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お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

夏着物の会 2010

2010-07-29 06:43:35 | きもの
7月25日、日曜日、”お着物を愛でる会”のメンバーが六本木ミッドタウンに集結!?



左のmiwaさんはアンティークの小紋にピンクの格子の名古屋帯。
わたくしなら、こういう華やか小紋にはスッキリとした帯とバッグを合わせてしまいそうなのですが、敢えてカジュアル味の甘い帯にこっくりとしたバッグを合わせるところがmiwaちゃんらしいですね。
帯締めや鼻緒などの小物もピンクでラブリーに



左のどなさんは白地の小千谷縮に紫織庵の帯。
夏らしいとても爽やかな着物で涼しそう^^これもまた、あっさりとした帯でまとめてしまいそうなものですが、はんなりとした花帯を合わせるところが優しい風情のあるお着物姿がお得意のどなさんならではのコーディネートです



宮本さんでもう一枚!(このお写真、気に入っているのデス)
ご先祖さまの残されたお品、という宮古上布はとてもお品の良いもので、ほのかな光沢、薄いデリケートな強さのある生地がさりげなく素敵。
それにkosodeさんの白い水玉の散った麻の名古屋帯、赤白の組紐の帯締めがさりげなく可愛らしさも添えて・・・。
宮本さんと言えば、お会いするたびに新しいヘアスタイルを見せてくださるのもまた楽しみなのですが、今回はパッツン前髪に夜会巻きでオードリーのよう・・・
あ、あと半襟もスッキリとトンボの刺繍が入っているものをお使いで、細部に至るまでのお洒落、勉強になります



わたくしは、着物は 横森美奈子さんデザインのSmartPinkブランド。
黒地にクローバー模様のポリエステル素材で、一枚でも着られますが、このように半襟をつけて足袋をはいて、小紋のように着こなすのもアリ。
先月、RoyalBallet観賞の際に着用しました時には名古屋帯にお草履で単衣の着物として合わせましたが、この日は酷暑日、ということもあり、涼しく!をテーマに(笑)。
白い絽の半襟にライトグレーのチュールレースを重ね、帯は白の博多の半幅を片リボン結びに。
前帯がさびしいので、青い洋ナシとグリーンベリーの根付を帯飾りにあしらって、白い麻足袋にベージュのレース鼻緒がついたターコイズの下駄。
バッグは白のメッシュに。

4人それぞれのお着物姿、夏着物にも色々なバリエがありますよね!
途中ですが、続きは今夜UPします^^
続きです(笑)



LUNCHはミッドタウン内のガーデンテラスにあるBodegaSantaRitaで。
気軽なスパニッシュです。
実は、ワールドカップ後、サッカー愛好会?で必ず優勝国のレストランで集うのですが、今回はこちら指定ゆえ・・^^
ミッドタウンですし、ちょうどよいのでは?とご提案させていただきました
お写真は、ちょっと珍しいパスタのパエリアです。

銀座に移動して、アンティークモールから、1丁目のPOLAビルの隣のビルの2Fに移転した灯屋2へ。
こちらでは、白地にちょっとブルーベリー色を挿した墨絵の葡萄文の名古屋帯に心惹かれて購入。
秋にクールに装いたいです
どなさんは、ヒマワリをグラフィックにアレンジしたとても素敵なアンティークの夏着物に目を留めていらっしゃいましたが今回はご購入には至らず・・・
艶やかなアンティーク着物は素敵ですね^^観るだけでも眼福です



食べてばかりのようですが(笑)
こちらはとらやさんのあんみつ。白玉と杏をプラスするのが大好きです



忘れないように、どなさんとmiwaちゃんの素敵な帯を・・・
それぞれの個性にあった帯選び、お太鼓の形もとてもキレイですね!



夕暮れの銀座中央通りにて・・・
暑い一日ではありましたが、皆さまのお着物姿を存分に楽しませていただきました^^
観劇話のご報告会?も楽しかったですね!
次回は秋?またよろしくお願いいたします





「能の雅(エレガンス)狂言の妙(エスプリ)」展

2010-07-29 04:29:18 | ART
MID TOWNのサントリー美術館で、観たかった
「能の雅(エレガンス)狂言の妙(エスプリ)」開場25周年記念国立能楽堂コレクション

6月12日から7月25日まで、で途中で展示替えもありましたので、2回は観に行きたいと思っていたのですが、結局行くことができたのは最終日。



画像は17世紀江戸時代の能装束。
非常に保存状態が良く、やはり、日常着とは異なる作り、扱いによってのこのコンディション・・・と思いますが、それにしても緻密な仕事と大胆な意匠には力強ささえ漂ってくるようです。

「昭和58年(1983)に開場した国立能楽堂の貴重な能楽関係資料400点のうち、能・狂言面、能・狂言装束、楽器、謡本、絵画資料を精選して展示。室町から現代まで600年にわたる、幽玄という言葉で表現される能の雅な美と、その対極に位置する狂言のエスプリに富んだ魅力に迫ります」

というふれこみでしたが、やはりと言いますか、簡素な狂言の衣装などに比べて、圧倒的な存在感の能の衣装、驚くほど表情豊かな面の数々に魅了されました。

中でも、加賀前田家伝来の能装束、今回初公開の11領のうち、今回観ました後期展示の6領はいずれも
仕事の確かさとともに、なんともいえない趣味の良さが漂い、他の装束とは一線を画するコレクションであることだなぁと感心。
中でも心惹かれたのは、「鬱金地雲尾長鳥丸模様縫箔」の江戸時代 18 世紀の一領。
深いブルーグレーとブロンズの色合わせも美しく、地のぼかしと丸紋の中にアレンジされた花喰鳥の意匠がなんとも可憐で、素晴らしい作品でした。



上は、前田家のコレクションのうち、重要文化財「籠目柳模様縫箔」桃山時代 16世紀のもので、
非常に手の込んだ一領です。
緻密な籠目と伸びやかな柳のあしらいが、美しいコントラストを描き、職人のセンス、技術は今の時代が進めば進歩するばかりではないのだなと思わされました。



面白かったのが絵画や絵巻物。
上は、「百万絵巻一巻(十六紙)」室町時代 16世紀 国立能楽堂蔵の絵巻物ですが、
イキイキと能の場面場面を絵と文章で追った、絵入りのあらすじの台本のようなもの。
初期にはデッサンの様な筆致で描かれた簡略なものでしたが、時代がすすむにつれ、色鮮やかに華麗になり、保存の箱も漆塗りのものが用意されたり、で、能の内容・表現・意匠などがわかるのはもちろん、当時の大名の代々伝える調度品の作りの良さを今に伝える貴重な資料で大変興味深かったです。

お能は歌舞伎と違って、なかなか観賞する機会がないのですが、これを機に、実際に演じられる様も観てみたいという気持ちになりました