梅さんのかわら版.umelog

甲州市~甘草屋敷

”ジュニアダンススポーツカップ”

2015-07-29 00:06:07 | ダンスの競技会

第10回オールジャパン・ジュニアダンススポーツカップin神奈川。
この大会はジュニアだけの大会です。
とても大きな大会で、日本全国からトップの選手が集まってきます。
ということは、ジュニア選手のレベルが一目瞭然ということでしょう。

山梨からも出場しました。
地方の大会にしか出たことのない子供たちは、この大会で圧倒され、
そのレベルの高さに驚かされることになるのです。
それでも、アプリコットの深澤&内川組は、ラテンの部で4位に入賞しました。
出場組数はいつもの4倍いる中での4位は快挙でしょう。

今回新たに設けられた種目があります。
ソロの競技です。
ダンスって二人でするものでしょう。しかし、一人で踊るんです。
二人で踊るのと同じように動くのです。
ダンスの競技人口は、圧倒的に女子が多く、相手を見つけるのは至難の技です。
そこで、一人で参加できるソロ競技をつくったんですね。
まあ、この競技でしっかり基礎を作っておけば、
いつ相手が現れてもすぐに踊れるという良さはあります。
ダンス界の苦肉の策ですね。どこまで浸透するかは分かりませんが…

”姫を恋ふ龍かもしれず…”

2015-07-27 09:51:04 | 俳句&短歌

この暑いのに…思われるかも知れないが吟行というものに行ってきた。
場所は甲斐善光寺。

一時、甲斐善光寺は今年御開帳ですごく賑わっていたが、今はとても静かだ。
平日の午前中、観光客もまばらで、ゆっくりと散策が出来る。
山門に集合…ここで主宰から吟行についての心得を聞いていざ出陣?いや出発!
七堂伽藍がすばらしい…
外を巡って本堂に入る。
ここの鳴き龍は有名だ。
拝観料を払って、鳴き龍の声を聴いてみる。
天井画の龍に向かい厳かに手をたたくと、共鳴した音が静かに降ってくる。

姫を恋ふ龍かもしれず涼しかり   Ume

武田信玄は「甲斐の虎」「甲斐の龍」とも言われた。
この龍は信玄であり、姫を恋ふて鳴いているのだろう…と詠んだ。


信濃の善光寺の焼失を恐れて、武田信玄によって建立された甲斐善光寺。
信濃からすべての宝物がここに移されたが、この鐘もそうだ。
牛に引かせてきたもので、その引きずり傷がある。

同じ場所に立って同じものを見て作る俳句、同じ空間を共有しているので、
句会においての講評はリアルに説得力があり、納得できる。
吟行と言うのはそういう良さがあると感じた。

"又吉直樹は好きですか?”

2015-07-25 02:54:26 | 本と雑誌

これまで又吉直樹について3回ほど書いてきた。芸人と俳人 俳句の対談 NHK俳句
どれも俳句の観点から見て来た又吉直樹だが、その人間性は知れば知るほどミステリアスで興味深い。

又吉直樹のこのブームは文芸春秋が仕掛けたもの…だと思うが、
見事にそれに応えたのが又吉直樹。
ダ・ヴィンチ7月号、これはまだ芥川賞を取る前に出ているが、
本の半分くらいを割いて特集を組んでいる。
あらゆる角度から又吉を追っているが、どれも半端じゃない。
俄仕立ての文人ならすぐにメッキが剥がれるが、ますます興味が湧いてくるから不思議だ。
つい先ほど、祝い受賞ということで再放送された、NHKの又吉直樹のファミリーヒストリーを見た。
その先祖もミステリアスであった。
こういった家族の歴史、そして自身の性格、莫大な蔵書、コツコツと積み重ねて来た太宰へのこだわり…
すべたが今の又吉を作り上げてきたのだろう。
火花を出版するや否や、あれよあれよという間に世間の注目を浴び、
一気に芥川賞作家になってしまった又吉。
もう、夏井いつき先生の俳句の査定などには、気軽には出てくれないだろうなぁ。
でも、芥川賞作家だからこそ、今度はどんな俳句を作るのか見てみたいものだ。

"俳句から見た食べごと”

2015-07-23 23:44:19 | 俳句&短歌

”酒折連歌講座”今日はその最終日。
連続3回開催されるが、今年は今日の1回しか参加できなかった。

連歌とは、5・7・7の問の歌に対し、5・7・7で返歌するという言葉遊び。
短歌は5・7・5・7・7で、俳句は5・7・5だから、どちらでもない。
酒折連歌賞というのを山梨学院大学が創設していることから、毎年勉強会が開催されている。

