うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

シンクロニシティな母娘

2022年10月14日 | カズコさんの事

久し振りに、

二日酔いな気がする・・・

 

おはようございます。

夕方、実家へ頼まれ物を届けに行くと、

かずこさんが、自室でしょんぼりしていた。

「どうしたん?」

と聞くと、

「わし、可笑しなってまった。」

と言う。

どうやら、大便を漏らしてしまったらしい。

認知症になって以来、これが3度目だろうか。

しかし、認知症になる前も、何度かある。

大酒飲みの宿命だ。

酔っぱらうと、なんだって漏らす。

私も酒に酔って、あらゆるものを漏らしてきた。

大便なら、まだマシな方だと思うけれど、

最近のかずこさんは、酔って漏らしている訳ではない。

かずこさん自身も、それがショックなのだろう。

 

父は、それを大きな声で、説明する訳だ。

「ひでぇなんて、もんじゃねえぞ。」

から始まり、何度も何度も、

まるで大きな熊と格闘した武勇伝のように、

後始末の様子を話す。

それを聞く、かずこさんは、さらにしょんぼりだ。

 

「よし、吞もう!

かずこさん?まず、オムツを履こう。万全にして、吞もう!!」

私は、実家の冷蔵庫を物色して、ちょちょっとつまみを作り、

どっかり座った。

「さて、はじめますか」

大きな熊を退治したと威張る男を退治する意気込みだ。

この手の話は、放っておくと、さらに話が大きくなる。

改めてほじくり、別の話にすり替えてしまえばいい。

私は、分かっている。

熊は、そんなに大きくなかっただろうと。

床にぼとぼと、落ちた訳じゃない。

かずこさんは、下着の中にとどまった状態で、ちゃんと風呂場へ行けた訳だ。

「それは、セーフだ!母さん、それはセーフだよ。よく堪えたなぁ。

うまいこと、風呂場まで溢さず行けて、凄いなぁ。」

私は、そう言って、大笑いした。

 

「そういえば、私も今日、寸でのとこだったの。

思わず、市役所のエレベーターで、尻を押さえてたからね。

あの市役所のエレベーターは、どうしてあんなに遅いんだろうな。」

まさに、おそらく、丁度かずこさんが漏らした頃、

私は本当に、エレベーター内で、幼子のように尻を押さえて泣きそうな顔で

頑張っていた。

「嗚呼、なんという、シンクロニシティよ!」

さらに、必死の思いでエレベーターを降り、

眼に入った最初の人にトイレの場所を聞いたが、日本語の話せない外国人だった。

そしてさらに、自力でトイレを探し入ったら、清掃中で開いてなかった。

だから私は、「お願いします~お願いです~」と清掃員さんに縋った。

「そんなら、ババは、おまえの分も出してくれたみたいやないか」

と、父も大笑いだ。

「そうだよ。かずこさんのおかげだよね。ありがとうね。」

 

こうして、昨夜は『大便ネタ』で大いに盛り上がった。

大便ネタで、二日酔いだ・・。

 

そんな我が家は、並んでいる~。

冬用のベッドにぴちっと収まって並んでる。

 

こっちも

いや、こっちは、漏れている!