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お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

第12回世界バレエフェスティバル Aプロ ④

2009-08-03 13:23:25 | BALLET
先程、書き上げてUPしたらシステムエラーで全てが消えてしまいました・・・(涙)
でも、もう一度、気を取り直して・・・

■第3部■

◆「椿姫」より第1幕のパ・ド・ドゥ



オペラ座の名花、オレリー・デュポン。
舞台中央に鏡、下手に赤い寝椅子。
鏡を見つめて、健康の衰えと放蕩の末の早すぎる死が迫っていることに
絶望するマルグリット。
紫のドレスが白い肌と赤い唇に映えて美しい。
そこに走り出るアルマン。
ルグリは短髪にして一層シャープさを増した容姿で、素早いパを完璧に演じます。
足元に額づく若い崇拝者に条件反射的に艶やかな微笑を与えるマルグリット。
切なさと情熱に押されて惑う心、いつしか若者の求愛に力を得て生気を取り戻す
表情・・・。
ダンサーに顔ばかりを言っても何ですが、オレリーの細やかな表情の変化が素晴らしい。

ルグリは若い恋人というにはムリがあると思わせるのは顔に浮ぶ年月だけ。
アルマンの心、そしてそれを表現する圧倒的な技量は頂点を極めているとしか言えません。
彼もバレフェスに参加するのは今回が最後とか。
年月というもののやるせなさを思います。

◆「フォーヴ」



その年月を超越しているのがこの2人。
ベジャールさん亡き後バレエ団を率いるジル・ロマンと
マイヨーのミューズ、完璧なプロポーションと美しさで圧倒的なオーラを放つ
ベルニス・コピエテルスです。

昨年、せっかくモナコ公国モンテカルロバレエの来日公演を観ましたのに、
なんとコピエテルスでない主役の日に観てしまい・・・
彼女を知った今、過去のことなのに激しく後悔、です(笑)

舞台中央に洋服タンス?
マジック・ショーに使う箱?の扉が開き、片方からはコピエテルスの美脚が
もう片方からはジルの咆哮のようなアクビが。
おなじみ、ドビュッシーの「牧神の午後」の音楽で、2人の触れ合わんとすると
過剰反応して飛び退り、それぞれ余韻を味わう・・と言う動きの繰り返しが、
エロティシズムとユーモアを漂わせて展開します。

この写真とは弱冠異なり、ジルは上に白いシャツをまとい、コピエテルスは美脚は素のままに
白いビキニの上下に透ける素材の身体にピッタリ仕立てられた白いシャツ。
髪はシルバーホワイトで、ジルの黒髪とはきれいなコントラストを見せていました。
コピエテルスは長身でジルとあまり変わらないくらい。
ちょっと前田美波里を思わせるグラマラスなショー・ダンサー体型にショートカットの
粋な雰囲気のある人で、内に秘めた官能性を持つジルとの並びは
ともにセクシーでありつつも両性具有的な雰囲気をも持ち合わせている、という意味で
双子のよう。
ふたりで踊るレパートリーはもっとないのかしら?見てみたいと思いました。


◆「白鳥の湖」より”黒鳥のパ・ド・ドゥ”

バレフェスに満を持して初登場のボリショイの姫スヴェトラーナ・ザハロワ。
小作りでフェミニンな顔立ちに似合わず、意外とドライで男性的な性格という彼女らしく
オディールは蟲惑的な誘惑者、というよりも、完璧な踊りをサクサクと見せてくれました。

それにウヴァーロフのおっとり王子がまんまと夢中になってしまった・・・という感じ?(笑)
長身のペアの正統派ロシア系バレエは見応えがありましたが、
白い上下にウエストのフィット感が今ひとつの衣装のせいか、ウヴァーロフがいつも以上に
ポヤッと見えてしまって、大丈夫?しっかり!と心の中で声援を送ってしまいました(笑)
幸いヴァリでのジャンプは相変わらず高く、ホッとしましたが・・・。


