うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

熱帯交流(注:長いけど、くだらないよ)

2018年06月14日 | 日記

六月晴れの空のように、

皆様のお気持ちが晴れやかでありますよう、

お祈り申し上げます。

 

おはようございます。

これは、アマゾンさんのお便りの一部だ。

ありがとう、いやテンキュー!

グラーシアス?

オブリガーダか?

世界最大級の熱帯雨林のアマゾンさんが、

私の無理なお願いに、懸命に答えてくれた。

今日は、そんな感動の話をしよう。

 

始まりは、私の足元からだった。

5月に入り、私は素足にツッカケを解禁した。

すると、1足目のツッカケの靴底が、買い物途中で片方取れた。

お出かけ用のツッカケの靴底も、都会に到着した5分後、両方取れた。

残すは、3足目のツッカケだ。

期待の星である3足目は、見事期待に応え続けて、

気づけば、6月になっていた。

 

そんな6月12日、

私は、その日も張り切って仕事に臨むつもりで出社した。

しかし、どうしても、やる気になれない。

なぜだ?なぜなんだ?

これでは、どうにもならないと諦めた私は、

しばらく、仕事をする振りをしながら、おやつを食べようとしても、

食欲すら湧かない。

どうしたことだろうと、自分に意識を集中させて気づいた。

そういえば、体の倦怠感がはんぱない。

くわえて、若干の吐き気も感じる。

 

そこで、私は原因を探るべく、

さらに注意深く、体のひとつひとつの器官に問いかけてみたのだ。

眼は、小さいが故、視界は狭いが、いつも通りだ。オーライ!

口の中はどうだ?歯に朝からパンが挟まっている。オーライ!

鼻は・・・なんか匂う。なんか、臭い!臭い、臭い、くっさー!

 

この丁寧な作業で、ついに判明した。

わしのツッカケが、ものすごく、臭い!

あり得ないくらい、臭い!

近所の畑の肥料より、臭い!

 

そこで、私はセカンドオピニオンするべく、

隣のデスクの熟女に、恐る恐る、我が足を差し出して懇願した。

「ねえ、私の足、嗅いでみてくれません?」

熟女は、「いやよ、いやいや」とごねたが、

私は鬼気迫る気配で、更に足を差し出し、「嗅いでよ」を叫んだ。

「おかっぱ・・ちゃん?臭いゴホン、ゴホッ・・・オエッ」

だろ?

くせーだろ?

すると、生真面目で姉御肌の熟女は、

咳き込みながら、私の足を嗅ぎながら分析し始める。

「これは、ツッカケの雑菌だ。うん、雑菌が繁殖しゴホッゴホゴホッ」

その後しばらく、熟女さんは咳が止まらず、私は焦った。

このままでは、自分どころか、熟女さんの命が危ない。

 

田舎では、靴を売ってくれる店などない。

靴を買うには、しばらく車を走らせる必要があるが、

そんな時間は、オフィスレディーの私にはない。

そこで、ひらめいたのが、アマゾン翌日配達だ。

私は、さっそく適当なツッカケを注文した。

これで、明日には、この環境から抜けだせる、はずだ。

はずだが・・・本当に明日届けてくれるのか?

疑心暗鬼に陥った私は、かくなる上はと覚悟を決めて、

アマゾンカスタマーセンターへ、1通のメールを送ったのだ。

 

下記が、その抜粋だ。

「いつもお世話になっております。おかっぱと申します。

実はこの度、お願いがあって、連絡いたしました。

翌日配達と記されても、そうはいかない時もあろうかと存じます。

ただ、今回に限っては、どうしても翌日に届くよう、

手配していただきたいのです。

というのも、今履いている靴が、突如恐ろしい匂いを発し、

仕事が手に付く付かない以前に、

気分が悪くなるほどの悪臭を放っております。

なぜ急にこんなに匂い出しのか、全く分からぬまま、

ただ緊急事態発生であることは間違いございません。

もはや、アマゾン様に、新しい靴を届けて頂くほか、

術は無いと藁をもすがる思いでございます。

勝手を申している事は承知の上、早めの配達をお願いいたしたく、

恥をしのんでご連絡致した次第でございます。

何卒、何卒、お願い申し上げたてまつる。」  

                 

〆は時代錯誤な文章になってしまった私は、

こんな恥ずかしいメールを送るほど、

完全に、常軌を逸していた。

 

こうして、6月13日を迎えた。

私は、下駄箱から古い靴を引っ張り出し、

入念に匂いを確認して、その古い靴で、出社した。

会社に着くと、とにかく、床が汚れている。

白い粉のような汚れが。

「まったくもう、誰かしら?」と思いつつ、掃除していたが、

気づけば、掃いたはずの床には、白い粉が散らばっているではないか。

どうして?

まさか社長の靴底が汚れているのでは?

そう疑念を抱きながらホウキで掃こうと、

足元をよく見てみたら、

私の古い靴底から止めどなく粉が噴き出ている。

なに?

これなに?

超常現象?

一瞬そう思ったが、どうやら私の靴底のゴムの屍どもだった。

また、靴底が原因かよ!

わしは、サイババの再来か!

ビブーティー撒いとんのかい!

そう叫びそうになった瞬間、

昨日アマゾンで注文したツッカケが届いたという訳だ。

私が、ビブーティーと叫ぶ代わりに、

イエーーーーーーイ!と歓喜の雄たけびをあげたのは、

言うまでもない事だ。

 

その後、アマゾンさんからメールが届いていたことを知った。

「お約束通りに届きましたでしょうか?

この件は、私より早めに配送業者へ依頼を致しました。

当サイトは、24時間年中無休で

いつでも、おかっぱ様をサポートいたしますので、

いつでもご相談くださいませ。

六月晴れの空のように

皆様のお気持ちが晴れやかでありますよう、お祈り申し上げます。」

 

おい、おたま!

おまえ、感動で泣いてんのかい?

 

おたま「すごく、くだらない」

うん、オーライ!