うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

優しき猛獣たち

2022年04月19日 | 日記

たまには、猫の話をしよう。

だって、猫のブログなのだから。

 

おはようございます。

この部屋に暮らす猫達は、いわば寄せ集めの集団だ。

好き好んで、同居している訳じゃない。

 

猫にしてみれば、ある日突然、小さいのが増えているという訳だ。

しかも、その小さいのが、

自分の気に入った座布団で、我が物顔で寝ていたりする。

煩わしいくらい纏わりついていた人間は、

その日を境に自分を遠ざけて、

時々、取ってつけたような笑顔で、「大丈夫よ~」と言うだけだ。

 

何が大丈夫なものか。

その腕の中の、小さいのは、なんなのだ?!

シャーーー!

 

おっかないから、近付くなっと言っただけで、

人間は「そんなに怒らないであげて~」と、困り顔だ。

困っているのは、こっちなのだ。

あれほど「あなたは可愛い可愛い」と纏わりついていたくせに、

まるで猛獣を見るような眼で、こっちを伺ってくるじゃないか。

 

そうだ。

猫は猛獣だ。

その腕の中の小さいのなんて、

その腕ごと、簡単に血まみれにだって出来るんだ。

 

けれど、私の腕は、血まみれになったことが無い。

ある日突然、小さいのを連れて来ても、血まみれにされたことは無い。

それどころか、

それぞれの猫は、それぞれの時間を掛けて、受け入れていく。

 

おたまは、たれ蔵を受け入れるのに、充分な時間を掛けた。

慎重に、慎重に。

今じゃ、たれ蔵と連れ立ってふざけ過ぎるから、

時々たれ蔵と並んで、私に叱られている。

 

あやは、地を這うような恐ろしい唸り声を武器に持っているが、

あれで案外、優しくて面倒見のいい雌猫だ。

幼い頃、4匹の大きな雌猫達に可愛がられて育ったおかげだろうか。

小さいのが来ると、1週間は押し入れに籠って出てこなくなるくせに、

意を決したように、勇気を振り絞って子猫の尻を嗅ぎに来る。

まさに、努力の猫だ。

ど根性で努力して、1か月もすれば、面倒見のいい姉さん猫になる。

 

猫は猛獣だ。

こんなに優しい猛獣を、私は心から尊敬している。

 

そんな、優しいお姉さんと、ちびっ子チンピラ

のん太「今ら!チャンスら!!」

 

あや「あら、のんちゃん、どうしたの?」

のん太「はっ・・・バレた?」

 

のん太「セーフらったぞ。よち、今ら!」

 

カプッ

 

あや「そいやーーーーー」

引っかかったな、のん太め!


マスクと化粧の損得

2022年04月17日 | 日記

マスクという物は、

ある時は人を救い、またある時は人を困惑させる。

 

おはようございます。

先日、私は所用で市役所へ出向いた。

会社にまつわる一種の証書を申請しに行ったわけだが、

そういう場合は、私個人を証明する必要がある。

「お客様個人の証明になるものを、ご提示いただけますか?」

と、お役所の職員に言われれば、私はいつも免許証を差し出している。

 

『お役所仕事』と、よく耳にするけれど、

これが案外、窓口の職員さんによって対応が違っていたりするのが、実に面白い。

 

そんな先日、窓口の職員さんは、

「運転免許証を見せて頂いて、よろしいですか?」

と、マスクで見えはしないが、おそらく笑顔で聞いてくださったので、

私もマスクで見えはしないが、満面の笑顔で運転免許証をサッと差し出した。

すると、

その職員さんは、私の免許書を手に取り、しばらく見ていた。

マスクで見えはしないが、おそらく真剣な面持ちだ。

そして今度は、

そのまま顔を上げて、マスク姿の私の顔をじっくり見ている。

本人かどうかをしっかり確かめる、とても真面目な人なのだろうと思い、

私もビシッと背を伸ばして立ってみせた。

 

しばらくして、職員さんは思いもよらないことを言った。

「あのぉ。一瞬でいいので、マスクを外していただけますか?」

えっ?

