うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

呪われし日?(加筆あり)

2022年08月31日 | 日記

8月29日は、呪われている。

 

おはようございます。

溜まりに溜まった夏休みの宿題を、泣きながら取り組んでいる日だ。

とめどない後悔の念に苛まれ、この世を恨み、地球滅亡さえも願い、

それでも諦めず、手を動かし続けながら、残りの宿題を前に途方に暮れる。

そもそも8月29日というのは、そんな強烈な思い出を心に刻んだ日だ。

私は、6・3・3で12年、毎年飽きもせず刻み続けていた。

私のバカめ!

せめて、14歳辺りで気付けよ、バカめ!!

 

そして、『焼き肉の日』でもある。

私は、焼く肉が食べられない。

肉は大の苦手だ。

 

私は、そんな日に産まれた。

誕生日に良いことがあった記憶は、ない。

今年の焼き肉の日も、ツイていなかった。

悪夢で目覚め、実家へ行けば、かずこさんが粗相で汚した床を拭き、

通勤時、アクセルを踏む右足の脛に、ずっと大きめの蜘蛛がへばり付いていて、

パニックになるにも、運転中だ。

どうにか、堪えた。

社に入っても、死んだフリをしたカミキリムシが急に飛び立ち、

私は、溜めていた蜘蛛の分も合わせて、大絶叫した。

こんな時、人は「フォーーーー」って叫ぶのだという事を知った。

「キャー」でも「うわー」でもない。

こういう時は、フォーーーと叫ぶんだ。

 

やれやれとデスクに座ると、パソコンのキーボードにカメムシが佇んでいて、

けれど私は、どういう訳か、カメムシだけは大丈夫だ。

手に乗せて、外へ出してやった。

カミキリムシの時に救いの手を差し伸べてくれた男性社員さんからすれば、

「あれ?あんなに叫んでいた人が、普通の顔でカメムシ持ってる」と

さぞや戸惑っただろう。

どういう訳か、唯一触れる虫が、強烈な匂いを発するカメムシだということも、

ある種の呪いかもしれない。

 

その後も、色々あった。

とにかくツイてないことばかりだ。

最終的には、酔っぱらって制御不能になった、かずこさんに

オムツを履かせて、その日は終わった。

 

家に帰って時計を見たら、夜の10時半だった。

猫達は、朝から新品のカバンの匂いをしきりに嗅いでいる。

我が家のおじさんからの誕生日プレゼントだ。

5個目だか、6個目だか、もう覚えていないが、

ここ最近、おじさんからのプレゼントはカバンが立て続いている。

私は、そんなにカバンばっかり、要らないのだ。

けれど、クローゼットには、新品のカバン達が詰まっている。

そして、宝石箱には、ネックレスが10本ある。

カバンの前は、ネックレスだったのだ。

クリスマスや誕生日に、立て続けにネックレスを贈られた。

「わし、首が何本あっても余るわ!」

そうツッコミたかった。

しかも、どのネックレスも、米粒大だ。

ペンダントトップが、すべて米粒大。

細い鎖に、米粒大。

虫眼鏡で見れば、どのネックレスもデザインは違う。

しかし、肉眼で見れば、どのネックレスも米粒だ。

「じゃもう、1本ありゃ、充分じゃねーか!」

それも、ツッコみたかった。

 

静かな夜に、

新品のカバンを眺めながら、今日のツイてない一日を思い返した。

私の口から零れ落ちた言葉は、

「あぁ、楽しかった~。」

だった。

なぜか、楽しかったのだ。

ツイてない日、親切にしてくれた人の笑顔、

ツイてない日、それを見て思わず笑っちゃった人の笑顔、

ツイてない日の記憶には、いろんな人の笑顔が付いていた。

だから私は、深夜に帰ってくるおじさんへ、手紙を書いて眠りについた。

 

「ついに50歳になってしまいましたが、

暮らしぶりは、相変わらず落ち着く気配はありません。

なんだかんだと、私のせいで、あらゆることに巻き込まれて

貴方も、ここで暮らすようになって、さぞや大変でしょうね。

もうこの際、退屈だけはしないと諦めて、これからも、どうか楽しんで。

我が家の仲間達のドタバタ劇場を・・・」

 

君達は、平和だな

 

あくびして~

 

耳かいて~

 

たれ蔵「かあちゃ~ん」

今後も、どうぞよろしくお願いいたします。