◆「カジミールの色」

マリインスキーのヴィシニョーワとベルリン国立バレエ芸監のマラーホフ。
色彩から来る喜びをショスタコーヴィチの音楽に合わせて表現した、という
抽象的なる完璧コンテ。
2人してグラフィカルなショートパンツはヴィシニョーワが白と黄、マラーホフがグレーと黄。
ヴィシニョーワはそれにホルターネックのランニングタイプのビキニトップを身につけ
完璧に割れている見事な腹部を露わにしています。
エリザベス・テーラー張りの美女、情熱と高い身体能力を持ってほとんどの古典作品で
パートナーの存在感を亡き者にしてしまう(?)彼女の集中力は素晴らしく、
またそれを受けるマラーホフの微塵のゆるぎも見せないサポート振りは本当に
見事でした。
ただ、難易度の高い技巧をそれとは見せずに流れるように踊る二人の凄さは
客席の津々浦々まで伝わりきったかどうかは疑問。
コンテンポラリ-には心を閉ざす観客もいるせいか、完成度の高さの割りには
拍手が少ないことが気になりました。

◆「マノン」より”寝室のパ・ド・ドゥ”



ポリーナちゃんは最近マラーホフの秘蔵っ子とかベルリンの姫とかあまり
言われなくなりましたね。
すっかり引き締まった体躯と持ち前の演技力にも磨きがかかり、
今やすっかり国際的に活躍するスターダンサーの風格も出てきました。

とはいえ、シュツットガルトのフリーデマン・フォーゲルくんともども、
リアルでこの場面を演じられる若さがまぶしくて・・・。

マノンってベテランが芸の力で若い愛の交歓を歌い上げる、という演技も
すばらしいのですが、こういう、若さが内側からあふれ出るような
輝きを帯びた舞台にもやはり感動してしまいます。

衣装は19世紀のロマンチックなコルセットキャミとペチコートを少し省略して
上の画像に、ストラップの根元に小さなリボンを足した程度のシンプルさ。
そのシンプルな感じがクラウディア・カルディナーレのような眼力を持つ
ポリーナのしなやかな強さに合っていました。
このところ古典作品の解釈を深めているフォーゲルくんは、思いがけず
ロマンティックなデグリュー。
マクミラン作品にはその型を守って見せることにこだわりのあるわたくしですが、
この2人のナチュラルな感じは、それはそれで魅力がある、と思いました。

◆「ドン・キホーテ」

ボリショイのナターリア・オシポワ、マリインスキーのサラファーノフ。
大トリはロシアの若きテクニシャン。

額に巻き毛の古典的なこしらえがボリショイらしいオシポワは回転系の安定度が抜群。
サラファーノフは、シムキンに対抗する気持ちとかないのかしら?
と気になっていたのですが、余裕で得意のマネージュのところどころに
アラベスクで一回転したり、前後に開脚する高いジャンプなど、彼ならではの
空中での絶妙なコントロール力を発揮してラストに相応しく華やかに決めてくれました。
とはいえ、あまりに自然なので会場が息を呑み、興奮するといった類のものではなかったかも(笑)

サラファーノフの中途半端に前髪を下ろしたぽさぽさのヘアスタイルが
細身を身体に対して頭を大きく見せて苦手、という意識があったのですが、
今回はキレイに撫で付けていてホッとしました(笑)

それにしても最後の全員揃ってのカーテンコールのゴージャスなこと!
当然舞台中心で喝采を浴びて当然のダンサーたちがずらりと下手から上手まで並んでいるのですから・・・。

やはりこのフェスは見逃せませんね。
Bプロ、ガラ、ベジャールガラとこれからの演目も楽しみです



第12回世界バレエフェスティバル Aプロ ③

2009-08-03 10:21:02 | BALLET
■第2部■

◆「ジゼル」



はい、マチューの美しさに声を失いました。
で、次(笑)
嘘です。
夜中、白百合を持ってジゼルのお墓参りに登場のアルブレヒト。
黒いベルベットのマントにかすかに眉間をよせて、後悔の念を見せる表情・・・。
美貌が際立ちます。

