うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

白の信者

2024年05月20日 | 日記

約1年、休んでいた

『ジャラシの時間』を再開して以来、

あやはすっかり、元通りだ。

 

おはようございます。

休んでいた間は、ジャラシの時間なんて忘れてしまったかのように

静かだったのに、今じゃ毎晩、

私らが夕飯を食べている最中から、あやは訴え始める。

出す声は、猫だからニャーなのだが、

「早く遊んでよぉぉぉ~」

と、しっかり日本語で訴えているようにしか聞こえないニャーだ。

あの子は、そろそろ本当に日本語をしゃべり始めるのじゃないだろうか。

そうなったら、迷わず、テレビ局へ連絡します。

 

一方、白族はというと、

あやが鳴き始めると、彼らも動き出す。

あやに着いて、あっちの部屋へ移動するのだけれど、

あやみたいに、はしゃいでという訳じゃなく、

もはや、夢の中で教祖に操られるまま誘われていく、

夢遊病者のように歩いて行く。

だからもちろん、

いつも、こんな感じだ・・・・・・

おじさん「おたま、ほら、遊ぶよ?ほら、ほらほら」

おかっぱ「あぁぁ、もう右腕死んだ。替わって!」

ここで、あや担当のおかっぱの右腕がいかれ、

後半戦は、あや担当がおじさんとなる。

これくらい、あやとの対戦は激しい。

 

おかっぱ「おたまー。おい、おたまーこっち見れ~。」

 

おたま「何を見るだ?」

いや、ジャラシをだよ!

 

さぁ、のんちゃんはどうだい?

自称『世界で一番強い男』は、

のん太「なに、やめて!かかぁ、こいちゅ怖い」

本気で怯える、『世界一ちゅおい男』


猫と尻尾と金太郎

2024年05月17日 | うめの事

闇が覆う真っ暗な夜空に、

私は、あの美しい猫との輝かしい日々を、

月光を探すように思い出していた。

 

おはようございます。

昨夜は、うめを思い出して久しぶりに涙が流れた。

一筋の涙は、頬に懐かしさを伝えた。

だからといって、あの日々よ、再び!などと思わない。

形がないからこそ、過去はそのままに、そっとしておきたい。

 

ただ、これは

「あれ?なんか見覚えあるぞ?!」

と過去をほじくり出すほかなかった。

かずこがデイサービスで作った、『金太郎さん』だ。

これは、金太郎さんなのだそうだ。

持って帰ってきたかずこは、作ったこと自体忘れていたが、

連絡帳にスタッフの文字で、

「工作クラブで金太郎さんを作って下さいました。」

と書かれていたから、金太郎さんなのだ。

 

私は戦慄が走った。

どこをどう見て金太郎さんなのだという戦慄じゃないし、

奇跡的に眉間に『ガーーーン』という時に出る影が出来ていて、

この何とも言い難い悲劇的な表情への戦慄でもない。

 

金太郎さんばりにガーーーンっと眉間に影が現れたのは、

これのせいだ。

『か久"こ』の久"だ。

これのせいで、

忘れたい過去をほじくり出すしかないじゃんね。

去年のクリスマスに書いた己の誤字を!

『メリー久リスマス』

ああ、遺伝子って恐ろしいですね。

ボケた母親の誤字と、娘の誤字が、完全に一致!!

ガーーーン・・・・

 

そんな我が家の、のん太はうめに似ている。

あの輝かしかった日々は、

のん太の織り成す独創的かつ愉快な日々によって、再開された気分だ。

 

で、のんちゃん、何してるの?

のん太「かかぁ、邪魔ちないで」

しないけど・・・。

 

ああ、それ見ちゃダメよ。

 

もう完全にロックオンしちゃってるじゃん?!

 

それは、あやの罠だぞ。

その尻尾に乗せられると、100倍返しで弄ばれるんだぞ。

 

のん太「かかぁ、のんを止めて!」

止めないけどね。

あやも、うめさんが大好きだったもんね。

男嫌いなはずが、のん太だけは可愛がる。

そういえば、

うめは、たった数回しか会ったことのないかずこのことが

どういうわけが、とても好きだったなぁ。


いく道案内人

2024年05月15日 | 日記

本当は、あたし、

おかっぱじゃないんです。

 

おはようございます。

ブログを始めた頃は、紛れもないおかっぱだった。

それが今じゃ、『レベル2』だ。

 

キッカケは、若い美容師だった。

伸びた髪を切りに美容院へ行くと、

指名しない主義の私のその日の担当は、新人美容師だった。

新人とは思えない厳つい格好の男の子だ。

(ああ、彼のファッションのお手本は、イグザイルなんだろうな。)

そう思って以来、私は彼を心の中で「チビザイル」と呼ぶことにした。

しかし、彼の眼は死んでいた。

そして、ぎこちない手つきで、私の髪をチョロッとだけ切った。

「これで、大丈夫でしょうか?」

チビザイルの言葉に、私はえぇぇっ?!と思った。

(どこ切った?ねえ、寝ぐせが治ってるだけじゃない?)

