うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

ひとつだけ

2018年06月07日 | 日記

子供の頃は、

服といったら、

姉ちゃんのお下がりか、親戚のお姉ちゃんのお下がりか、

時には隣のお家のお姉ちゃんのお下がりばかりだった。

 

おはようございます。

パンツに至っては、母さんのお下がりだって履いていたんだ。

母さんに無断で、だ。

母さんのデカいパンツが、最高に履き心地が良かったんだ。

母さん、ごめん。

 

それが高校に入って、アルバイトをするようになり、

自分が稼いだお金で、初めて買った服は、

滅茶苦茶はじけたジャケットと、

 滅茶苦茶はじけたブーツだった。

フリンジ祭りだった。

歩くたび、バサバサ音を立てるフリンジが、

精神衛生上、良くなかった。

フリンジ音で、常に心をかき乱されていたせいか、

正常な判断ができなかったがゆえ、

生れて初めてのデートに、この格好で行って、

真面目な好青年にドン引きされた。

その記念すべき、初デートの思い出は、

フリンジの奏でる音と、

フリンジが邪魔で、飯が食い辛かったこと、だけだ。

 

大人になって、

自分だけの物ばかりに囲まれるようになったが、

我が家の猫達は、上手い具合に、様々な物を共有している。

うんこのネズミさんは、

12年間、うんこだけの物だった。

一旦紛失して、皆様にもご心配をお掛けしたが、

紛失の原因は、おたまが隠してしまっていたからだった。

どういう訳か、気づけば、うんこのネズミは、

おたまのネズミさんにもなっていたって訳だ。

ネズミさんを持ってく、おたま。

 

おたま「おらのネズミさんだぞ」

違うぞ。

うんこのだろ?

 

うんこのネズミさんだもんな?

 

うんこ「はーはん、ふんはんへふひひーほ」

なんつった?

うんこ「母さん、うんちゃん、別にいいよって言ったの」

別にいいの?

 

うんこ「うん、いいよ。貸してあげてるの」

 

うんこ「貸してあげてるだけよ」

 

うんこ「母さんにも、貸してあげるわよ」

そっか。

うんこは、優しいんだな。

 

ネズミさんが紛失していた間、

私は、それに似せたネズミを作ってみた。

だけど猫達は、見向きもしない。

我が家のネズミさんは、1つだけで良いって事なんだな。 

にせネズミ「わしの立場は?」

お前さ、白目がいけないんじゃない?

白目が・・・