人間って、
限度を超えると、煩悩が、
すーっと、そぎ落とされちゃうんだね。
おはようございます。
我が家のあやは元気過ぎる。
だからといって、凶暴じゃない。
可憐なヒラヒラワンピースを纏って、
満面の笑みを浮かべ、力強いスキップを踏みながら、
お花畑にも気づかず踏み散らかして全滅させ、
前に立ちはだかる木々を、ものともせずに、なぎ倒し、
「おばちゃ~ん」とまっすぐ飛び込んでくるような、子だ。
だから、いろんな物を壊しがちだ。
「おばちゃん、バスタオル取ってあげる~」と言って、
ハンガーに掛かったバスタオルを、
ハンガーの枝ごと、むしり取ってくれる。
バスタオルの残骸が、凄まじさを物語っている。
でもだからって、おばちゃんは怒らないよ。
もう、こんな程度では、怒らない。
では、何なら怒れるんだろうか。
おばちゃんは、試されているんだろうか。
ラン・ラ・ラ~ンとご機嫌に、飛び乗ろうとして、
パソコンもろとも、ぶち落ちたら、
おばちゃんは、怒るのだろうか?
液晶破壊。
いいや、怒らない。
なぜだろう。
血相を変えて、急いでパソコンを起動させたのに、
この画面を見て、
おばちゃんの心は、一瞬でスーッと静かになったんだ。
すべての煩悩が、スーッとそぎ落とされた感覚だ。
おばちゃんは、「やっちゃったテヘペロ」って顔をした、あやを、
ツルンとしたお地蔵さんみたいな顔で、
静かに見つめるだけだった。小一時間。
今、私は、昔の満身創痍のパソコンを引っ張り出して、
そのパソコンで、この記事を更新している。
文字を打っても、嫌な間をおいて反映させる、地獄の遅さだ。
Aも取れている。
そのパソコンには・・・
おっこれちゃう~もぉぉ!!
人の心とは、奇異なものですね。
図らずも、満身創痍のパソコンに
唯一、残っていた画像があった。
不思議と、時の流れを感じさせない。
その訳は、
今も、こうだからぁぁぁぁ