そう思った私は、声を潜めて

「私みたいな歳の女性の髪、切るの怖いですよね?」

とチビザイルに聞いてみた。

すると、チビザイルは私以上に声を潜めて、

「はい、怖いっす。」

と白状した。

 

本当は、伸びた髪をおかっぱにしたかった。

だけど私は、何かに誘われるように言ってしまったのだ。

「貴方のしたいと思える髪型に切っちゃってもらっていいですか?」

すると、チビザイルは目をまん丸にして、

「えっ?いいんすか?」

と言うから、私は、

「いっちゃって~。思いっきりいっちゃって~。」

と煽った。

こうして、私は思いもよらぬショートヘアへと変身したのだった。

 

あれから数か月、

「けっこう伸びたな。そろそろ、おかっぱに戻せる長さだ。」

私は、今度こそ、おかっぱへ戻すべく美容院へ向かった。

もちろん、今回も指名はしていないが、

美容院へ入ると、(居た、居た!)

チビザイルは、相変わらず厳つい格好だ。

だけど、なんだか元気なのだ。

なにより、楽しそう。

そして、担当するお客さんのチェックをしつつ流れるように、私を呼んだ。

「おかっぱ様、こちらどうぞ。」

今回の担当もチビザイルだ。

嬉し恥ずかしだ。

 

この美容院の客層は、30代後半~中年層だ。

他社より少し安価で、気軽なシステムだから、おじさん率も高い。

だから、お洒落命の若者などは、まず見ないなずだ。

 

ところが、案内された席に座ると、チビザイルは

「ちょっとお待ちいただけますか。ごめんなさい。」

と言うなり、小走りでどこかへ行っていしまう。

そして、高校生くらいの若い男性客を、私の右の席へ案内し、

次に、20代だろう、もう一人の男性客を、私の左の席へ案内している。

 

右側の高校生の席では、

「いや~思いっきり、いっちゃいましたねぇ。」

「はい、ちょっとはずいけど、こうしてみたかったんです。」

と盛り上がっていた。

その後は、ささっと左側の20代の席へ行き、

「今回も、かなりヤバイっすね。」

「髪が溶けるかってくらい、いっちゃったよね。」

と、さらに盛り上がっていた。

そして、ついにチビザイルは私の背後へ戻ってきた。

「けっこう伸びましたね?

今日は、どんな感じにしましょうか?」

そう話しかけるチビザイルの眼は、あの頃とは、まるで別人だった。

 

どうやら、チビザイルは、

この美容院で、自分でしか出ない仕事を引っ提げて、

新たな客層を開拓したようだ。

その彼の手は、ひどく荒れていた。

「えっとねぇ・・・。」

さぁ、おかっぱに戻したいから揃える程度でと言え!

私は自分自身に言い聞かせた。

そして、でもまた、言ってしまったのだ。

「お任せで、いっちゃってください!」

「じゃ、いっちゃいまーす!」

 

そんな訳で、私は人類の進化的に脳内を整理してみた。

『右側の高校生は、いっちゃったパーマデビュー』

彼は、これからどこまで、いっちゃうのだろうか?

楽しみです。

 

真ん中の席の私は、『いっちゃった第2段階』

今、ここな!

以前より更に短く切ってみたが、

チビザイル曰く

「白髪部分、めっちゃ白くて、いいっすよね。

ブリーチなしで、めっちゃきれいに色入るし」

だそうだ。

彼に白髪染めの概念はない。七色にしたいらしい。

レベル2は、これから色んな事を経験して、

これから飛躍するぞっという手前だろうか。

 

そして左側は真打ち、チビザイルの作品と言っていいだろう。

きっと、色んな事を経験して、人はこうなるのかもしれない。

『完全にいっちゃった人』

髪は、真っ白のアフロだ。

どうやら、5時間掛かったらしい。

チビザイル、頑張れ!と、

今後は出来れば遠くから見守って行きたいと

思うのであった…。


香の効果

2024年05月10日 | 日記

毎日、

実家へ通っていたが、

私は長らく、放置された神棚や仏壇を見て見ぬふりをしていた。

 

