いよいよ「ニジイロ」
の登場です。この児童雑誌は架空のものですが、随分気合が入っていますね。見ているだけで夢が広がっていきます。
そして、この雑誌の目玉として登場するのが宇田川の児童小説。
宇田川はこれを書く条件として花子に話のネタを要求していましたよね。思わず告白したのが自身の逢い引き話。
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「なぜ、あんな告白をしてしまったのだろう。女の口から、「あなたを好きです」と言ってしまったのだ。どしゃ降りの雨の中、男はハル子を追ってきた。ハル子の胸は、春の嵐のように、轟轟と高鳴っていた。男は傘を差し出し、ハル子を抱き締めた。だが、あくる日、男はハル子に信じられない言葉を言い放った。「ゆうべの事は、忘れてください」。
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ちゃっかり、「文芸東洋」に連載している恋愛小説「逢い引き」にネタを頂戴していました。
そしてニジイロのために書かれたのは「銀河の乙女」、星の世界のお話しでしょうかね。宇宙への想像を書きたてられるような内容です。
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スピカスピカ、おお私の美しい星よ。
ルカは囁きました。
二度とこの地球へ帰って来られなくてもいいの。
そのとき、銀河の女王が見えない翼をルカにさっと授けました。
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宇田川先生を演じる山田真歩さんは、イラストレーターです。
演技がいまいちぎこちないのはそのせいだったんですね。
安心してみていられないような。
でもはあの当時のレトロな雰囲気はもっていますよ。
分かってみると応援したくなります。
因みに、山田真歩さんの書くイラストはこんな感じです。