先週のことになりますが、21日の月曜日、初台のオペラシティコンサートホールにて、クラシック現代音楽の旗手、西村朗作品を、アルディッテイ弦楽四重奏団(Arditti String Quartet)の演奏で、聴いて参りました。
左から、チェロ:ルーカス・フェルス、ヴァイオリン:アーヴィン・アルディッティ、
ヴァイオリン:アショット・サルキシャン、ヴィオラ:ラルフ・エーラース。
これは「コンポージアム2007」と題された、「武満徹作曲賞」の本選通過作品の演奏会である27日のコンサートを核とした、東京オペラシティの同時代音楽フェスティバルの、一環。
この作曲賞は、ただ一人の作曲家が審査員を勤めるいうユニークなものですが、21日「弦楽四重奏曲全集」、22日ピアノ曲とレクチャー、25日オーケストラ作品の演奏という構成で、今回の審査員、西村朗氏の作品世界を一望にすることができるようになっています。
初日である21日・・・クラシックの現代音楽を生で聴くこと自体、まれなことではありましたが、精緻なテクニックと現代音楽への深い解釈で定評のあるカルテットの演奏も手伝って、大変印象深く、楽しめる演奏会であったと思います。
曲目は
弦楽四重奏のためのヘテロフォニー(1975 - 87)
最終稿初演:1988年 香港 アルディッティ弦楽四重奏団
弦楽四重奏曲第2番《光の波》(1992)
カザルスホール委嘱作品 初演:1992年5月21日 東京 アルディッティ弦楽四重奏団
弦楽四重奏曲第3番《エイヴィアン(鳥)》(1997)
「ノルマンディーの10月」委嘱作品 初演:1997年10月12日 ルーアン アルディッティ弦楽四重奏団
弦楽四重奏曲第4番《ヌルシンハ(人獅子)》(2007)
[東京オペラシティコンサートホール開館10周年記念委嘱作品・世界初演]
中でも印象深かったのは、「光の波」
英語でのタイトル「Pulse of Light」の方が、より伝わるかもしれません。
まるで居合い抜きのように鋭く交錯する弓と音。
瞬時に大きくクレシェンドしては消えていく長音の連続は弦楽器ならでは、で美しくスリリング。
何度も弦が切れていましたが、落ち着いて対処されている様はさすが・・・。
ちなみに、この曲は、アルディッティ弦楽四重奏団から西村氏への「演奏至難な曲を」というリクエスト(!)に答えて作曲されたものだとか・・・。
「エイヴィアン」は、オーストラリアのアボリジニーの民族楽器のような音色を取り入れて、ややエスニック風味。
最新作の「ヌルシンハ」は、年を取ってアイデアが枯渇したので(?西村氏談)お気に入りのインドの物語に想を得られたそう。
クラシック通のA氏のお誘いで、興味深い音楽体験が出来ました感謝です。
左から、チェロ:ルーカス・フェルス、ヴァイオリン:アーヴィン・アルディッティ、
ヴァイオリン:アショット・サルキシャン、ヴィオラ:ラルフ・エーラース。
これは「コンポージアム2007」と題された、「武満徹作曲賞」の本選通過作品の演奏会である27日のコンサートを核とした、東京オペラシティの同時代音楽フェスティバルの、一環。
この作曲賞は、ただ一人の作曲家が審査員を勤めるいうユニークなものですが、21日「弦楽四重奏曲全集」、22日ピアノ曲とレクチャー、25日オーケストラ作品の演奏という構成で、今回の審査員、西村朗氏の作品世界を一望にすることができるようになっています。
初日である21日・・・クラシックの現代音楽を生で聴くこと自体、まれなことではありましたが、精緻なテクニックと現代音楽への深い解釈で定評のあるカルテットの演奏も手伝って、大変印象深く、楽しめる演奏会であったと思います。
曲目は
弦楽四重奏のためのヘテロフォニー(1975 - 87)
最終稿初演:1988年 香港 アルディッティ弦楽四重奏団
弦楽四重奏曲第2番《光の波》(1992)
カザルスホール委嘱作品 初演:1992年5月21日 東京 アルディッティ弦楽四重奏団
弦楽四重奏曲第3番《エイヴィアン(鳥)》(1997)
「ノルマンディーの10月」委嘱作品 初演:1997年10月12日 ルーアン アルディッティ弦楽四重奏団
弦楽四重奏曲第4番《ヌルシンハ(人獅子)》(2007)
[東京オペラシティコンサートホール開館10周年記念委嘱作品・世界初演]
中でも印象深かったのは、「光の波」
英語でのタイトル「Pulse of Light」の方が、より伝わるかもしれません。
まるで居合い抜きのように鋭く交錯する弓と音。
瞬時に大きくクレシェンドしては消えていく長音の連続は弦楽器ならでは、で美しくスリリング。
何度も弦が切れていましたが、落ち着いて対処されている様はさすが・・・。
ちなみに、この曲は、アルディッティ弦楽四重奏団から西村氏への「演奏至難な曲を」というリクエスト(!)に答えて作曲されたものだとか・・・。
「エイヴィアン」は、オーストラリアのアボリジニーの民族楽器のような音色を取り入れて、ややエスニック風味。
最新作の「ヌルシンハ」は、年を取ってアイデアが枯渇したので(?西村氏談)お気に入りのインドの物語に想を得られたそう。
クラシック通のA氏のお誘いで、興味深い音楽体験が出来ました感謝です。