うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

どうにもならない私達

2018年06月10日 | 日記

私の父は、

昔から、見るからに怖いイメージで、

実際、頑固一徹、亭主関白な気質を有した男。

のはずだった。

 

おはようございます。

しかし、選んだ女は、外見だけはそこそこ美しいが、

デート中に気に入らない事があれば、

バッグを捨てて、靴を脱ぎ捨て、

なんでもかんでも放り捨てながら走って行っちゃうような、

どうにもならない女だった。

しかし、道に捨てられた女の私物を拾いながら追いかけた甲斐あって、

2人の娘が誕生した。

 

長女は、どっちに似たの分からないが、やたら出来のいい娘で、

たまには、父の威厳で叱ってやろうと思っても、

まず叱られるような事をしない娘だった。

どうにもならないから、

「姉ちゃんは、俺に似てるからだ!」と自慢げに威張って見せた。

 

次女は、別の意味で、これまたどうにもならない娘だった。

言う事を聞かない罰として、ベランダに放り出してみれば、

泣いて謝るのを待ったが、

当の次女は体操座りで、静かに星を眺めていた。

反省など皆無の世界観を作り出していた。

鉄拳を食らわせれば、殴り返してきたし、

正座させて説教を聞かせる間、下を向いて笑っていた。

「なにが、おかしいんだ!」と叱れば、

「だって、ゴリラみたいなんだもん」と言い放った。

どうにもならない。

 

今では、

長女夫婦の間に生まれた2人の娘が、時々遊びに来るようになった。

この2人の娘は、平成生まれのぴちぴちギャルだ。

遊びに来ては、2人の孫のはしゃぐ姿を前に、

昭和初期に生まれし父には、

「落ち着け」と言う以外、言葉が見つからない。

やっぱり、どうにもならない訳だ。

 

出戻り次女は近所に越してきて、事あるごとに、

「あたしはね、嵐を巻き起こして、親のボケ防止に努めてんだ」と、

威張って吠えている。

単純に面倒をかけているだけ、なのにだ。

そのおかげという訳ではないが、

83歳の父は、割と、今でもしっかりしているのだが、

先日の夜中、母から電話があった。

「ジジーの咳が止まらんのや。

死ぬかもしれんから、救急車を呼んだほうがええんやないか?」と。

とりあえず、実家へ行ってみれば、

父さんの咳は、そこそこ止まっていた。

結局、様子をみて、翌日病院へ行く事になったが、

その間、私はガラケーで咳の止め方を検索しては、

まるで実験的に、次から次へと提示しては、母に用意させる。

こんな時だけ、やたら、よく働く母さんは、

私の号令のような「マスク!」という言葉に即座に反応して、

寝ている父に、まずマスクをかけた。

そして今度は、私の「はちみつー!」の号令に、

母は、マスクをちょろっとずらして、

厳かにはちみつを、ひとさじ、口へねじ込んだ。

次に、「大根おろし」の号令だ。

ちゃちゃっと大根をすり下ろす母の、なんと早い事か。

動きに一切の無駄がない。

 

しかし、そこでようやく、父は言った。

「もういい!」

うん、そうだな。

咳、最初っから、とっくに止まってるもんな。

 

そんなわけで、

我が家の女たちは、本当にどうにもならないって話だ。

しかし、やる時はやるのだ。

この間、実家に遊びに来た、我が姪っこが、

私のフェルト作品「ぺら雄さん」を見て感化されたようだ。

 

姪の処女作品

私を、大幅に追い越しやがった。

姪っ子のお言葉

「あのね、おかっぱおばちゃんはね、刺す作業が足らないの。

これ作り上げるのに、5時間は掛かったからね。

おばちゃんは、刺しが足らないの。わかった?頑張って!」

甘んじて受けますテンキュー!

 

そして、母さんとの約束もあった。

母の日に贈った品に難癖をつけた母さんに、

難癖返しとして、大きな大きな玉を作っておくれと

無茶ブリした結果・・・

 

「ガラケー比較」

特大、大、やや小の3個を仕上げてきた。

 

毛染め中のおかっぱ曰く、

じゃまくせーです!

 

さて、ただでさえ狭い部屋が、

さらに狭くなったところで、遊ぼう!

猫用LEDレーザー

 

おーい、普段は、ほとんど動かぬ、おたまー!

やるぞー!

 

お前も、たまにはやるのね!

きっと、すぐ飽きるだろうけどな・・・

おたま最愛の父さんは、風邪の咳だってさ。

大丈夫なんだってさ。

よかったな、おたま。