<第二幕>
第1場 市場
舞踏会の晩から、ジュリエットのことを思い続けているロミオ。
ベンヴォーリオとマキューシオが顔馴染みの娼婦たちといつものようにふざけていても彼一人は幸せそうに考え事をしています。
細かく縮らせた赤毛を振り振り踊る娼婦役のラウラ・モレ―ラ、蓮っ葉なだけでなく、ちょっと気のいい情の深い感じが彼女ならではの味付けで絶品ですね。
いつもなら率先してふざけるロミオが大人しいので心配しますが、彼は彼女を引き寄せて、でもちょっと背伸びしてさりげなくチュッとおでこにキスします。
彼女のことが嫌いになったわけじゃないけれど、今はジュリエットに夢中なので・・という彼のキュートな意思表示。
結婚式の行列を観てもあぁ、自分とジュリエットなら・・と思ってしまう彼。
ジュリエットの乳母が手紙を手に登場。
ロミオを捜して回りますが、3人が入れ替わり立ち替わり、そのロミオは自分です!と名乗り出て見たり彼女をからかいます。ダメですよ、これは大切な手紙。直接ロミオさまに手渡さなくてはね!
最終的にちょっかいを出す二人の手を避けつつ手紙を受け取り、その場で読んであまりの嬉しさに乳母をセンターとして同心円を描くようにシェネで高速回転一周するロミオ。スゴイ!
なんというか。。。乳母を中心に身体が少しずつ外側に傾いて慣性の法則に従って自然とくるりと一周しているかのように見えるんです!あまりにそれが凄くて思わず会場から笑いが。
第2場 教会
秘密の結婚式を挙げる2人。僧ロレンスは二人の結婚が両家の和解につながることを願って協力を申し出ているのでした。
可憐な都さんのジュリエットは乳母を伴って登場。邪魔が入らぬよう、ひそやかに手早く誓いの言葉とキスでの結婚。
第3場 市場
ロミオはすぐに教会から市場に戻りました。
何事もなかったかのように・・。
ティボルトが現れ、モンタギューの一団を挑発します。
あぁ、言えないけれどももう僕と彼とは親戚なのか、とにこやかなロミオとそんな態度をいぶかしがるティボルト。
マキューシオが受けて立ちます。
二人の闘い。剣さばきが見事です。白熱する二人。
なんとかマキューシオが優位を保ち、ティボルトを軽く愚弄してから背を向けると・・・ちょっとこれは卑怯では?と思ったのですが背後から待てい、と追いかけてきたティボルトの剣が刺さった、という感じに。
おかしいな、いや大丈夫だ。。。大。。。丈夫なはず・・・だ・・・、
皆が注視する中、よろめいて死に至るマキューシオ。なかなかの演技巧者。最期にロミオにあいつと一戦交えてくれ、いいな、と剣を差し出し こと切れます。
ショックにうつむくロミオの脇を、まあ、仕方ないってことよと鼻で笑うように通り過ぎるティボルトに、悲しみにくれつつも衝動的に勝負を挑むロミオ。
かたき討ちは成功し、ティボルトが倒れると、ロミオは慌て、こんなはずでは・・・と運命の暗転を嘆きます。
その様子を建物の上から見てとったキャピュレット夫人が駆け下りてきて、ティボルトの亡骸を抱きしめ、その場に座り込み、地面をたたいては激しく慟哭します。
あまりの迫力にだれも何も言えず。
キャピュレット夫人のこの場の嘆きは、愛する甥っ子の死、というだけでなく、密かに愛人としていた彼の死に衝撃を受けたから・・とか色々は解釈がありますが、今日のジェネシア・ロサートの突き動かされるような激しさには圧倒され、理由はどうであれ、とにかく彼女にはそこまでの嘆きを表現する必然がある、と思わされるものでした。
第1場 市場
舞踏会の晩から、ジュリエットのことを思い続けているロミオ。
ベンヴォーリオとマキューシオが顔馴染みの娼婦たちといつものようにふざけていても彼一人は幸せそうに考え事をしています。
細かく縮らせた赤毛を振り振り踊る娼婦役のラウラ・モレ―ラ、蓮っ葉なだけでなく、ちょっと気のいい情の深い感じが彼女ならではの味付けで絶品ですね。
いつもなら率先してふざけるロミオが大人しいので心配しますが、彼は彼女を引き寄せて、でもちょっと背伸びしてさりげなくチュッとおでこにキスします。
彼女のことが嫌いになったわけじゃないけれど、今はジュリエットに夢中なので・・という彼のキュートな意思表示。
結婚式の行列を観てもあぁ、自分とジュリエットなら・・と思ってしまう彼。
ジュリエットの乳母が手紙を手に登場。
ロミオを捜して回りますが、3人が入れ替わり立ち替わり、そのロミオは自分です!と名乗り出て見たり彼女をからかいます。ダメですよ、これは大切な手紙。直接ロミオさまに手渡さなくてはね!
最終的にちょっかいを出す二人の手を避けつつ手紙を受け取り、その場で読んであまりの嬉しさに乳母をセンターとして同心円を描くようにシェネで高速回転一周するロミオ。スゴイ!
なんというか。。。乳母を中心に身体が少しずつ外側に傾いて慣性の法則に従って自然とくるりと一周しているかのように見えるんです!あまりにそれが凄くて思わず会場から笑いが。
第2場 教会
秘密の結婚式を挙げる2人。僧ロレンスは二人の結婚が両家の和解につながることを願って協力を申し出ているのでした。
可憐な都さんのジュリエットは乳母を伴って登場。邪魔が入らぬよう、ひそやかに手早く誓いの言葉とキスでの結婚。
第3場 市場
ロミオはすぐに教会から市場に戻りました。
何事もなかったかのように・・。
ティボルトが現れ、モンタギューの一団を挑発します。
あぁ、言えないけれどももう僕と彼とは親戚なのか、とにこやかなロミオとそんな態度をいぶかしがるティボルト。
マキューシオが受けて立ちます。
二人の闘い。剣さばきが見事です。白熱する二人。
なんとかマキューシオが優位を保ち、ティボルトを軽く愚弄してから背を向けると・・・ちょっとこれは卑怯では?と思ったのですが背後から待てい、と追いかけてきたティボルトの剣が刺さった、という感じに。
おかしいな、いや大丈夫だ。。。大。。。丈夫なはず・・・だ・・・、
皆が注視する中、よろめいて死に至るマキューシオ。なかなかの演技巧者。最期にロミオにあいつと一戦交えてくれ、いいな、と剣を差し出し こと切れます。
ショックにうつむくロミオの脇を、まあ、仕方ないってことよと鼻で笑うように通り過ぎるティボルトに、悲しみにくれつつも衝動的に勝負を挑むロミオ。
かたき討ちは成功し、ティボルトが倒れると、ロミオは慌て、こんなはずでは・・・と運命の暗転を嘆きます。
その様子を建物の上から見てとったキャピュレット夫人が駆け下りてきて、ティボルトの亡骸を抱きしめ、その場に座り込み、地面をたたいては激しく慟哭します。
あまりの迫力にだれも何も言えず。
キャピュレット夫人のこの場の嘆きは、愛する甥っ子の死、というだけでなく、密かに愛人としていた彼の死に衝撃を受けたから・・とか色々は解釈がありますが、今日のジェネシア・ロサートの突き動かされるような激しさには圧倒され、理由はどうであれ、とにかく彼女にはそこまでの嘆きを表現する必然がある、と思わされるものでした。