私は、
「はじめて」ということが、非常に苦手だ。
おはようございます。
すごく不器用なんだ。
ただでさえ不器用だから、
初めて行う動作が、壊滅的に不器用なんだ。
そんな私が、昨日初めて、釣り堀に行ってきた。
「釣られる魚が、可哀想な気がするから、嫌だ。」
と難色を示す私に、友人が、
「あのね、大丈夫だから。初心者のおかっぱちゃんに
釣られるような鯉、いないから。」
と、友人が半笑いで言うから、
だったらいいかと思い、友人に付き合ってみたんだ。
「いいか、おかっぱちゃん。浮きがツンツン沈んだら
一気に素早く、サッと竿を引き上げる!わかった?」
「スズメが近い。魚の餌がほしいのかしらん?」
友人のレクチャーも聞かず、スズメを見つめること1分、
「ツンツンしてる・・・よっこらせ」
ゆっくりにゅーんと竿を上げると、大きな鯉が釣られてる。
「きゃーーー、ごめんね~ごめんね~、きゃーーー」
活きのいい鯉に慄き、友人に竿ごと丸投げしたくせに
「大事に扱って!傷つけないようにしてあげて!」
とゲキを飛ばし、
再び、竿を垂らすこと1分後、
「あら?よっこいらせ~」
再び、にゅーんと竿を上げると、これまた大きな鯉が釣られている。
「ちょっ、ちょっと、お願い!」
また、友人に丸投げしてゲキを飛ばし、その数分後、
「また来た。よっこ~いしょ~。お願いしま~す。」
と、竿を当然のごとく、友人に渡す。
「ちょっと待て!なんで、あんただけ、そんなに釣れちゃうんだー?」
さすがに、友人がキレた。
確かに、周囲を見渡しても、
誰もが、静かに座って竿の先を見つめている。
そんな時でも、ツンツン来るわけだ。
「ま~たき~たぞーい」
私に座っている暇など、一切ない。
それに伴い、釣る以外何もできない私のせいで、
友人も座っている暇どころか、自分の竿を垂らす余裕も与えられないまま、
1時間が経過した。
私は、釣る以外、何も出来ないまま、大漁でした。
「鯉さん、ごめんね。ありがとう。」
さて、我が家にも、丸々太った鯉が?
いや、こっちは恋なのか?
おじさんの手枕の、うんこさん。
幸せそうね~、うんこさん?
うんこ「横しまのTシャツに縦しまのズボンはないわよね~」
そゆとこ、冷静なのね。