そこにフッと現れる上野ジゼル。
全幕は怖くて(笑)観に行かなかったのですが、意外と良かった、という話を
耳にしていましたので、安心して眺めていたのですが・・・。
あまりに無表情。
全体をパウダリーな白いお化粧をしているせいもありますが、本当に幽霊みたい。
腕の使い方は柔らかいのですが、横を向いて両腕を前方にずらして上げてアラベスク・・・の
ポーズのときに肩があがってしまっていたり、今ひとつ姿にキメがないのが気になります。
なので、マチューに集中することにしました(笑)。

怪我でオペラ座の舞台からしばらく離れていた、と聞いていてので心配していましたが、
ヴァリのあと倒れこむシーンでは静かに膝をついていたり、ところどころ、身体に負担を
かけないようにアレンジしている?と思われる部分はありましたが、不自然さはなく、
表情も多彩でアルブレヒトの苦しみが伝わってきました。
Bプロでは何を踊ってくれるのかしら、と帰り道でチェックしたところ、彼はAプロのみの出演なのですね。
まぁ、25才ですからこれからも彼の舞台を観る機会はありますし・・・。と心はすでに次の舞台(笑)

◆「クリティカル・マス」

ギエムとル・リッシュの踊る、このところギエムが傾倒している
ラッセル・マリファントの作品。
ライトグレーのシャツに黒いパンツ、無造作に束ねた髪のシルヴィー。、
ダンガリーブルーの濃淡の同じ組み合わせの上下の二コラ。
格闘技の型のようなアルゴリズム的な素早く緊密な動きを繰り返し、
それがリズムを刻むだけのような音楽がヒートアップするに合わせて、
段々と熱を帯びたヴァリエーションの展開になっていく・・・・
テーマは「闘争」

この2人でなくては、途方もなくつまらない作品になるのでは?と思って
初演を調べたら、アダム・クーパーとマリファント本人、でした。
納得。カリスマティックなダンサーが踊る必要のある、でも面白い作品でした。

◆「ライモンダ」より第3幕のパ・ド・ドゥ



この画像、女性は違うダンサーですが、こんな雰囲気。
シュツットガルトの演目は衣装や美術も楽しみの一つ。
アイボリーをベースに珊瑚オレンジとゴールドをあしらった衣装が華やか。

バランキエヴィッチはやはりジャンプが高く、トゥール・ザン・レールの3回連続の技など
随所にテクニックを織り込んで見せてくれます。
この人はいい意味で男っぽい重量感が持ち味なので、一つ一つの技に存在感がありますね。
ちょっと苦みばしった表情も個性があって、いつもシュツットガルトならではの
ちょっぴり可憐な王子系の衣装とのアンバランスが微笑ましい、と思います。

アイシュバルトは小柄な人なので大柄なバランキエヴィッチとの並びは?と
思うのですが、情熱と血の濃さを持つ存在感で小柄とは感じさせない人ですね。

ライモンダは豪華さと強さがないとつまらなくなってしまう演目ですが
大人の個性溢れる2人はステキでした。

◆「スカルラッティ・パ・ド・ドゥ」(「天井桟敷の人々」より)

今やオペラ座作品の振付家としても活躍するジョゼ。
アニエスは衣装担当。
いつもながらとてもお洒落な衣装です。
彼女好みの紫から緑への深いグラデーションを見せる正方形のモチーフを重ねたチュチュと
アシンメトリーなラインのベアトップになったシンプルな胴着はシルクタフタ。
ピアノが舞台上にありますが、無音の状態で始まりピアノの演奏を挟んで、最後も無音で終わります。
音のあるときもないときも、アニエスの音楽性の高さにはいつもながら感心させられます。
テクニックを誇示しない、作品に忠実な踊りはエレガントな持ち味のアニエスに似つかわしく、
ジョゼは自分の得意とするムーブメントを織り込んだ振りをもちろんでしょうが、
いとも軽やかに踊ります。
「天井桟敷」の作品そのものは演出に新味のある斬新なものと聞いていましたが、
このPDDはクラシックの基本に忠実で、今までの2人のイメージどおり、でした。

