うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

夢と現実の迷子

2022年08月29日 | 日記

はっと目覚めて時計を見たら、

時刻は午前3時だった。

 

おはようございます。

「はぁ、夢か。」

目覚めても、夢の記憶は鮮明だった。

仰向けのまま見ていた夢を回想して、私は思わず「ふっ」と吹き出した。

その瞬間、玄関でガチャっと音がした。

「えっ?なに?」

続いて、玄関のドアが開いた音がした。

「いやっいやだ!」

私はがばっと起き上がり玄関へ向かった。

すると、我が家のおじさんが

「ごめんなさいね~、起こしちゃって~」

と、呑気な風に言うものだから、私は思わずムカッとした。

恐怖に慄いた分、余計にムカッとしたのだ。

 

我が家のおじさんは、度々、深夜に自分の車へ何かを取りに行くことがある。

ようは、車に忘れ物をしているのだ。

それを深夜に思い出し、取りに行く。

明朝でもいいじゃないかと思うが、本人は気になって眠れなくなるのだろう。

 

しかし、私のほうこそ、眠れなくなった。

私が見ていた夢は、

実家に入り込んだ、マムシと戦う夢だった。

かなり、鮮明な夢だった。

決して、笑えるような夢じゃないはずだ。

共に戦う父さんは、カカトを3度咬まれ、私の右手もマムシの牙がかすめた。

「まずい、父さんが、咬まれた。救急車呼ばんと。」

と叫ぶ私に、父さんは

「いや、こんらもん(こんなもん)、らいじょうぶら(大丈夫や)。」

と、大丈夫だと言っている言葉が、全然大丈夫じゃない。

「おまえこそ、咬まれたらろ?」

父さんは、私の右手を気遣ったが、私も

「咬まれてらいし(咬まれてないし)。れんれんらいろーぶ(全然大丈夫)。」

と、父さんに負けず劣らず、ヤバイ状態だった。

それでも私は、プラスチックの棒で大きなマムシを連打に次ぐ連打だ。

こんなに連打します?ってくらいの連打だ。

マムシもたまらず、窓の隙間から外へ逃げた。

「母さん、今だ!窓を閉めてー!!」

私は母さんに向かって叫んだが、母さんの動きは遅い。

本人は急いで窓を閉めようとしているが、83歳の行動は遅い。

「母さん、遅い~!」

マムシは再び、窓の隙間から侵入しソファーの下に滑り込んだ。

私は相変わらず、当たり構わず棒で連打している。

まるで、バッティングセンターの壊れた投手ロボみたいに、ソファーを連打している。

すると、母さんがしゃがみ込んで、ソファーの下へ手を伸ばし、

「ほれ、これ。ほれほれ。」

とマムシの尻尾を掴み、引きずり出した。

そのマムシの頭を、私は相変わらず連打、連打、連打。

目覚めたのは、その時だった。

まるで、連打しながら目覚めたような感覚だった。

 

午前3時、私はすっかり眠れなくなり、整理してみた。

大きなマムシ。

カカトを3度咬まれた父。

壊れたロボットみたいな私。

平気な顔でマムシを鷲掴む母。

目覚めた瞬間、なぜか笑いがこみ上げた。

しかし、その直後、玄関の音に慄き、その張本人にムカついた。

 

こうなると、何が何だか分からなくなった。

結局、何が面白くて、何が怖くて、何がムカついたのか、

分からなくなったのだ。

まったく変な朝だった。

 

さて、我が家の白族は、無駄に美しく微睡んでいる。

のん太が、床で香箱座りしてると・・・

 

その横に、おたまがやって来た。

なんだか君達、無駄に絵になるな!

 

 

まるで、夢の中みたいに、無駄に美しい白族に割って入る、現実

おじさん「遊ぼうね~。」

 

おじさん「ほら、これ見て!ほらほら」

 

白族は、音も立てずに散っていった・・・

これは、何の時間だ?!