題:フライドポテト
1位 才能アリ71点 かたせ梨乃
元彼からLINE小春の朝マック
2位 才能アリ70点 HAN-KUN
口元に君からポテト春隣
添削 口元へポテト春隣の君と
3位 凡人60点 南條庄助
君待ちてポテトしなしな息白く
添削 息白く君待つポテトしなしなに
4位 才能ナシ35点 山崎怜奈
塾帰りかじかむ指に油染む
添削 塾帰りのポテト悴みつつつまむ
5位 才能ナシ30点 秋元真夏
母が練る遠足風の冬休み
添削 居間にレジャーシートポテト気分の冬休み
4級で現状維持 ◆蓮見翔
カフェラテとポテトで粘る冬の夜
添削 カフェラテとポテトで粘りゐる寒夜
特別永世名人でガッカリ ◆梅沢富美男
キーを打つ炬燵ポテトは箸で食ぶ
添削 箸で食ぶポテトや キーを打つ炬燵
元々が俳句の体をなしていないと、添削も容易ではない
兼題も難しかったかな
俳句には、作りやすい題と作りにくい題がある
今回の題はとても難しい
何だか分けの分からない句のオンパレードとなっている
蓮見翔の句の添削は
ポテトで「粘る冬の夜」
ポテトで「粘りゐる寒夜」
「ゐる」とすることで、時間の経過を表わすことが出来る
お見事と言うしかない
お題に沿っているか
季語に忠実か
の他に、こういった細かな点にも心を配って作りたいものだと思う