◆「ディアナとアクティオン」

ABTのキューバ人ダンサーペア。
レイエスもイキイキとした踊りと時折フェリ?と思わせるキュートな表情の
魅力あるダンサーですが、なんといってもこれはホセ・マニュエル・カレーニョを観る演目でしょう。

完璧な肉体にこの上なく優雅な踊り。
神話の世界の人物がこれほど似合う人も珍しい。
しかも温かみのある完璧なサポート。

出の大きく身体をそらしてのジャンプの姿勢、初めて見たときの大きな反りは
今回は観られませんでしたが、それでも充分にエネルギッシュ。
彼のサインのようなきれいに最後減速してピタリと決まるピルエットも健在で、最後のジャンプの
描くフォルムの美しさといったら!

多分、今回がバレフェス出演の最後となると言われていますが
容姿も含めて衰えが感じられません。
見納めだなんて嫌です~(ファン)
まぁ、Bプロもガラもありますが(笑)

◆「オテロ」

ハンブルグバレエの2人。
ノイマイヤーの作品。
すみません。ブシェは先のハンブルグバレエの来日公演、「人魚姫」でも
絶賛されていたダンサー。
面白そうだな、と観ていたのですが・・・流石に濃い第2部、持ちませんでしたxxx















第12回世界バレエフェスティバル Aプロ ②

2009-08-03 08:13:07 | BALLET
8月2日の日曜日に行って参りました!
あまりに充実した内容とダンサーで、もう、どこから書いたらいいものやら・・・
やっぱりバレフェスってスゴイ

今回のAプロで感じたのは、お祭り的なテクニックの誇示、明るく盛り上げるだけの演目が減り、
今、そのダンサーあるいはバレエ団が掘り下げているバレエ芸術の、
ショーケースとしての役割が一層大きく感じ取れた、ということ。

もとより、クラシックのグラン・パ・ド・ドゥのもっとも華やかな見せ場を持ってくるロシア系の正統派と
パリ・オペラ座を中心とする旬の振付家の面白い作品の抜粋を見せるコンテンポラリー系の
革新派とが相まって、「Ballet Now」とでも名づけたい、現在のバレエ界の地図一覧を
極上のダンサーで見せてくれる・・・
そんな役割をこのフェスティバルは果たしていたのですが。

もちろん、その後のバレエ団の来日公演の演目を選ぶ際や、ガラ・コンサートでの作品を
チェックする際にこのときの経験が大いに役立つことは言うまでもなく・・・。
振付家にとっても、全幕初演時には酷評された作品が、バレフェスで再評価されたことが
きっかけで、本国でも再演の運びになったり、と影響は双方向性を持つに至るらしいですし。
さすがは33年の歴史を持つフェスティバル

今日も大入。
やっぱり行くことにしようかな、とTELで問い合わせたと言う
会社の先輩によるとチケットはA,Bプロとも完売だとか・・・。

■第1部■

◆「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」

先日ドンキで活躍した若手ペア。
淡いブルーグレーのベストとタイツ、白のブラウスのシムキンに淡いピーチピンクと白の衣装のコチェトコワ。
爽やかな若い2人が風のように爽やかに踊る・・という印象の強い演目ですが、
この2人はそのイメージにぴったり。
指揮(ガーフォ-スさんはBプロ担当だそう)がダンスを観ながらタメをつくるせいか、
小柄で動きがキビキビしてるせいか音取りに妙にゆとりがあり、結果、風のような・・・では
あってもコレーラが過去に踊ったときのような疾風系ではなく春風?
エレガントで2人ともテクニックが確かなので指先、つま先の細部に至るまでが本当にキレイ。
あと目線の使い方が的確で、若いのにダンサーとしての成熟振りを感じさせます。
ドンキでもう評価が確定したせいか、トップバッターでありながら会場の期待を一身に、
見事応えた2人でした。

