昨日は、
仕事を休んで、かずこさんと遊んできた。
おはようございます。
じゃなくって、認知症外来の定期通院だった。
その病院で処方してもらう薬も飲んでいるが、
それで、どう改善しているのかは、よく分からない。
昨日のかずこさんは、ついにと言うべきか、
ライターを不思議そうに手に持ち、
「これは、何するもんなんや?」
と、しばらく考えていた。
かずこさんは、ますます進行している。
それでも、かずこさんは私に期待することを忘れない。
「今日は、どこへ行くんや?」
と、まるで休日の子供みたい。
まるで、休日の親にねだる子供みたいに。
「今日は、面白いおじさんの所へ行って、
それから、どこかでお昼ご飯を食べようかね?」
私の提案は、大したことはない。
病院へ行った帰りに、外食をして買い物へ行く程度だ。
そんなことで、かずこさんは喜ぶ。
だから私は、もっと素敵な所へ連れて行ってやりたいと思える。
本当は、かずこさんと庭園を歩きたい。
ピクニックへ行きたい。
遊園地もいい。
動物園はどうだろう?
先週行った、大型ショッピングモールでは、
偶然、アンデス音楽の生演奏に出くわして、
かずこさんは、いたく感動していた。
その時私は、音楽を聴きに行くのも悪くないなと、考えていた。
けれど同時に、
その大型ショッピングモールを歩き回るのも、
そろそろ、かずこさんの体力は限界だとも思った。
してやれる事が、限られてきている。
それが現実だ。
そして、今だからこそ、そう思える。
2年前には出来なかったことが、今なら出来る。
1年前には楽しくなかったことも、今なら楽しい。
私が少女だった頃、考えもしなかったことが、
老い痴れた母と出来ているなんて、
なんと皮肉で、なんと尊い今だろう。
今日はデイサービスだ。
かずこさん、今日も楽しく行けるかな?
さて、これも、なかなか出来ない訳で・・・
黒猫って、なかなか撮影できないの。
どうしても、ピンぼけちゃうの。
ぼんや~
たれ蔵「母ちゃん、ごめんね。僕のせいで・・・」
違う違う、ごめん。