春の始まりの日、
青い空には白い月が浮かんでいた。
その下では野良猫のやり合う唸り声が響き、
窓辺のつぼみは開き始めた。
おはようございます。
狂い咲きの胡蝶蘭、ついに咲き始めました。
胡蝶蘭は、本来は春に咲く花ではないが、
立春の日、外で生きる生き物たちは、一斉に春を感じているようだ。
会社の窓には、威勢良く、鳥の糞が吹っ掛けられていた。
春になると、鳥は糞を吹っ掛ける習性を持っているなどと聞いたことはないが、
少なくとも、へばり付いた糞の跡に、春の勢いを感じたのだ。
どうやって拭こうかなど、まったく考えてもいない私は、
いまだに冬の装いのまま、
春の風など知りもせず、相変わらず阿呆な面で生きている。
そんな我が家の猫達は、どうかな?
春を感じているのかな?
おい、のん太?
ゴミ箱からゴミを出した瞬間、物色する、のん太は
サランラップの切れ端を収穫した模様だ。
おや?
あやも、興味深々か?
ちがーう。
あやは、相変わらず、のん太に興味深々だ。
というより・・・
のん太の尻の匂いの虜だ。
春の匂いより、のん太の尻の匂いが好きだ。
年中、尻の匂いを狙う、鬼とかした猫が居る我が家だが、
立春大吉!