梅さんのかわら版.umelog

笛吹川フルーツ公園の紅葉

プレバト俳句~大観衆

2024-11-08 14:47:50 | プレバト俳句


題:大観衆

1位才能アリ70点 清春
   良夜なりフロアを包むアルペジオ

2位凡人60点 MINMI
   万人の歌声ひとつ名残の月
添削 万人の歌は一つに月のぼる

3位才能ナシ35点 黒沢薫
   秋風や歓び舞台へ運びゆく
添削 歓びを舞台へ金風の歌を

4位才能ナシ30点 山口智充
   ゆれすすきいつかはフェスと夢見る日
添削 いつか我が歌を大観衆へ秋

5位才能ナシ25点 水森かおり
   ペンライト振れども散らぬ照紅葉
添削 ペンライトのごと夜を照らさるる紅葉

永世名人28句目に掲載決定 ◆横尾渉
   星月夜六万人の大合唱

永世名人38句で掲載ボツ ◆村上健志
   靴音にライブの余韻月の坂
添削 靴音に余韻ライブの月の坂

今回は散文的について書いてみよう
散文的とは、文章のように作る事だ
今回は、村上がこれで先生に痛烈に批判された

 靴音にライブの余韻月の坂
これは、靴音にライブの余韻が残っていますよがないだけの文章だ
いろいろ分かっている村上にしては、どうした?というような初心者的ミス
他の3位以下の句もこれで才能無しとなっている

1位の句と横尾の句を参考にすれば良い
横尾はいつもの破調ではなく、定型句で成功した
こなれて来たと言う感じだ




プレバト俳句~外食

2024-11-03 16:42:08 | プレバト俳句



題:外食

1位才能アリ70点 山﨑ケイ
   良夜なりすっぴんママのワイン会

2位凡人67点 三倉茉奈
   吾子抱えつまむ秋刀魚は骨多し
添削 吾子抱きつ食むや秋刀魚は小骨ごと

3位凡人60点 すみれ
   秋の宵ビブとあなたと白ワイン
添削 ビブの子と夫と秋夜の白ワイン

4位才能ナシ30点 菊地亜美
   ランチ寿司ひとりで頬を赤く染め
添削 寿司つまむ一人の昼や一献す

5位才能ナシ15点 松丸友紀
   ママ友会エンドレスなる夜もみじ
添削 夜の紅葉ママ友会はエンドレス

永世名人38句目に掲載決定 ◆村上健志
   秋爽の皿やオリーブオイルの黄

永世名人39句目に掲載決定 ◆千原ジュニア
   二軒目へ行く汝帰る吾薄月夜

今日は文化の日
あちらこちらで、文化祭が行われた
umeさんも会場に足を運で、ぐるり一回り
俳句を見る機会があった
笛吹市は何と言っても飯田蛇笏・龍太の故郷なので、
どの会場にも俳句が展示されている

