お隣の仔猫の眠るボンネット

今回は永世名人二人だけの対決戦
こういう回があってもいいだろう
二人の俳句へのこだわり、個性がよく分かる

何時もよりさらに難解な題が出されたが、
東国原永世名人は、その題をきっちり詠んでいる
思わずくっすと笑ってしまった
破調だが、満車の駐車場の感じがよく出ている

umeさんもこの縦列駐車は苦手だ
特に、端っこですごく停めにくい場所だったら
もう帰ってしまう…くらいだ
東国原永世名人の発想は何気ない日常を詠んでいるが、
誰も未だ詠んだことが無い句で、上手いなぁと思う

梅沢永世名人は、きっちと定型を守っていて、
何時ものように真面目な句だが、ボツ作が多い
何故かなと思ったが、日常が多忙なため変化ないからだろうか…
豊かな自然の営みや人とのかかわり…
そういうことが作句に繋がっていくので、
急がず、焦らず、ゆったりとした心で作って欲しいなぁ

小さくちまちま纏めないで、季語をうまく使った句
 花散るや尾灯は闇へ蛇行せり  五島高資
 自動車とバスの間に風花が  京極杞陽
 山桜咲く満員のドライブイン  篠田恵衣子

2022年の4月は…

2022-04-11 10:55:15 | 日記・エッセイ・コラム

ハナミズキが満開となった
母の日に「紫陽花の苗木」をもらったので、昨日は花の植え替えだった
それと同時に、前から欲しかった林檎の苗木も買って来てくれたので、
それも一緒に植えた
庭仕事はとっても楽しい…


サンニチの日曜に掲載されている
歌人の東直子さんのエッセイにグッと来た
「鳥に国境はない」
国境とは、国家の領域の境目、境界のことである

俳句を作る時、空には国境がないので
鳥は何処へでも自由に飛べるなぁ
というような句を作ったことがある

東さんはこんな文章を書いている
≪鳥は小さな身体で広い広い海を越える。
パスポートもビザも持たず。鳥に国境はない。
人間だけが国境を作り、
武器を使って悲惨な争いを繰り返している。
鳥たちのように、必要最低限の縄張りだけを守って
生きていけたらよいのにと思う。≫

今戦地に入るウクライナの人たちに思いを馳せる
誰もがこの世に生を受けた限りは平穏にその命を全うしたいと思う
又、そうでなければならない
 地球上に生きる者同士として仲よく出来ないものだろうか





わかりやすい言葉で

2022-04-07 14:07:30 | 日記・エッセイ・コラム

今日の毎日新聞の投稿欄「みんなの広場」の投稿記事に
うんうんとうなづいてしまった

「わかりやすい言葉で」というこの投稿者は、
ニュースをみていると外国語が多く出てきて困るというのだ
例として、プロパガンダ・レガシー・エビデンス等を上げている
「日本語訳が出来るのなら最初からそう言えばいいではないか…」
その通りで、分からない言葉が入っているとニュース自体の理解に時間がかかるのだ

レガシーは小池都知事が最初に言った言葉だ
彼女は日常的に英語を多用する
きっと、東京都民は老いも若きも英語に堪能何だろう

最近我が町に出来た公共広場の屋根施設の愛称を募った
屋根を何本かの柱で支えているというだけの施設だ
広報に「ハートフルハット」に決まったと載っていた

帽子をかぶっているように見えるからかな
年寄りにはちょっと言いづらい
日本語で「ぼうし広場」でもよかったのでは…

その他にも、広報を見て驚いた
「シティプロモーションロゴマーク」が決定…
なんだこれは?
市のシティプロモーション推進のためのロゴだという
誰でも分かりやすい言葉で言ったらどうか…
だいたい広報の表紙からしてローマ字表記だ
担当者にこの記事を見せたいものだ

