ゴミ袋を4つも提げて、
うなだれて歩き出した朝、
春の風は強い。
ゴミ袋は、ガサガサ騒がしく、
髪はバサバサ荒れ狂い、
はだける上着は、用をなさず、
イライラしながらヨレヨレ歩く。
道の端に目をやれば、
畑に植わる菜の花たちが、
ゆらゆら揺れて、笑ってた。
おはようございます。
春が、あはは~あはは~っつって
笑いながらやってきたような、そんな気がした瞬間でした。
そろそろ、分厚い上着を脱ぎたいわ。
何か、いいものないかしら?
そうだ。
母さんがくれた、ベストがあったわ。
ということで、今日は「ババァのお下がり」です。
「中綿入りベスト」
ルールルー、ルールルー
ほたるー、キタキツネが来たぞー!
と、このように、まだまだ肌寒いアウトドアにおススメの一品です。
自然と一体になれ!
「ベスト?」
これ、ベストなの?
これ、前だけ、ベストなの?
これ、前だけ、ベストなのね?
角度を変えると、様々な表情を見せてくれる、
そんな悪戯好きな乙女を思わせる、遊び心たっぷりな一品です。
オシャレを遊べ!
「フェイクファーのベスト」
おい、おじさん!
カメラの持ち方が違うんだ。こうだ、こう持つんだ!
いや、ちがっ
だから、違うって言ったろ?
指が写りこむんだってばさ。
というイザコザによって、
「ぶ然と立ち尽くす、マタギ」
柔らかなフェイクファーが、ミステリアスな怒りをやさしく包み込む。
混沌した世に生きる現代人にうってつけの一品です。
攻めていこうぜ!
「いったん、休戦」
ふんふふふ~ん♪
撮れ撮れ、おじさんよぉ。
気が済むまで、撮ったらいいじゃん!
こんなとこ、撮られたって、今更恥ずかしくないかんね。
私を誰だと思ってんだ?
おじさん「あなたは、誰ですか?」
スギちゃんだぜ~ってね、古いわってね。
分かっとるわい!
いかがでしたか?
「ババァ・ベスト・コレクション」。
皆さんの春のオシャレのヒントになれば、幸いです。
おい、きくさんや?
きく「さいあく・・・」
どうしたん?大丈夫か?
きく「また、共演させられた。汚点が増えた。」
きく「もう恥ずかしくて、人前に出らんない。」
大丈夫だ、きくさん。
汚点と恥は、かき捨てろ!