私は、一瞬戸惑った。

こんな事を言われるのは、コロナ禍で初めての事だった。

とはいえ、拒否をする必要など、全くない。

それどころか、マスクを外すという行為に快感さえ覚えたのだ。

老若男女、誰しもがマスクで顔を覆う中、

私だけが、外すことを認められたのだ。

これは、まさに、優越感だった。

 

私は、ゆっくり、これ見よがしにマスクを外した。

「あなたにだけ、こっそり、ちょっとだけよ。」

という、若干のエロスさえも感じる中、外した。

 

しかし、職員さんの顔は晴れない。

免許証の顔写真と、チラリズムに頬を赤らめる私の顔を何度も見比べる。

しかし、どうにも納得がいかないといった具合だ。

 

どうして?

なに?

なんなの?

私はさらに困惑し、体が汗ばんでいった。

 

ようするに、

髪を束ねてリフトアップした後、いのちっきりのフルメイクを施し、

小顔に見せるべく窒息する寸前まで首を伸ばし切った証明写真と、

 

いつもの私との比較が、

職員さんを困惑させたらしい・・・。

 

さて、のん太は、どうした?

のん太「かかぁ~。ねえ、ねえ、かかぁ~」

なんだい?

 

のん太「なに撮ってるら?!こっちみりゅな!」

レンズを睨まないのぉ。

 

のん太「のんたんね、あのね、ねえ、かかぁ~」

はいはい、可愛い顔して、どうしたの?

 

のん太「おいこら、やんのか?」

って、この対比も、困惑するわ!


黒猫と、本当は白髪の女

2022年04月15日 | ほくろたれ蔵の事

春だから・・・

春なのに?

いや、やっぱり、これは春のせいだ。

 

おはようございます。

春の気候とかが相まっているのか、

最近の私の髪が、異常にサラサラだ。

 

私の髪は、もともと硬くて直毛だ。

『形状記憶合金を内蔵したブラジャー』が売り出された頃は、

周囲から、

「おかっぱの髪も、形状記憶合金なんじゃない?」

と、からかわれたほどだ。

当時は、まだ少女だったから、髪も不器用なまでにまっすぐで頑なだった。

 

そんな私も、幾度の挫折を経験した。

幾つかの恋をして、数え切れないほど、涙を流した。

だから今は、あの頃ほど頑なではないにしても、

それでも、柔いヘアゴムに、素直に従うような髪ではない。

巷で聞く『くるりんぱ』ヘアアレンジなんて、できっこないし、

ふんわりパーマやルーズな束ね髪などという、どっちつかずな態度は許さない。

私の髪は、髪だけは、俗世を捨て、そぎ落とされてた高僧のようだ。

 

ただでさえ、そんな具合だから、私は髪を毎日洗ったりはしない。

一週間に一度程度だ。

頭皮から分泌される油分が、適度に髪を落ち着かせてくれるからだ。

そうでないと、サラサラが過ぎて、こっちが参ってしまう。

その条件は変えていないのに、最近はこんな状態です。

どうあっても、分け目を許さない。

滝行をしている気分です。

 

そんな我が家には、私以上に、サラサラなのがいる。

たれ蔵の被毛は、知らずに触ると、

「はっ」として手を引いてしまうくらいだ。

多くの人は、たれ蔵を撫ぜると、そうなる。

ちなみに、

私の髪は、多くの美容師が触った瞬間、

「これは・・・どうしよう」と顔を曇らせるが、

たれ蔵の被毛は、幸せにさせてくれる。

 

そして実は、美形でもある。

我が家ダントツの美男子なのだけれど・・・

あや「ちょっとぉ、あたしの場所、取らないでよ!」

と、文句を言われると

 