おかしいということは、おかしいと声を上げる
これは必要なことだと思う







何時もの年と違う誕生日

2022-04-06 01:45:15 | 日記・エッセイ・コラム

家族からお花が届いた
今年も誕生日を無事に迎えることが出来た

昨年はこんな状況だった
俳句の会の友達が突然亡くなり、いろいろ考えさせられた

今年は昨年以上に色々なことが起こっている
実はmeさんの誕生日は先月末だが、
花を贈られたのは6日遅れ…
その間に何があったかと言うと

コロナの感染を避けるため休ませた幼児を、しばらく預かったのだ
治まったようでまだくすぶり続けているコロナ感染症
まだまだ要注意だ

又、ロシアとウクライナの戦争が、激しさを増している
戦地の映像を見るたびに、胸が抉られる
こんな戦争が再び起こるとは想像も出来なかった
人間の非力さを感じる

こんなさ中にお誕生日を祝ってもらうことが、
どれだけ幸せなことか…
この平穏な日常に感謝したい

プレバト俳句~春光戦決勝

2022-04-01 14:06:34 | プレバト俳句

  影のような野良犬に桜ながし 立川志らく
題:ハプニング
◆1位 立川志らく
 影のような野良犬に桜ながし
2位 森口瑤子 
    馬の子に弄られてゐるアナウンサー
 添削 馬の子になつかれ過ぎてアナウンサー
3位 村上健志(フルーツポンチ)    
    光風や控え選手のペンの減り
 添削 風光る控え選手のペンの減り
 添削 春風や控え選手のペンの減り
4位 横尾渉(Kis-My-Ft2)
    日曜の空港ホテル雪の果
 添削 春雪に閉ざされ空港ホテルの夜
 添削 春雪に閉ざされ空港ホテルの朝
5位 馬場典子
    青き日も苦き日もあり青慈姑
 添削 青慈姑ころん若き日とは苦
 添削 青慈姑ほくり若き日とは苦し
6位 藤本敏史(FUJIWARA)
    子供等の後ろの蜂のホバリング
 添削 子供等の後ろを蜂の防衛軍
7位 梅沢富美男
    長閑なり細くたなびく湯の放屁
 添削 長閑なり湯にたなびける放屁の泡
8位 北山宏光(Kis-My-Ft2)
    刀折損続ける殺陣や花吹雪
 添削 花らんまん折れて続ける殺陣シーン
9位 千原ジュニア
    迫る電柱顔面5mmの春
 添削 顔面潰る電柱スローモーに春
10位 東国原英夫
    カンガルー泊めて2DK朧
 添削 カンガルー預かってゐる朧かな

2022年の春光戦を制したのは立川志らくだった
ハプニングと言う題は、エピソードが無数にあるらしく、
多彩な句が並んだ
自ら経験したことを詠んでいるので、類想類句が無く、
発想はとても面白い
その句をどのように詠むのか…
それが今回の順位の別れめだった

要するに、自分の言いたいことを句にするには
何を削って何を入れ、
上句、中七、下句の順番をどう持って行くか…
今回は、上級者の句が揃っているので、
それを学ぶ良い機会だと思う
原句と添削句を並べてあるので、夏井先生の添削をしっかり勉強したい

優勝の「桜ながし」はまだ季語として定着していないらしい
季語には、絶滅季語として無くなっていくもの、
そしてこれから定着していくもの悲喜交々だ

因みに季語では無いが「白線ながし」と言う春の伝統行事がある
「白線ながし」は、岐阜県にある高校で行われている行事で、
これはドラマにもなった
≪岐阜県の斐太高校に長く伝わる卒業式の日の伝統行事で、
卒業生たちが学帽の白線とセーラー服を一本に結びつけ、学校前の大八賀川に流し
この「白線ながし」で永遠の友情を誓い、そして高校時代の様々な思いを込める≫

凄くドラマチックな伝統行事だ
白線ながし
桜ながし
どちらも季語になってもおかしくないと思うし
魅力がある…