ほーらね、
言わんこっちゃない!
おはようございます。
我が家のおじさんが、咳と共に起きてきた。
そりゃそーだ。
小汚い半袖で寝てるからだ。
どんなポリシーかは知らないが、この冬の夜を
ずっと小汚い半袖で通してきた男に、
私は、暖かそうなトレーナーを用意した。
小洒落たスウェットも新調した。
それでも男は、小汚い半袖で夜を過ごした。
そんな、謎のダンディズムに富んだ男は、
明日には、今の会社を退職する。
お世話になった職場の皆さんへ、風邪菌を置き土産に。
ちょっとさ、うんこさんや。
おじさんに、完璧なマナーを見せたげて!
うんこ「あらまっ、もうお出かけですの?」
うんこ「お名残り惜しいわ~」
うんこ「もう少し、ゆっくりなされば、いいのに」
うんこ「ほんとに、もうお出かけになるんですの?」
うんこ「お気を付けてくださいませ」
うんこ「本当に、本当に、お気を付けてくださいね~」
おじさん「うんちゃ~ん、いってく・・・」
うんこ「はい、かたづいたっ!」
うんこ?
後ろ、後ろ!おじさん、まだ居るぞ!!
うんこ「は~やれやれ。屁こいて2度寝しよっ!」
うんこ?
おじさんに、聞こえてるってばさ!
こうして、うんこは毎日、ビジネスライクに
お見送りをするのであった。
うんこ「母さん、うんちゃんはね、寂しいの」
うんこったら。
うんこ~うん・・・
うんこ「よし、屁こいて、カリカリ落ちてないか探そっ!」
こらーこらーこらー!