この顔だ。

微笑むように、目を細める。

 

どうにかして、たれ蔵の整った顔を撮ろうとしても、

「たれちゃん、こっち向いて~」

と、声を掛けると、

 

やっぱり

こんな顔しちゃうのよね~。

さすが優等生は、素敵な挨拶をしてくれる。


悪徳業者、その後

2022年04月13日 | 日記

私は、

謝られるのが苦手だ。

 

おはようございます。

ある日、実家に高額な布団を売りつけるべくやってきた悪徳業者の話は、

ここにも書いた。

押し入れの奥にしまい込んだ3枚の古い布団のクリーニングと

ラグマット購入で33万円を上回る申込書に、父はサインをしてしまった。

私は、もちろんクーリングオフをしようと思って悪徳業者に電話を掛けた。

すると、なんとも愛嬌のある話し方をする男だった。

「あぁ、すっかり乗せられて、気分よくサインしてしまったな。」

男と交渉していると、

両親が笑いながら申込書を書いただろう顔が思い浮かんだ。

父に相談もせず返却を求めたら、父はさぞや、ばつが悪い気持ちになるだろう。

そう思い、私は20万を超えるラグマットをキャンセルにして、

3枚の布団のクリーニング代を値切ることにした。

 

そして、先日、

古い布団は、無事、クリーニングを終えて帰ってきた。

3万3千円、値切った。

クリーニング代としては、適正価格に近付いたと考えていいと思う。

成功といえば、成功か?

 

私は当日、当然立ち会ったわけだが、

悪徳業者と直接対面したのは、その日が初めてだった。

それまでの期間、

私は悪徳業者に何度も電話をかけ、もはや愚痴も聞かせていた。

「最近、父の元気が無いんです。自信を失っているみたいでね。

あっ、そうだ、そうだ。

ネットで調べたら、羽毛布団を1万円で洗う業者さん、いーっぱい出てきたの。

御社のクリーニング代は、どうして、そんなにお高いの?

ものすごい最新のAI搭載した機械とかで洗って下さるの?そゆこと?」

とまあ、面倒な電話を掛けつつ、ショートメールも送った。

もはや、新手のストーカーだ。

 

これは、おススメはしないが、

昔、私が実際、ストーカーに狙われた時、

私は、ストーカーを上回るしつこさで、撃退したという経験がある。

喧嘩はしない。正論で責めたりもしない。拒否もしない。

「僕を振ったからには、夜道は気を付けてくださいね」と言われ、

私は、その日から、延々電話を鳴らしたのだ。

「夜道に気を付けるって、どういうこと?

転ぶのを心配してくださってるの?」

「ねえ、その辺りを詳しく教えて欲しいから、会いましょう!」

「歩き方を教えて欲しい。夜道の歩き方講座。友達集めるから。」

「おーい、どうした?元気ないわね。具合悪いの?」

と、あっけらかんとしていると、

後ろめたい人間というのは脅威を感じるものだ。

おススメはしない。

自分に敵意を向ける人や、騙そうとする人と、関わるのは怖いものだ。

私も、ストーカーにも悪徳業者にも、電話を掛けるのは、

毎度、本当は怖かった。

 

当日、悪徳業者に会ってみれば、

(うわ~、男前やな~)という印象だった。

すらっと背が高く、髪はアッシュグレーに染めたサラサラヘア。

そして、ストライプのジャケットを羽織っている。

(なんか、スーパー銭湯アイドルのメンバーになれそう・・・)

言動は、電話口と変わらず、やはり愛嬌があって、

それでいて、礼儀正しい振る舞いだ。

そりゃ、お年寄りなら、コロッとサインしてしまうだろう。

 