皆さんベテランで、才能アリ70点以上の句ばかりだ
だが、よく見ると無難な句が多く新しさが見られない

村上の句はどうだろうか
オリジナリティーがあり、おしゃれで新しい
千原ジュニアについても、工夫がある

これからはこういった句にも挑戦したいものだ


プレバト俳句~100点満点

2024-10-19 23:46:00 | プレバト俳句


題:100点満点
1位才能アリ70点 望月理恵
   山粧う三面鏡に百の母
添削 星流る三面鏡に百の母

2位凡人60点 ニシダ
   数式にエナドリの染み降り月
添削 数式にエナドリの染み星流る

3位凡人50点 薮宏太
   誤字減点泣きべそ帰路に色葉散る
添削 誤字減点泣きべその帰路鰯雲

4位才能ナシ25点 青山祐子
   焼けた顔赤土で歓喜秋実る
添削 赤土のコート歓喜の秋高し

5位才能ナシ20点 笠松将
   まつりの後満点の月懐く風
添削 満点の月や祭の後の風

 2級へ1ランク昇格 ◆こがけん
   枝豆を買うダイハード放映日

 ガッカリ… ◆梅沢富美男
   百点に二重線あり豊の秋
添削 豊の秋闌け百点に二重線

~~~~~~~~~~~~~~~~
元々才能無しで、得点が最低だった人の汚名挽回の企画

今回は「季語が近い」ということについて書いてみよう
俳句では、これを「季語がつき過ぎる」と言う
1位と2位・3位ともこのことを指摘されている

「三面鏡」と「山装う」を取り合わせと言うが、
両方とも装うということで意味が近くて、説明的になっている
3位も又、「泣きべそ」と「色葉散る」の取り合わせが、
両方とも悲しい、淋しいという意味で、これ又近い

俳句を始めた当初は、兼題が出されるとその季語を一生懸命勉強した
そして、先ずその季語に近い句を作っていた
それが、良いと思っていた
衝撃を受けたのは、そういう句は駄目な句だったのだ
よくよく俳誌などを見ると、まったく違う取り合わせの句ばかり
季語を説明するような句は作ってはいけないのだと悟った

では、どこまで離すかと言うことは、夏井先生が以前NHK俳句でやっていたが、
「風が吹けば桶屋が儲かる」という諺があるが、そんな微妙な離し方なのだ
これで成功したのが、
  枝豆を買うダイハード放映日  こがけん

夏井先生は、「季語「枝豆」と「ダイ・ハード」を取り合わせた効果の是非」
と言うことで、「取り合わせの感覚が掴めてきた」と大絶賛した
この感覚が大事なのだ
これを参考にすると良いだろう




プレバト俳句~乗り物のドリンク

2024-10-14 17:38:19 | プレバト俳句

タラップを降りてバスまで歩く秋  藤本敏史
題:乗り物のドリンク

1位才能アリ71点 小宮山雄飛
   缶酎ハイプシュッ車窓に鰯雲
2位才能アリ70点 山崎怜奈
   郷の駅コーヒー香る星月夜
添削 星月夜コーヒー香る郷の駅
3位凡人65点 知花くらら
   千筋なる月光伸びて珊瑚礁
添削 千筋なる月光珊瑚礁しづか
4位凡人48点 市川紗椰
   単線のカーブに耐える月見酒
添削 月の単線卓に傾くワンカップ

1級で現状維持 ◆犬山紙子
   車窓のぬるいお茶行けない二学期
添削 行けない二学期水筒のぬるいお茶

永世名人29句目に掲載決定 ◆藤本敏史
   タラップを降りてバスまで歩く秋

永世名人藤本の掲載決定の句は力が抜けていて、とても良い句だ
プレバトでは、みんな結構力んで作りがちだが、
この句は淡々と作っていて良い。
こういう句の良さが分かり、作れるようになるのには数年かかる。
umeさんも、今ようやっと結果が出て来たところだ

さて、今回は、語順につて考えてみよう
山崎怜奈と犬山紙子の句は、語順が入れ代わっただけの添削
これは我が句会でもよくあること
umeさんも何度となく指摘された
季語を先に持って行くとか、
有効的な言葉を先に持って行くとか…
理由は様々だ

