題:町中華
1位 久代萌美
こどもの日ロボット削る刀削麵
2位 篠原ゆき子
二度見かな嫗の盛り飯扇風機
添削 嫗食う山盛りの飯扇風機
3位 大友康平
暖簾越し胃袋つかむ夏座敷
添削1 夏きたる町飯店のスープの香
添削2 夏きたる町飯店の醤油の香
4位 坂東龍汰
青山河シビレ驚き走り出す
添削 山椒の実噛んでシビレて走り出す
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名人
現状維持- ◆藤本敏史(FUJIWARA)
夏めくやこれより打ち出す中華鍋
現状維持- ◆村上健志(フルーツポンチ)
空焼きの中華鍋背に胡瓜噛む
掲載ボツ ◆梅沢富美男
舌先を花山椒に噛まれけり
添削1 舌先を噛まれ花山椒ぴりり
添削2 舌先を噛まれ花山椒かおる
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空焼きの中華鍋背に胡瓜噛む 村上健志
今回は現状維持となった、村上の句について考えてみよう
夏井先生は、空焼き・中華鍋のずっしりした質量・熱量と
胡瓜の気持ち良さ・冷たさの対比を狙う意図は分かるが、
言葉の質量が寄り添わせないということを言っている
ここまで厳しいか…と思うが、名人に対する愛のムチなのである
それで別案として熱量ののバランスを考えるとこうなる
別案1 中華鍋空焼き蒜(にんにく)を剥きつつ
(空焼き後に何の料理を作るか思わせられる)
昨日、4月からスタートしたumeさんが属している初、中、上級混在の句会があった
混在なのでどうなるかと思っていたら、そこはそこ主宰も句を見れば一目瞭然なので、
作者を考え考え講評している…
初心者の創作意欲を失わないよう、季重ねなど指摘せず、「こうしたらどうですか?}
見たいナ… さすがだナ
だがumeさんの句には、「目から鱗」的な指摘が…
主宰はその部分を「やや甘い」と言う
それだけではなく、やや甘い部分をどうすればよいのか添削してくれた
多分、づっとこのように甘い句を作っていたんだろうな
夏井先生も村上にこの甘い部分を指摘したのだ
一段上がるとは厳しいことだ
又、マンネリから抜け出ることは、この甘さをクリアすることだろう!!