残酷な天使のように、
少年よ、神話になれー!
おはようございます。
上階に暮らす人は、ピアノが上手い。
そして、ブームがある。
演奏する曲のブームだ。
ここ最近のブームは、『残酷な天使のテーゼ』
本当に、見事な演奏だ。
そこに文句はない。
不思議と、ピアノの音というのは、騒音には感じない。
子供がバイエルを練習しているような音なら、うんざりするかもしれないが、
完璧な天使の調べは、心地よいものだ。
ただ、延々繰り返される天使のテーゼは、残酷だ。
いつの頃からか、私の鼻から出される息は、
知らぬうちに『残酷な天使のテーゼ』になっていた。
もはや鼻歌ではなく、息をするとともにテーゼ。
呼気がテーゼだ。
それなのに残酷にも、今日で大型連休が終わる。
とはいえ、今回の大型連休は、お休みでしたっけ?ってくらい
働いている感覚だった。
むしろ、早く平日に戻らんかな~とさえ思える。
もちろん、認知症の母のこともあるのだけれど、
それよりも、私の大型連休すべてが、おじさんの連休とまるっと丸被りのせいで、
平日より、逆に忙しくなってしまった気がするんだ。
ちなみに、我が家のおじさんは、別名『微笑み地蔵』だ。
地蔵のように動かないという意味だ。
休日だって、お供えのように食事を目の前に運ばなければ、
生身の地蔵は即身仏になる、ご覚悟だ。
歌って踊れる認知症より、動かない訳だ。
かずこさんは、これやってっとお願いすれば、パンツだって畳めるが、
地蔵は、パンツは畳めない。
むしろ、目の前(所定のタンス)に、
パンツをお供えしておかなければ、履かないくらい、動かない。
そのくせ、さすが徳の高い地蔵は、こっそりと風呂釜のコーティングを剥がし、
「え?なぜ、そこだけ?」と思わずゾッとしてしまうくらい、
極めて限定的な、直径50cm程度の床だけを磨いて下さるのだ。
さすが、生ける地蔵だ。
もう、ばかーーーん!!
そんな中、やはり猫がいる暮らしは、ありがたい。
のん太「おじさん、ちね!」
いやいや、そこまで言わなくっても・・・・
残酷な天使よ、ありがとう!
連休中、癒しと笑いをくれた猫達。
その中でも、のん太のイリュージョンは、驚いた。
のん太「おい、かかぁ。これは、なーんら?」
あらら、大変?!
僅かな隙間から、白い何かが出てるけどぉ?
のん太「じゃーん。のんの手らぞ。」
きゃー、のん太の手、ペラペラの紙かよ!
のん太「かかぁ~かかぁ~」
いや、これは、あやさんよ?
あれ?
これは、どうしたことかしら?
のん太「かかぁ~」
なぜか遠くののん太に、ピントが合っている~!
こんな、どや顔で!!
のん太「ねぇ、かかぁ。ちってる?」
何が?
普通に微睡んでいるだけでしょう?
のん太「のんの胴体、浮いてるんら」
重力、どうなってんのぉ?