私は、あと3か月ほどで46歳となる。
先日、すれ違った老婦人には、
「いいわね~、若くて」と言われたが、
その数時間後には、中学生と思しき子供に迷いなく、
「おばさん、先にどうぞ」と言われた。
同世代と酒を酌み交わせば、話題は、
「老後をどう生きるか」と「恋愛妄想型下ネタ」だった。
おはようございます。
時には若輩者の振る舞いを見せ、時には先輩ずらを求められる。
若々しく颯爽と歩くたび、
実は、その膝関節は、特に左膝は、そこそこガタが来ている。
どうにか無事に電車に乗り込んだら、
車内で、なんと、ナンパをされた。
知らない、お爺ちゃんに。
そんな、どっちつかずな私は、
昨日、久しぶりに、実家に遊びに来た姪達と会った。
18歳と16歳の、自他ともに認める若い娘たちだ。
揺るがない若さは、輝かしい。
夢への第1歩を踏み出した、上のお姉ちゃんは、
絵が驚くほど、上達していた。
まだ彼女が幼かった頃、よく私に
「ねぇ、可愛い女の子の絵を描いて」とねだったものだ。
簡単に描いてやると、彼女は瞳を輝かせながら、
「すご~い。上手~。あたしも、こんな風に描きたい」と喜んでくれた。
そんな、お絵描きが大好きだった少女は、
イラストの世界へとチャレンジを始めたのだ。
1体のキャラクターを、あらゆる方向から描いた、
そういう練習画を見せてくれて、今度は私が、
「すごぉ~い。あんた、上手だね~。」と驚いた。
そこで、うんと年上の私は、
負けじと新たな芸術を提示してやった。
どうや?
大人のめくるめく芸術の世界は、すげーんだぜ。
って、先輩ずらしてさ。
またおとスマイルさんとぺら雄を見せつけてやったのさ。
すると、姪達は、
腹を抱えて涙をちょちょ切らせながら、
「すごーい。おばちゃーん、どうして~?」って、のけ反った。
そして、上のお姉ちゃんが、まんまと、
「私も、これ、やってみたーーーい」って、
さっそくスマホで検索していた。
イエーイ、勝った!
なんて思っていたら、横で聞いていた母さんが、
「それ、なんぼや?」と聞いてきた。
「2000円くらいだったかな?それが、6か月毎月届くんだぞ。」
と教えてやると、母さんは、
「こんなもん作るのに、総額1万円以上もかかるんか?もったいない」と。
総額1万円以上・・・・
さすが、人生の大先輩だ。
我々若輩者の心に、一生響く言葉となった。
さて、我が家の最若輩者は?
また、垂れるよ。
垂れちゃってるよ。
おい、おたま!
もっと若々しくせんか?!
爺さんみたいだな。お前は。