文学館で、宮沢賢治特設展をするにあたり、渡辺えりさんの記念講演会が開催された。
その日は、他に用事があったが、えりさんの話も聞いて見たいと思い行ってきた。
話を聞いて行くと、それはえりさんの父親に遡る。
えりさんは山形生まれ、その父親が戦争中に府中にあった中島飛行場での体験の中に、高村幸太郎との出会いがあった。
その後、高村幸太郎とのハガキのやり取りという親交があり
ようやっと、高村幸太郎の縁で宮沢賢治に行きつく…そして、今回のテーマである「保阪嘉内」が出てくる。
保阪嘉内は山梨県韮崎市出身で、盛岡高等農林学校で、宮沢賢治と共に勉強した仲間だ。
その三人とえりさんの父親との話は迷路のように行きつ戻りつ…
でも、父親のたっての希望で山梨にある保阪嘉内の墓参りをしたという話は、その親交の深さを知るエピソードだ。
えりさんは父親を通して宮沢賢治に出会い、そしてその作品に出会い、ライフワークとしているようだ。
先週の木曜のプレバト俳句の査定でえりさんの句が才能あり一位に選ばれているが、
亡き友よ星河を渡れ我れジョバンニ 渡辺えり
~銀河鉄道の夜を詠んだものである。~
宮沢賢治は37歳、保阪嘉内は40歳の若さでこの世を去るのだが、その間に交わされた手紙73通が今回の特設展のテーマとなっている。