◆「くるみ割り人形」より ”ピクニック・パ・ド・ドゥ”

葦笛の踊り、の曲で木陰でピクニック。
白い軍服のような上着に黒のニッカボッカのロバート・カラン、
ルシンダ・ダンは胸下に切り替えのあるフワリとした白いロングドレスにボンネット。
レトロな物語調の設定はマーフィー版の「くるみ」ならでは。
きっとかなり面白い演出なのでしょうが、今回の抜粋はあまりに短い・・・。
来年のオーストラリアバレエ団の来日公演で全幕を観られるのでしょうが、その予告編?

ちょっとアイスダンスのような、女性を回転させながら降ろしていく面白いリフトを多用した振り付けが
クラシカルな紳士淑女の休日スタイルに不思議な感興をもたらしますが・・・
最後雷鳴と突然の雨に中断されて幕。

◆「海賊」



ロイヤル・バレエの旬な2人。
実生活でもパ-トナーのヌ二ェスとソアレス。
マリアネラを観るのは初めてですが、堂々とした主役オーラのある美しいダンサー。
2人ともちょっと中南米系の肌に輪郭のはっきりした顔立ち、筋肉質のスレンダーな肢体が
よく似ていて並びがキレイです。
ソアレスは奴隷のアリ、というには背が高く常に背筋が伸びているのでちょっと堂々としすぎ?
主人の想い人に仕える忠義の奴隷、というよりは やり手のシークレットサービスに見えました(笑)
上体が硬いのか、ルジマートフなどで定番の背中の反りが、ほとんどないので振りが別物のよう。
マリアネラはフェッテも完璧でテクニックがあるけれどもそれを感じさせない、
ロイヤルらしいダンサーですね。

◆「エラ・エス・アグア~She is Water 」

Aプロ唯一のソロに挑むのはタマラ・ロホ。
前回のフェスでは回転系のテクニックの強さで会場をどよめかせていた彼女は
もとより演技に力を入れている人。
肌色のユニタードで木漏れ日のような照明に照らされて床に置かれた鏡の上で蠢く前半、
後半は天井から吊り下げられて降りてきた、裾が茶でちょっとグラデになったベージュのロングドレスを
そのままかぶって身にまとい、最後そのドレスのスカートにくるまるようなポーズで終焉。
タンゴのようなクロノス・カルテットの音楽も合わせて雰囲気のある作品ではありますが
タマラを持ってしても、今ひとつ伝わるものがダイレクトには・・・感じられませんでした。

◆「くるみ割り人形」

甘いピンクの衣装に赤毛を夜会巻にしたサレンコ。
ベルリン国立バレエ団でマラーホフのもと、主役を演じている人ですが、
これだけ華やかな作りを持ってきても、ちょっと地味に見えてしまいますね。
それが圧倒的なスターオーラを持つダンサーが目白押しの、
バレフェスならではの恐ろしいところ?

ナショナル・バレエ・オブ・カナダのコンヴァリーナは、前回の
一生懸命だけれども、テクニックを誇示したわりに拍手をもらえない焦り、のような雰囲気が薄れ
とても丁寧な踊りとゆっくりとした音取りで隙のない演技。
淡いグレーの衣装もエレガントですが、今ひとつアピールには欠けるかも・・・。

◆「コッペリア」



コジョカル!
決して派手な演目ではないのですが、紺色のペザントベストに白いフワリとしたスカートを揺らしながら
いつものように、音楽を先導するように軽やかに踊るアリーナ。
技巧的には凄いことをしているのですが、はにかむような表情がもう可憐で、
きれいな折れそうなほど細い手首が雄弁で、本当に目を惹きつけられます。
コボーも大変ベテランなのですが、キビキビと若々しく、アリーナをしっかりとサポートする
包容力もあって、カップルの力と愛を見せ付けられ・・・いえ、おすそ分けしていただいた(笑)
思いです。
幸せオーラ全開で気分の良い、一部の締め、でした。