梅さんのかわら版.umelog

甲州市~甘草屋敷

"この手離すなよ!”

2015-03-28 17:13:25 | マッサン

今日の最終回に、エリーを見送った政春が、すべてのことをシャットアウトして、
長い時間エリーの喪に服したことが描かれていましたが、これは実際にあった話です。
このことを本で読んだ時、とても心打たれたことを覚えています。
政孝のリタに対する愛をこれだけ如実に表していることはありません。
「この手を離すなよ」と言って始まった二人の人生。
最後まで、しっかりつながっていました。


エリーが旅立ってから10年、政春はスパーエリーウイスキーを誕生させます。
「目には見えなくても私はいつもマッサンの傍にいる」
エリーと一緒に作ったウイスキーですね。

マッサンの物作りにかけた生涯は素晴らしいですね。
日本には他にもいっぱい匠はいます。
この人達は本当に貴重です。マッサンを見ていてそう思いました。
良いものをつくる人を大事にしていきたいですね。

"人生は冒険旅行~リタの終焉”

2015-03-25 17:49:24 | マッサン

竹鶴政孝とリタの物語が明日で終了します。

今日の放映ではリタ(エリー)の終焉が描かれました。
明治という日本髪に着物を着ていた時代に、外国から一人渡って来たエリーの人生は
父親が行っていた通り「人生は冒険旅行」でしたね。
政孝のウィスキーにかけた怒涛のような人生、その波に必死について行きました。
そして、それに加え戦争という黒い影がのしかかり、敵国の人と言うだけで、
辛くて悲しい日々を送りました。リタさんの人生は想像を絶するものだったと思います。

しかし、このドラマでは、辛くてもどん底になってもいつも救いの神が現れて、
次に向かって進んでいくことが出来ましたね。
広島、大阪、北海道とそれぞれ個性溢れる人々との暮らしがあり、楽しかったです。
そして今日、「私は今…とても幸せ。まだ冒険続いている。死ぬことも、また新しい冒険でしょ?」
という名セリフを残してあの世へと旅だっていきました。

本音を言えば、竹鶴政孝(マッサン)さんは花子とアンに出ていた嘉納伝助役を演じた
吉田綱太郎さんのような気骨のある人に演じてもらいたかったですね。
きっと、蓮子さんを愛し抜いたあの情熱のように、
竹鶴さんもリタを愛し抜いたと思いますので、そこだけが心残りのような…


今日の「あさイチ」に二人が出演していました。
シャーロット・ケイト・フォックスさんは、外国人特有の大げさなアクションがなく、
物静かで、好感がもてました。
これからも日本で活動するようですが、”今まで、外国人が日本で成功した例がない”
という話に、私が変えます!ということです。
いろんな場面で、違うケイトさんに逢うのが楽しみです。
二人ともお疲れ様でした。

"リンゴジュースor林檎汁”

2015-01-29 17:01:10 | マッサン
ようやく余市にウィスキー工場を建てたかと思ったら、意外に手間取ってますね。
マッサン、大阪編はいらなかったような、早くまっとうな竹鶴政孝のウィスキーにかけた生涯を
見せてくれ~って思いませんか皆さん…

リンゴジュースは、この時代には少し早すぎたきらいがありますね。
リンゴジュースから林檎汁に名前を変えたって果たして売れるのでしょか…
生活するのに精いっぱいの時代に、健康志向などということには思いも及ばないでしょう。
しかし、この難局を救ったのは病院というキーワードだったんですね。

マッサンの放映で、ウィスキーが売れているようですが、このリンゴはもっと強者です。
朝イチで「家族がガンになったら」という特集をやった時、患者の一人が林檎を毎日
欠かさず食べるようになったという話をumeさんは聞き逃しませんでしたよ。
「へぇリンゴは癌にいいのか」とその時何気なく聞いていたのですが…

これは我が家のリンゴです。
そんな事とは知らずに毎日食べていましたが、調べてみると、なんとリンゴは凄い!

癌になるリスクを13%減らことが推測される。(肺がんに至っては58%軽減できる。)
コレステロールと血圧が下がり、心臓病や脳卒中の予防になる。
血液がさらさらになる。
ヨーグルト+リンゴで整腸効果があるetc

マッサンの時代にはこのような研究はまだ行われていなかったと思いますが、
100%の林檎汁を作って売るというマッサンの考えは利に適っていたのですね。
(知ってか知らずか)

皆さん、リンゴを食べましょう!!
因みにumeさんはリンゴ農家の回し者ではありません。

”真紅のバラ”

2014-10-25 00:13:09 | マッサン

 

