まぁよう、最近、
暑て、敵わんでかんわぁ。
おはようございます。
この時の「まぁ」は、「みゃあ」に限りなく近い発音でお願いします。
愛知には、大きく分けて、名古屋弁と三河弁があるが、
『みゃぁ』は、名古屋弁です。
一昔前、「名古屋の人は、みゃあみゃあ言ってる」と噂されていたが、
「そんなん、言う訳ないやん。猫じゃあるまいし」
と、思っていた。
そんなデフォルメされた名古屋弁など、
「河村たかし(名古屋市長)くらいしか、使っとらんでねぇ」
と思っていた。
でも、昨日、愛知県警に電話して思い直した。
かずこさんの運転免許更新のお知らせが来たのだ。
認知機能検査の日程の案内だ。
かずこさんは、もう運転は、どうあってもさせられない。
実際、1年前から運転できない環境に置かれている。
ただ、認知機能検査へ無断欠席するのは、どうだろうかと考えた。
相手は、警察だ。
警察署への呼び出しに無断で欠席。
なぜだか、後ろめたい。
そんなわけで、
愛知県警高齢運転者サポートセンターへ電話を掛けることにした。
お問い合わせなのに、なぜだか怖い。
お巡りさんが怖い。
どういう訳か、私は恐々、電話を掛けた。
「あの、認知機能検査のことで、お聞きしたいのですが。」
私は、普段より、はきはきと、そして善人ぶった口調で伝えた。
すると、電話の向こうの声は、50代後半の男性だろうか。
「うん、なにぃ。どうしたのぉ?」
とタメ口だ。
しかも、イントネーションは、名古屋弁のイントネーションだ。
私はひるまず、続けた。
「すでに認知症である人の場合は、どうしたらいいのでしょうか?」
私は、極めて標準語に近い言葉で伝えたが、おじさんは
「ほんだったら、みゃぁ、診断は下っとるゆうことだね?」
「は、はい。」
「ほんならねぇ、みゃぁ検査は受けんでも、ええもんねぇ。
みゃぁ、認知症いうことは、確実にゃんだもんねぇ。
んだで、検査は取り消しとくでねぇ。みゃぁ、そうしとこうよぉ。」
なまりが、凄い!
私は、すっかり驚いた。
これほど、美しい『みゃあ』の発音!
その多用ぶり!!
感動すら覚えた。
ちなみに、『みゃあ』とは、『まず・とりあえず』という意味です。
さて、我が家のおたまも、『おっどろいてまった』みたいだ。
ちなみに、愛知県民は、なんでもかんでも『まう』を付けてまう。
これは、『~してしまう』の意味です。
珍しく、あやさんに毛づくろいをしてもらっている、おたま
突如、終わる。
そして、突如
キレてまう、あやであった。