大野山福光園寺のコンサートには、笛吹市の市長ご夫妻がプライベートで聞きに来てくれていました。
福光園寺さんは御坂とはいってもかなり遠く、しかも山の中にあり、とても分かりにくい場所にあります。
それに加えて、演奏会が始まる頃には風も出て来て、山の上ですからとても寒くなってしまいました。
そういった厳しい環境にもかかわず、市長さんご夫妻は最後までずっと聞いてくれました。
聴衆は本当に僅かでした。でも、みんなやる気満々です。
弓場さんはたとえ聴衆者が一人であっても、その一人の為に心こめて演奏する人ですが、更に気持をこめて演奏できたのではないでしょうか。
笛吹市は「笛を吹く市だから、みんなが笛を吹く街にしたい」というようなことを挨拶で言っていましたね。これは弓場さんも嬉しかったことでしょう。
umeさんサークルの「手のひらを太陽に」も、自然に手拍子が沸き起こり、小さい子供さんもいたので喜んで頂けました。
・・・ ・・・ ・・・ ・・・
野外コンサートは、演奏の途中に風が出てきたり、葉や花弁が散ってきたり、鳥の声が聞こえてきたり、時には近くを走る車の音が聞こえたり・・・予期せぬことが起きます。
飛行機雲を演奏しているときには、実際に空に白い飛行機雲が二筋尾を引いていました。市長さんの奥さんがそれに気づいて、みんなで空を見上げたものです。
野外コンサートとは、そういったこと全部をひっくるめて楽しむということなんですね。ハプニングも含めて…。そんなことを感じました。
最後は、主役の弓場さんのみならず、私たち門下生にも暖かい拍手を頂きました。演奏者も聴衆者も、みんながみんなを称えあって気持ちがほっこりとなりました。
弓場さんには、寒さという厳しい環境でのコンサートとなりましたが、市長さんご夫妻の暖かい声援に助けられ、とても良い演奏会になったのではないでしょうか。