昨日、仕事の後に、乃木坂の国立新美術館に行って参りました。
お目当ては、まもなく最終日(5月7日まで)の「異邦人(エトランジェ)たちのパリ_1900-2005 ポンピドー・センタ-所蔵作品展」です
実は、2月にも一度訪れているのですが、ちょうど館内アナウンスで、これからフランス語レッスンが始まります、と流れたのに誘われて、日仏学院の出張レッスンを受けてしまったが為に
、展覧会を見る時間がなくなってしまい・・・
都知事選で大いに名を売った(笑)黒川紀章のモダンな建築、人気のカフェやレストラン、ミュージアムショップをチェックして終わってしまったのでリベンジ(?)です。

これはマン・レイの有名な作品「黒と白」。
この時期恋人関係にあった女優キキとアフリカの彫刻を撮った1926年の作品・・・から始まり、写真作品が大充実!
アンドレ・ケルテスの「パリ・ある雷雨の夏の夜」、ブラッサイの「ファニー・サーカス」、ウジェーヌ・デスローの「モンパルナス」などが印象に残りました・・・。
60年代の作品ではウィリアム・クラインの「ローリング・ストーンズのコンサート、パリ」「ボノの一味」などに活き活きとした妙味が。
彫刻では好きなジャコメッティの、弟(ゴッホのテオのように、兄の芸術の一番の理解者
)「ディエゴの胸像」の静かな美しさと、初めて見たけれど素晴らしく調和のとれた造形の、パブロ・ガルガーリョの「フルートを吹くアルルカン」が気に入りました
絵画作品は非常に幅広く、またクォリティの高いものが来ていて嬉しい限り。
ピカソの1938年作品「女の肖像」の力強いシンプルさと美しい色彩、レオナール・フジタ(藤田嗣治)の「カフェにて」で物思う女性の肌の、象牙のようなミルクのような陶器のようななんともいえないなまめかしく典雅な白さ。キスリング「若いポーランド女性I(ショールを纏う女)」の活き活きとした滑らかな原色の画面、と、女性の肖像だけでもこれだけの個性の違いが
シャガールの「エッフェル塔の新郎新婦」の柔らかな浮遊感もロマンティック。
荻須高徳の色鮮やかな広告のポスターで彩られた味のある古びた街角でパリを感じさせる「ドレ地区」。
川に挟まれた中州を女性の下半身の流麗なラインで現したちょっと挑発的なマックス・エルンストの「フランスの庭園」はタイトルと合わせて機知を楽しむ。

カンディンスキーの「相互和音」のような現代作品も多数。
サム・フランシスの「アザー・ホワイト」はけぶるような白に含まれたデリケートなグリーンやグレーの微かに感じられるニュアンスが日本的にも思えて・・・。
と、連休中は連日夜間(20時まで)開館、との告知を見つけてたっぷりの時間と思って訪ねたものの、後半の広いスペースを存分に使って展示された極近年のインスタレーションなどは駆け足になってしまったのが残念。
個人的には、あまり見る機会のない二コラ・ド・スタールの作品が3点も展示されていたのが嬉しかった、充実の展覧会でした。
会期が残りわずかではありますが、乃木坂の駅からそのまま上がれる便利な場所ですので、是非!
お目当ては、まもなく最終日(5月7日まで)の「異邦人(エトランジェ)たちのパリ_1900-2005 ポンピドー・センタ-所蔵作品展」です

実は、2月にも一度訪れているのですが、ちょうど館内アナウンスで、これからフランス語レッスンが始まります、と流れたのに誘われて、日仏学院の出張レッスンを受けてしまったが為に

都知事選で大いに名を売った(笑)黒川紀章のモダンな建築、人気のカフェやレストラン、ミュージアムショップをチェックして終わってしまったのでリベンジ(?)です。

これはマン・レイの有名な作品「黒と白」。
この時期恋人関係にあった女優キキとアフリカの彫刻を撮った1926年の作品・・・から始まり、写真作品が大充実!
アンドレ・ケルテスの「パリ・ある雷雨の夏の夜」、ブラッサイの「ファニー・サーカス」、ウジェーヌ・デスローの「モンパルナス」などが印象に残りました・・・。
60年代の作品ではウィリアム・クラインの「ローリング・ストーンズのコンサート、パリ」「ボノの一味」などに活き活きとした妙味が。
彫刻では好きなジャコメッティの、弟(ゴッホのテオのように、兄の芸術の一番の理解者


絵画作品は非常に幅広く、またクォリティの高いものが来ていて嬉しい限り。
ピカソの1938年作品「女の肖像」の力強いシンプルさと美しい色彩、レオナール・フジタ(藤田嗣治)の「カフェにて」で物思う女性の肌の、象牙のようなミルクのような陶器のようななんともいえないなまめかしく典雅な白さ。キスリング「若いポーランド女性I(ショールを纏う女)」の活き活きとした滑らかな原色の画面、と、女性の肖像だけでもこれだけの個性の違いが

シャガールの「エッフェル塔の新郎新婦」の柔らかな浮遊感もロマンティック。
荻須高徳の色鮮やかな広告のポスターで彩られた味のある古びた街角でパリを感じさせる「ドレ地区」。
川に挟まれた中州を女性の下半身の流麗なラインで現したちょっと挑発的なマックス・エルンストの「フランスの庭園」はタイトルと合わせて機知を楽しむ。

カンディンスキーの「相互和音」のような現代作品も多数。
サム・フランシスの「アザー・ホワイト」はけぶるような白に含まれたデリケートなグリーンやグレーの微かに感じられるニュアンスが日本的にも思えて・・・。
と、連休中は連日夜間(20時まで)開館、との告知を見つけてたっぷりの時間と思って訪ねたものの、後半の広いスペースを存分に使って展示された極近年のインスタレーションなどは駆け足になってしまったのが残念。
個人的には、あまり見る機会のない二コラ・ド・スタールの作品が3点も展示されていたのが嬉しかった、充実の展覧会でした。
会期が残りわずかではありますが、乃木坂の駅からそのまま上がれる便利な場所ですので、是非!