おはようございます。

中途半端に、よそ者が関わっちゃいかん気がして。

だけど元日早々、父さんと大ゲンカした挙句、

今年は、私が氏神様やお寺の御札を頂きに行くことと相成った。

「あたしの神さんだから!」

と啖呵切ったのだから、お世話もしなくちゃならない。

毎朝毎晩、神棚を見上げ手を叩いて挨拶をし、

毎朝毎晩、仏壇に線香をあげ、読経するのが日課となった。

線香の香りは実に心地よく、

そんな中で私は、老眼鏡を掛け、教本のフリガナを追いながら読み上げる。

時々、

「よし、今日は読まずに唱えよう」

と試みるが、同じ節の堂々巡りになる。

何度読んでいても、般若心経が覚えられないくせに、

最近では、心が乱れた時、

朝晩関係なく線香を付け、

その香りを吸いながら、読経するようになった。

そろそろ、うちの先祖、

「こいつ、ウザい」

と言ってると思う。

 

そんな訳で、

昨夜は、こんな物が届いてた。

にゃんこ

警備隊3号さんから、可愛いにゃんこを頂きました。

 

これ、実は

香炉!

 

しかも

ゼラニウムの香まで共に。

ビバお香だぜ!な私に、ぴーーーーーったりやんけーーーーー!!

警備隊3号さん、いつもながら、ありがとうございます。

 

そして、お決まりとも言えようか。

その箱も、我が家の猫らが堪能したしました。

まずは、のん太

君はちっこいから入れそうだな。

 

のん太「のんはちゅおいから、入れるら!」

いや、強いからでなく、チビだからなのだよ。

おっと、おたまもやってきた。

 

君は入れんだろう、さすがに。

どして、あやに宣言するの?

 

さぁ、ここからが長いです。

 

とにかく、試してみろって!

 

ほんと、なんなの?

早く入ってみろって!

 

悩み過ぎて壊れた・・・。

結局、おたまは箱に一足も踏み入れようともせず、

悩み過ぎて壊れたのであった。

3号さん、ありがとう~!


猫と月と滝の涙

2024年05月08日 | ほくろたれ蔵の事

気付けば、4月なんて、とっくに過ぎている。

 

おはようございます。

このブログの端っこのプロフィールは

毎年、4月に更新することにしている。

産まれた月は、それぞれバラバラだが、

ざっくり4月から、歳を1歳プラスする。

そして、居なくなった者は、プロフィールから外す。

ようやく、書き直す気になった。

 

ある夜、私は猫らを遊んでやろうと、

おもちゃ箱をまさぐっていた。

おもちゃ箱に頭を突っ込む猫を制しながら、

「あやさん、遊びたいな。待て待て!」

と声を掛けた。

最近は、何かと忙しくて、あまり猫らと遊んでやれていない。

罪滅ぼしのためだから、とっておきのおもちゃで遊んでやろうと思い、

箱の奥から新品の猫じゃらしを引っ張り出した。

その時、黒くて長い被毛の塊が綿毛のようにふわりと宙に舞った。

ゆっくりと空中を下降する被毛を目で追い、

床に落ちた瞬間、一気に涙が溢れ出した。

ポロリポロリなんてもんじゃない。

目頭から目尻の幅分の涙が、はやい速度でとめどなく流れ落ちていく。

それはまるで、ナイアガラの滝だった。

「たれ蔵・・・」

そう絞り出したが最後、

私はしばらく、たれ蔵を呼びながら泣いていた。

何度も何度も呼びながら。

 

失うということは悲しく切ない。

それは痛みとも言えよう。

愛しい君との記憶が、滝のごとく、この身を打ち付けるのだ。

痛いのは嫌なのに、忘れたくない君との過去だ。

これはどうしたらいいのだろう。

私は戸惑う。

涙を流し続けるべきか、せき止めようと試みるべきか。

 

ふと我に返ると、はしゃいでいた猫らが、

私を囲んで静かに座っている。

手に猫じゃらしを持ったまま、窓の外に目をやると、

おぼろ月が、流れる靄の隙間から、いたずらっぽく覗いていた。

その月は、まるで、あの子の瞳だった。

 

私は、おぼろ月を見上げたまま、

「遊ぼう!遊ぼう、たれ蔵。」

と呟いた。

結局、私は涙をせき止めることも忘れ、

ナイアガラの滝の涙は流れるまま、夢中になって猫らと遊んだ。

 

楽しかったね、たれ蔵。