真紅のバラ

私の恋は真紅のバラのよう10_25_1
六月に咲いたばかりの新しい花
私の恋はメロディーのよう
甘い旋律を奏でてる。

あなたは美しい、私の素敵な乙女
私はあなたに夢中
恋人よ たとえ海が枯れても、
それでも私はあなたを愛します。

恋人よ、たとえ海が枯れても、
たとえ岩が太陽の炎に溶けても、
それでも私はあなたを愛します
命の時計が秒を刻むかぎり。

あなたは美しい、私のただ一人の恋人
美しいあなたがいるかぎり
恋人よ、私はまたやって来ます
たとえ、一千マイルの彼方からでも。

1919年(大正8年)の秋、フランスに勉強に行っていた政孝は、スコットランドのカーカンテロフへ戻った際、リタへのおみやげとして香水を買ってきました。お返しにとリタはロバート・バーンズの詩集を贈っています。この当時二人は恋に落ちていました。これは、彼女が特に気に入っていた詩です。この詩集は、現在北海道余市町・ニッカウヰスキー北海道工場余市蒸留所内ウイスキー博物館に所蔵されています。




ご飯炊きあがり&ウイスキー出来上がり”

2014-10-15 17:38:43 | マッサン

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家を思い、父母を大事にすることを教えれられて育った優子ですから、根っからの意地悪ではありませんね。とうとうエリーに根負けしてご飯の炊き方を伝授します。
「はじめちょちょろ中ぱっぱ、赤子なくとも蓋とるな」昔から言い伝えられてきた美味しいご飯の炊き方です。
これを覚えておくと災害時に役立ちます。
この時、優子とエリーは、いろいろ話す中でお互いを知ることになります。

 (優子) スコットランドと日本、どっちが好き?
(エリー) スコットランド好き。だけど、日本、大好き。とてもいい国思います。
(優子) どういうところが?
(エリー) 私の国、つらい戦争、経験しました。けれど、日本は平和です。初めて来たのに、なぜ かふるさとのような気がします。

この戦争とは、スコットランド王国とイングランド王国との独立戦争のことです。遠く祖国を離れ、一人で頑張っているエリー。着物を愛し、日本の食事を愛し、大阪を愛し、日本人になろうとしているエリーに、優子も心を徐々に開いて行くことでしょう。
美味しいご飯も炊きあがりました。明日からは政春も、もうおこげから解放です。

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一方政春は、いよいよ赤ちゃんウイスキーの出来上がりです。この透明なウイスキーが琥珀色に変わるには5年も寝かせなければなりません。さて、予算計画書の作成もあることですし、どうなることでしょう。

 


”きついこと言うて堪忍ね~優子和解”

2014-10-14 21:33:52 | マッサン

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マッサンとエリーのスイートホーム。外観はめっちゃ和風の家だけど、中はテーブルと椅子、ベッドが置かれ、和調折衷…
台所は広くて使いやすそう。薪をくべてかまどで煮炊きです。
これは我が家にもありました。煮炊きは、火を熾すところから始めなければならないので大変です。

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 「うち、政春さんの事はきっぱり諦めます。いろいろ、きつい事言うて堪忍ね。」
そうそう、いつまでもいけずをしていないのが関西人。優子も根っからの意地悪では無いようです。
しかし、このまっ黒こげのお握り、何とかしないと…。

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謎の女性は、教会の牧師夫人キャサリンさんでしたね。どうみても敬虔なクリスチャンには見えませんが…キャサリンも又国際結婚なので、エリーにとっては強力な助っ人です。
本物の大家さんは、人の良い?いや、家賃の取りたてが厳しそうです。

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さて、引っ越しも落ち着き、政春はいよいよウイスキー作りに着手です。思いっきりやろうという矢先、行く手を阻むのは専務の矢口清。又々、難題をふっかけてきます。なかなかすんなりとはいかないものですね。


”後には戻れない~エリーの決意”

2014-10-12 12:01:17 | マッサン

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いけずをすればするほど深まる愛。こうでもしなければどうにもこうにも気持ちが収まらない大作の娘優子。「 スコッチブロス」はスコットランドの伝統料理で素朴な味のスープです。
この当時(今もか)珍しい異国の料理に塩を大量に投入してしまうなんてなんともったいない。優子が食いしん坊だったらこんないけずはしないでしょうね。
でも、このいけずにいち早く気付いたエリーが、優子を責めないでじっと我慢している姿いじらしい…
しとやかで、でしゃばらない、耐え忍ぶ…という明治の女性。エリーは既にこの時、大和撫子(やまとなでしこ)の気持ちをもっていたのですね。
このいけずは、想像した通り二人の愛を深めるだけの結果となったようです。自分がどんな無理難題をふっかけても、二人の愛は壊れない…優子もそのうち気づくでしょう