今日の講師は、もう俳句界では有名な宇多喜代子先生。
講演の内容は「季語と食べごと」。
なぜ、食べ物?
宇田先生は栄養士でもあり料理は大得意。「旬の菜時記」という本まで出していた。

ほうれん草スープよ煮えよ子よ癒えよ  西村和子
けんちん汁母在りし日は貧しかりし   松崎鉄之介

この歳時記はラッキーなことに、参加者全員に宇多先生からプレゼントされた。
朝日新聞地方版紙上に連載されたものを、本にしたようだ。
何かに限定して俳句を追及してみる…これもいいかも知れない。



”夏祭り”

2015-07-21 18:10:25 | 山梨の祭り

昨日から始まった笛吹市の夏祭り
7月20日から8月20日までの一か月間、10分間花火が打ち上げられます。
我が家からもバルコニーからこの花火を見る事が出来ます。
これが始まると、夏が来た!!という感じですかね。
鵜飼も始まりますよ。
そして、祭りの最後は8月21日の石和温泉花火大会。

子どもたちも夏休みに入り、これから夏本番!!

"ドキュメント72~男と女のダンスホール”

2015-07-18 00:07:26 | スポーツダンス(社交ダンス)
舞踏場のドアに外人ひるがえる  「フロリダ報告書」西東三鬼

社交ダンスが全盛期の頃、フロリダという大きなダンスホールがあった。
この句は、そのフロリダを詠んだものである。
娯楽の少なかった大正、昭和時代。ダンスは庶民の唯一の楽しみであった。
だから、ダンスホールは日本全国至る所にあった。


今日の(0時過ぎたから昨日かな)NHKのドキュメント72で、
東京下町「男と女のダンスホール」というタイトルで、
「ダンスホール新世紀」を取り上げていた。
何と今は、ダンスホールは都内に2件しかないという。

ダンスホールは教室ではないので、誰でも踊ることが出来る。
お金を払えば専属の教師がいて、お相手もしてくれる。
そこに、週末には一日500人も集まるという。

72時間のドキュメントでは、そこに出入りする人々、そしてそこで働く教師達を追っていた。
昼間は汗にまみれて仕事をしている初老の男性…
清掃の仕事をしている独身の中年の女性…
教師になった人にもいろいろ事情があるようだ。
その一人一人に様々な人間模様がある。

着飾って優雅に踊っているように見える人達も、話を聞けばちょっと切ない…
何故、みんなここに来るのだろうか…
一人では出来ない社交ダンス。二人で踊るから慰められる。
相手の手の温もりを感じられる。生きていることが実感できる。
だから、みんなここに来るのかもしれない。

72時間ドキュメントにはそんな姿が映っていた。

"風景画~モン・サン・ミッシェル”

2015-07-16 16:26:15 | 市民講座
一か月ぶりの絵画講座。
今日は台風11号の影響で大雨となってしまった。
この時期の台風は、農家にとって死活問題だ。
きっと、参加者は少ないだろうな…
と思いながら行ってみると、案の定二人欠席していた。

今日の課題は”風景画”…とは言っても写真を見て描くというもの。
前回、外に飛び出して絵を描こう!と言う話題が出ていた。
でも、いきなり風景がを描くのは難しいということで、先生が用意してくれたものだ。
国内や国外、四季折々の写真の中からそれぞれ書きたいものを選ぶ。


この写真があったので、躊躇なくこれを描くこととした。
”モン・サン・ミッシェル島”本当に懐かしい風景だ。
umeさんが行った時にはこの写真のように島へは陸続きだった。
ここに夕方到着し、今まで見たこともないような美しい夕焼けに出会った。
そして夜、ホテルから抜け出してこの道を歩いて島まで行く。海風が心地よい。
ライトアップされたモン・サン・ミッシェルが海の上に浮いている。
信じられないくらい神秘的だ。これを見たくて世界中から人が集まってくる。

今は、この道は無い。全部撤去されて橋が掛けられている。
二度と歩くことは出来ない…


風景画の場合、遠近が大事だと言われたが、結構難しい。
デッサンだけでなく色にも遠近がある。
写真はある程度、構図が出来上がっているのでいいが、
実際にその場に行って描くのは更に難しいかもしれない。