土曜日、よねと病院の待合室にいると、
段ボールを持った、若い男性が入って来た。
その段ボールの中には、
生後2か月くらいの子猫が入っていた。
「目が開かないみたいなので」らしい。
猫風邪を患っているのだろう。
「うちで飼いますから、しっかり治してやって欲しい。」
と力強く伝える男性の言葉に、
私と看護師さんは、思わず声をそろえて、
「良かったね~。」と子猫に言った。
おはようございます。
その直後、看護師さんが
「あっ、ほくろちゃんも元気?」だってさ。
元気、元気。
「ども、たれ蔵でちゅ。
ぼくは今日で、ちょうど365グラムになったでちゅ。
ちゅごく上手に歩けるようになったでちゅ。」
「ちろいのとも、ちゅーが出来るようになったでちゅ。
一人前の男になったでちゅ。」
という事で、いまだに、すぐベソをかく、
甘ったれなたれ蔵ですが、
彼が、独りで大きくなった気になっているので、
リビングデビューをした。
今まで、保護部屋以外を知らないのだ。
「かーちゃん、こ・・・こわいでちゅ」
何が怖い事あるかい?
一人前の男なんだろ?
オスなんだろ?
まだはっきり確定されてないが、多分だけど、オスだろ?
「なにかしらの強いエナジーを感じるでちゅ」
うん、あやな。
あやのエナジーな。
怖いよな。
うんこ「だったら、うんちゃんのネズミさんを貸してあげるわ」
うんこが、たれ蔵に、ネズミさんを持って来てくれたぞ。
これは、あげるという意味じゃないからな。
あくまで、貸す。
そういう事だぞ。
ということで、ほくろたれ蔵、
昨日はリビングを探検して、疲れて寝ちゃいましたとさ。
ぐっすり眠っているが・・・
そんな時でも、
眼は開けて寝る派、らしい。