作った後、しばらく置いてから見直すとか、
「舌頭に千転する」と言う言葉があるが、何度も繰り返し読んでみるとか…
そうすると見えてくるものがある


金秋戦~2024決勝

2024-10-05 15:31:27 | プレバト俳句

三日月や真朱の隠岐に藍の波  的場浩司

題:自分で撮った写真

1位 的場浩司(3級) 三日月や真朱の隠岐に藍の波
2位 千賀健永 (名人9段) 灯台の周期星月夜の無辺
 添削 灯台の周期星月夜の深閑
3位 村上健志 (永世名人) 長き夜や絵本の丸き角を拭く
4位 藤本敏史 (永世名人) 銀杏の実剥き終へ自由になる十指
 添削 銀杏を剥き終へ自由なる十指
5位 横尾渉(Kis-My-Ft2) (永世名人) 外苑はさやか孤食のカチョエペペ
 添削 外苑はさやか一人のカチョエペペ
6位 立川志らく (名人7段) 師が逝きひぐらし号泣しております
 添削 しづかなる号泣ひぐらしに逝きぬ
7位 森迫永依 (1級) 待宵のジャングル細切れのラジオ
 添削 待宵のジャングル瀕死なるラジオ
 添削 待宵のジャングル盗品のラジオ
8位 千原ジュニア (永世名人) 稲穂波合掌屋根を登りけり
添削 合掌の屋根を登らむ稲穂波
9位 梅沢富美男 (特別永世名人) 芝居小屋奈落の闇を虫時雨
 添削 芝居果てし奈落の土間や虫の闇
10位 森口瑤子 (名人8段) 方向音痴ぐるぐるぐるぐる秋思
 添削 行く方を失いぐるぐるぐる秋思

2024年度の金秋戦を制したのは的場浩司だった
「自分で撮った写真」というお題は、一律に同じだった従来とは違い、
それぞれが違うテーマで作っていて、その人となりが見えて楽しかった。

1位の的場浩司の句について見てみよう
 三日月や真朱の隠岐に藍の波  的場浩司
「真朱(まそほ)」は朱い色だろうとは分かるが、くすんだ朱色だそうだ
隠岐は後鳥羽上皇・後醍醐天皇の流刑地で、伝統的な色の美意識がここに入っている
一言一句選び抜かれた言葉が置かれている…夏井先生選評
内容はそんなに難しくないが、「真朱と隠岐」ことばの選び方が抜群だった

6位の志らくの句についても見てみよう
 師が逝きひぐらし号泣しております  立川志らく

これを見た時にこんな短歌が思い浮かんだ
一度だけ本当の恋がありまして南天の実が知っております  山崎方代

山崎方代は山梨県東八代郡右左口村生まれの歌人で、この歌は結構有名だ
志らくがこの歌を知っていたのか分からないが、俳句と言うより短歌っぽいナと思う
夏井先生が定型に添削しているが、やはり冒険だったのかと思う

千賀健永は2位と健闘したがあと少しだった
最後の詰めが甘かったのかな
俳句は上位も下位も無い、無記名で投稿する下克上の世界
結果は本当に開けてみないと分からないのだ
こうして揉まれてみんな上手くなる!

プレバト俳句~金秋戦予選C

2024-09-22 15:08:54 | プレバト俳句

   千賀健永 

金秋戦予選C

予選Cブロック
題:一人旅
1位千賀健永 (名人9段) 清秋や海にマンタといるしじま
2位中田喜子 (名人10段) ひとすじの秋水ひとり旅とどめ
添削 ひとすじの秋水ひとり旅の果て
3位犬山紙子 (1級) 月白や温泉にいる吾と腫瘍
添削 月白や旅の湯に吾と吾が腫瘍
4位武田鉄矢(2級) 山の宿昭和のままの虫の闇
添削 山宿や昭和の色の虫の闇
5位パックン(2級) 退職金一括金秋の四季島
添削 退職の旅よ金秋の四季島


予選CブロックはKis-My-Ft2の千賀健永が一位となって、決勝進出となった。
清秋や海にマンタといるしじま  千賀健永 
広い海原…青い海…そこにはマンタと吾しかいない…
静かな時間だけがただただ流れる…
一位に相応しい句だ

先ごろ、Kis-My-Ft2の二階堂高嗣が体調不良のため一時活動休止が発表されたが、
2021年2月17日放送の「プレバト! 」俳句査定ランキング戦に出場し、