布団の搬入と支払いは、和やかに進んでいく。

そんな中、座っていた悪徳業者が、すっと立ち上がった。

「あの、この度は申し訳ありませんでした。

今後決して、娘さんに無断で、ここへは来ません。

どうか、この度は、お許しください。」

男はそう述べて、深々と頭を下げた。

父は、力なく笑いながら、

「うちの娘、しっかりしとるやろ?」

と言った。

母は、不思議そうな顔で、男を見上げている。

その様を見て、私は(よっしゃー!)とは思わなかった。

 

唐突に頭を下げる男は、何を思って頭を下げていたんだろうか。

これで、父の面目は立ったのだろうか。

母は、どう解釈したんだろう。

私は、ある種のやるせなさを感じたのだった。

 

さて、我が家のちびっ子チンピラは謝るのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

誤魔化したな!


4月更新の我が家

2022年04月11日 | 日記

4月を境に、

我が家の年齢を差し替えました。

 

おはようございます。

実は、我が家に、4月生まれは居ない。

あやはおそらく5月生まれだし、

おたまは10月、たれ蔵は5月、のん太は7月生まれだ。

おじさんは6月で58歳。

私は、8月になると、50歳になる。

 

それぞれの月に年齢を更新しようと思うと、

こんがらがるに決まっているから、

いっそのこと、

4月に皆揃って、歳を食ってしまいましょうということです。

 

そんな暫定50歳の私は、こんな物を見つけて、胸をときめかせている。

『舞妓さんのツボ押し』

可愛い!

いやもはや、きゃわうぃー!!

 

このぽっくりさんを脱がすと、

舞妓さんの足裏が、ツボ押し部分になっていて、

よく出来ている訳です。

定価は税込み1,650円也。

高いか、安いか、それは個人の価値観だが、

私からすれば、高い!

いくら可愛くても、1,650円のツボ押しには手を出さない。

暫定50歳の私の財布の紐は固いのだ。

 

これが40台の私だったら、

うっかり浮かれて買っていたかもしれないが、

暫定50歳の大人の女は、

老後の資金を一円たりとも無駄にしてなるものかと、

心のシャッターをピシャリと閉じる強い意志を持っているのだ。

 

雑貨屋の前で、私は、そんな覚悟を持って、この商品を睨みつけていた。

おそらく、5分は睨んでいただろう。

それに気づいた、雑貨屋のお姉さんが近づいてきた。

けれど、私は心の中で来るなっと思っていた。

どんなに薦められたって買うもんか!とさらに眼光を鋭くした。

そんな中、お姉さんは遠慮がちに声を掛けてきた。

 

「この棚の商品、すべて定価の半額になっ・・・てお・・・」

私は、半額を耳にした時点で、鋭くなった眼光を瞬時にお姉さんへ向けた。

すると、お姉さんは、ビクッとして喉が締まったせいで声が途絶える。

私は、そんな怖がっているお姉さんの語尾の言葉に被せて叫んだ。

「なんですって?買います!」

 

半額に弱いのか、半額だから妥当と考ええるか、

それは個人の価値観によりますが、

ちなみに、私は平素よりツボを押すという習慣は、まったくありません・・・。

 

そんな我が家の、暫定3歳になった、たれ蔵は?

たれ蔵「また無駄遣いしたね、母ちゃん!」

相変わらず電動歯ブラシで歯を磨いてるから、

たれ蔵の歯は、綺麗だ。

相変わらず、指摘も的確だ。

さすが、我が家の優等生。

 

おっと、珍しい!

暫定10歳のあやと、暫定8歳のおたまが、

仲良く向き合って、並んでいるのかい?

いつも、あや命のおたまに、圧を掛けてるくせに?

と思いきや

あやは、こんな格好で、ちゃんと圧を掛けていた。

さすがだ、あや!

君達の関係は、相変わらずだな。

 

さて、暫定3歳になった、のん太は

相変わらず、えっらそうな顔してんな~。

一番チビで、一番若いのに、一番偉そうにしてからに!

 

のん太「みりゅな!」

相変わらず、おじさんに懐かない・・・。