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住吉 酒造が製造していたこのワインは、むかし「赤玉ポートワイン」として売り出されていたものです。ドラマでは太陽ワインとなっていますね。なんだかとても懐かしいです。
鴨居商店の大将、鴨居欣次郎氏には、ますます興味が湧いてきます。
なんでしょうねこの部屋は…美術館のような、博物館のような、素晴らしいコレクションです。見ていてなんと楽しいでしょう。

”縁起をかつぎ、金魚で占い?”
 「やってみなはれ!何グズグズしとんねん。やる決めたら、早よやってみなはれ!」
「わてはな、今できる事を、後回しにする人間見とると、イライラすんねん。」

そうだ、そうだ、その通り!この、欣次郎氏は本当に小気味よい。この決断の良さが今のサントリーを気付いたのだろうと想像する。持っている人は違うね。


”ウイスキーオタク誕生秘話”

2014-10-09 02:25:56 | マッサン

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「初めてウイスキーを飲ましてもろうた時、バリバリバリッって、体中に、電気が走った!」
 実家が造り酒屋で、酒の味は知り尽くしているつもりだった政春は、このことによりウイスキーづくりを決意するわけです。この衝撃が日本の酒の歴史を変えたわけです。
そういうことからすれば、この住吉酒造の社長も大きな貢献をしているということです。

 
10_8_2_2 政春の実家から大阪へ…いろいろ問題はありましたが、これから大きな仕事をしていく政春にはもたもたしている時間はありません。ドラマは小気味よくポンポンと展開していきます。この大阪でも難題は用意してあります。
住吉酒造の娘との幻の婚約問題。しかし、社長が社長だけに、深刻さがありませんね。浪速の商人はそんな底意地が悪くないでしょう。こういったことがあればあるほど、二人の愛は深まるのではないでしょうか…
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そして、さっそく現れたのがキーマンの鴨井商店大将の鴨居欣次郎。(サントリー創業者鳥井信次郎がモデルとなっています。)
サントリー創業者といえばどんな堅物が現れるかと思っていたら、なんと飄々として憎めない愛すべき人物。
ところどころに”なんでやねん”的場面が用意されていて、笑ってしまう…
とにかく政春がいいね、ウイスキーオタク、ウイスキーバカ、情熱が半端じゃない。


”この手を離すなよ!”

2014-10-05 14:38:08 | マッサン

懐かしき友を忘られようか。10_4_1_2
二度とこの心に戻らぬのか。 

懐かしき友を忘られようか。
あの日々も…。

10_4_2日本は亭主関白の国じゃ!」

嫁は黙って夫の言う事きくもんじゃ!」

わしにはのう…エリーのおらん人生は考えられん。」

無理して日本人になんかならんでええ。

 エリーはエリーのまんまでええ。」

 そのまんまのエリーで… わしのそばにおってくれ。

早苗の策略に嵌ってしまったエリーを救ったのは、政春の一途な愛…。
「わしをおいてどこに行くんね。」 むねがきゅ~んと切なくなります。
「この手を離すなよ!」 
もう早苗には二人の愛を引き裂くことは出来ませんね。政春とはなんとかっこいい男でしょうか。この情熱が又、ウイスキーづくりにもつながっていくのでしょう。
 

 


”お前の尻は、わしがなんぼでも拭いたる!”

2014-10-03 17:23:22 | マッサン

10_3_3 「お前の嫁には、この家の跡取りにふさわしい、家柄と品格を備えた、日本の娘さんじゃないと務まらん。」

 

「お前が、どうしてもこの人と別れとうない言うなら…。お妾さんになってもらい。妾なら許す。正妻は認めん。ハハハッ…。」

 「なんぼ親でも言うてええ事と悪い事がある!バカにするのも大概にしてくれ! 行くど。」
「出ていくんなら勘当じゃ!」 
「 勘当で結構じゃ!」

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 お母ちゃんと、この人と、どっちが大事?この家を取るか、この人を取るか。
返答次第じゃお母ちゃんも覚悟があるけん。

と言われても、これから一生を共にしていく嫁の方が大事に決まっているじゃん。お母ちゃんにどんな覚悟があるというのか…
伝助にしても、政春にしてもできる男は違うね。「
 お前のために払う金と思うたら惜しうない!」と言い放った伝助といい、政春もまた「勘当で結構じゃ!」と男気を見せる。

こんな男、今の時代にいますか?
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あぁ気持ちよかったこのセリフ。世の男性よこうあって欲しい…

早苗の策略に落ちるなよ…

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「お前の尻は、わしがなんぼでも拭いたる!思い切って、やってみい~!」

 

お父ちゃんは違う。

 政春の気持ちを唯一理解してくれる味方だ。泣けてくるねこの言葉には。子を思う親の気持がひしひしと伝わってきます。
このお父ちゃんがいる限り政春もエリーも頑張れるでしょう。