過去31回の挑戦で才能ナシ13回、才能アリはたった3回という成績にも
関わらず、 「春の虹10周年の腕時計」
の句で、晴れやかに才能アリ1位を獲得している

この他、横尾や宮田など、Kis-My-Ft2のメンバーは俳句の常連で、
いつも楽しみしているのだが、二階堂高嗣の活動休止はとても残念だ
今回の千賀健永の一位は二階堂高嗣の分も頑張ったのだと感じた

千賀健永には
2021年の炎帝戦第4位で、ブログにも書いているが
 光るシャツひるぎの森を行くカヌー  千賀健永 
という句があり、この句も旅の句で、その当時umeさんが感動した句だ

決勝戦も頑張って欲しいナと思う


プレバト俳句~錦秋戦予選A/B

2024-09-16 03:40:00 | プレバト俳句

金秋戦予選AB

◆予選Aブロック◆
題:一人めし
1位 的場浩司 3級) 削げし頬月下貪るパンの耳
2位 立川志らく(名人7段) 生きる為に飯を喰う外は蛍
   添削 生きる為に飯喰う外は蛍
3位 こがけん(3級) ソーキ煮のとろ火見ている夜長かな
4位 水野真紀(5級) 一人めし半値太刀魚喰むいざや
   添削 半値なる太刀魚ひとり食むいざや
5位 馬場典子 (1級) 夜半の秋ひとり味わうアルファ米
   添削 傷心やひとり秋夜のルファ米

◆予選Bブロック◆
題:一人暮らし
1位 森迫永依(1級) 薄めたシャンプー朝冷のワンルーム
2位 森口瑤子(名人8段) 空の巣症候群のような夜長
3位 柴田理恵(3級) 今日よりはひとり分なり秋の風
4位 皆藤愛子(名人6段) のろのろと包帯広げ干す秋夜
5位 春風亭昇吉(3級) 母からの手紙無月の段ボールる

金秋戦はこの後Cの予選があり、全部出揃った時点で決勝戦に進む
金秋戦は級や段を持っている人の戦いなので、レベルが高い
特にBブロックは添削が一人もいない

今回は、持ち級をみながら誰がどんな句を作ったか、
比較しながら鑑賞するのもいいかも知れない







プレバト俳句~ケータリング

2024-09-06 15:33:58 | プレバト俳句

ロケ終盤夜食に並ぶ研修医 梅沢富美男


題:ケータリング

1位才能アリ71点 大友花恋
風爽か豚骨臭のシーン8
2位才能アリ70点 星野真里
綿あめや葉月のかかと浮かせたる
添削 ケータリングの端に綿あめある葉月
3位凡人40点 城田優
秋時雨運ぶ弁当台無しに
添削 弁当を運ぶ自転車秋時雨
4位才能ナシ30点 藤井隆
前のスリム新米小盛り真似てみる
添削 細身なる人真似新米を小盛り
5位才能ナシ25点 熊谷真実
食の秋ケータリングで2キロ増え
添削 楽屋への差し入れ多し食の秋

永世名人掲載ボツ ◆村上健志(フルーツポンチ)
ゾンビらに取っておく差し入れの桃
添削 差し入れの桃ゾンビらにニ十切れ

特別永世名人お見事! ◆梅沢富美男
ロケ終盤夜食に並ぶ研修医

今回のお題はケータリングで、芸能人には馴染みの題だ
ロケや収録等、日常茶飯事の光景だろう
半分くらいはその光景を詠んでいて
そうなると、人とは違うものを詠みたい

永世名人は二人ともロケ現場を詠っているが、
村上はボツで梅沢はお見事だった
その違いは、村上は説明をしてしまったことが敗因

「取っておく」が説明的なのだ
二十切れという具体的数字をいれると俄然よくなる
取っておこうがおくまいが、二十切れが映像として浮かぶ

初心者はどうしてもこういう場面を詠みましたよと言って説明をしてしまう
umeさんもそうだった、そして季語を調べてその季語の説明をするよう内容の句を作って失敗した
「これじゃ、季語の説明じゃん」と言われ、ハッとしたことがある
村上もベテランになっても、やっぱりこういうことをしてしまうのだナと思った
推敲が大事なのだ!!


プレバト俳句~天才小中学生対決

2024-08-31 14:00:06 | プレバト俳句

コロナ禍を経て、5年ぶりに天才小中学生が登場した
プレバトの名人5名×小中学生5名の対決である
この対決の審査員には我が句会の井上先生も出ている
プレバトからは選りすぐりの名人や特待生が選ばれ、凌ぎを削った
誰と対決するのかは本番まで分からず、夏井先生の判断のようだ

題:たまご

第1回目対決
30点:ふみか さん(小2)  きょうりゅうのしそんのたまごまくわうり
26点:千原ジュニア  露葎槌の子誘く卵三つ

第2回目対決
29点:さな さん(中1)  曾祖父の出征朱夏の卵焼き :
29点:内藤剛志  ゆで玉子ていねいに剥く台風夜

第3回目対決

29点:横尾渉(Kis-My-Ft2)  秋郊のビストロ放し飼いの軍鶏
28点:かりん さん(中3)  休暇果つ焼豚玉子飯甘し

第4回目対決

30点:かいと くん(小3)  立秋のたまご水平線の色
29点:梅沢富美男  ほの青き地鶏の卵秋の宿

第5回目対決

27点:中田喜子  黄身ふるる熱きふわとろ今朝の秋
30点:すばる くん(小5)  なぜぼくは食べられないの星祭

5年前の2019年の8月に、同じタイトルの対決があったがその時の審査員は、
宇多喜代子先生、高野ムツオ先生、そして我が山梨が誇る井上康明先生だ
今回は、宇多先生に代わって西村和子先生が出ている
NHK俳句の先生もしたことのあるumeさんも好きな俳人だ

審査員は10点満点で評価する
両者ともほとんど差がなく、同じような点数の評価だった
小学生は小学生らしい句で微笑ましいが、中学生ともなると、
俄然高度な句が出て驚く
この対決には夏井先生は点数はつけない
各先生の講評をなんとも楽しそうに聞いていて、お任せと言う感じだ

3人の先生がそれぞれ講評する内容は、
夏井先生とはまた別の視点で評価するので、大人でも勉強になった

最後のすばるくん(小5)の俳句だが、
 なぜぼくは食べられないの星祭
この句を少し説明すると、すばるくんは食べ物アレルギーがあり、
たまごが食べられないらしい それを詠んだのだという

中田喜子から、その情報を入れた方が方が良かったのではという意見が出た
だが審査員からは、今世の中にはいろいろな意味で食べられない子どもがいる
(子ども食堂を必要とする子供たちのがいること)
「食べられない」を広い意味で捉えればよいという解釈だった
季語も星祭なので…
成る程、重鎮は深い詠みをするものだ
とても楽しい回だったナ





プレバト俳句~幼少期の写真

2024-08-24 13:19:03 | プレバト俳句

夕芒祖母の黄ばんだひらがな帳  森迫永依 

題:幼少期の写真

1 水野真紀 現状維持
    クラゲ刺す男言葉の課長の娘
 添削 刺されたるクラゲ罵る課長の娘
2 春風亭昇吉 1ランク昇格
    父と子の季節短し晩夏光
3 的場浩司 現状維持
    波飛沫母笑みて抱く裸の子
 添削 母の抱く裸子は吾ぞ波飛沫
4 武田鉄矢 1ランク昇格
    夏シャツのよごれそれぞれ昭和の子
5 森迫永依 1ランク昇格
    夕芒祖母の黄ばんだひらがな帳

◆村上健志永世名人37句目に掲載決定
    星明かりほどの重さの子に汗疹

◆千原ジュニア永世名人38句で掲載ボツ
    祖父に兄縛られしこの柿の木や
 添削 祖父が兄縛りし柿の木の夕焼
~~~~~~~
幼少期の写真には誰でも思い入れがあるだろう
今回は自分を詠んだり、父母兄弟を詠んだり様々だ
その中でも、森迫の句は一番兼題に相応しいかなと思う
「夕芒祖母の黄ばんだひらがな帳」  森迫永依
説明を聞いていると、森迫の祖母は中国人だそうだ
そして、一生懸命ひらがなを練習していたそうだ
そのノートが題材となっている
黄ばんだが、セピア色の年月の経過を現していて秀逸!

その点、村上健志の句は幼少期という昔ではなく、
「星明りほど」の比喩は、未来への明るさが感じられる
とても良い比喩であるが、兼題からすると森迫の勝かな…