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お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

英国ロイヤルバレエ団「白鳥の湖」

2013-07-15 07:08:49 | BALLET
英国ロイヤルバレエ団2013年JapanTour,千秋楽の日曜日7月14日、ダウエル版「白鳥の湖」を観るために、上野の東京文化会館に行って参りました。

熱射の真昼の東京13:00に開演。
会場に着くと、この日も『大入」の赤字に白抜きの札が。
昼公演ですが、この日はこの一回のみ、ということと、会社帰りの人の少ない日曜日ということもあり、艶やかなワンピース姿の女性が多く、華やいだロビーでした。

この日の主役ペアは実生活でもオシドリ夫婦のマリアネラ・ヌニェスとティアゴ・ソアレス。
アルゼンチンとブラジル出身の長身のラテン・アメリカ人で華やかなカップル。

今回の白鳥のCASTは一番人気は初日ソワレのアリ―ナ・コジョカルとヨハン・コポーで、音楽性の高さで定評のあるアリーナと成熟したパートナーであるコポーとも迷ったのですが、白鳥は長身のバレリーナが好みなので、今回の選択に。
その後、彼女たちが電撃退団を発表したので、しまった!と思ったのですが、結局、お二人とも、体調不良で降板。
翌日土曜日マチネのロベルタ・マルケス、スティーブン・マックレーが代役として発表されたのですが、マルケスが10日水曜日のロイヤルガラで脚を痛めて回復が遅れ、土曜のソワレでカルロス・アコスタと組んでいたサラ・ラムが出演・・・と二転三転した模様。
マルケスは本来の出番である土曜には間に合ったようですが、御覧になった方のお話を伺うと、あまり華々しいパフォーマンスではなく、マックレーがあまりに素晴らしいテクニックとパフォーマンスを見せてくれたおかげで一層差が際立った・・・とか。

日曜は日曜で2人予定されたCASTが出られず、玉突き的に色々と手直しをされたらしい配役変更が会場で発表されていましたので、酷暑の東京で体調を崩されたり・・・ということもあったのかしらと。
本当にお疲れ様でした。
体調不良、故障の方は早く回復されることを祈ります。
そして、アリーナは、9月のミラノ・スカラ座公演でのゲスト出演で、元気な姿を拝見できますように!

あと、リャーン・ベンジャミンが近く退団されるという話も最近耳にして・・・。
マクミランの「ユダの木」を初演したり、熊川哲也が在団中の来日公演で見た「ドン・キホーテ」のキトリは彼女だったなぁ・・と。今回、GALAには出演されていたので、アリーナ・ヨハンの見おさめと共に、彼女の踊りも観納めておきたかったと。演目発表が遅かったのでなんとなく逃してしまったGALAでしたが、惜しいことをしました^^;

「白鳥」は・・・。ゴシックな衣装・装置のダウエル版は賛否両論で、さて?と思っていたのですが、
諸々CASTINGに嬉しい配役があり、なんといっても主役2人の素晴らしいパフォーマンスがあり、なんともゴージャスな舞台でした。
演奏も、バレエ公演ではおなじみの東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団でしたが、指揮者のボリス・グル―ジン氏の手腕か、とても良く、特に2幕の湖でのパ・ド・ドゥ導入部分のハ―プのソロは大変美しかったです。
あまりに良かったので、幕間にオーケストラ・ピットを覗きに行ってしまいましたが、まだお若い女性の方でした。

英国ロイヤル・バレエ団2013年日本公演
「白鳥の湖」

振付:マリウス・プティパ、レフ・イワーノフ、
フレデリック・アシュトン(第三幕ナポリの踊り)、デヴィッド・ビントレー(第一幕ワルツ)
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー 演出:アンソニー・ダウエル

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オデット/オディール:マリアネラ・ヌニェス
ジークフリート王子:ティアゴ・ソアレス
ジークフリートの母:エリザベス・マクゴリアン
悪魔、ロットバルト:ギャリー・エイヴィス
家庭教師:アラステア・マリオット
ベンノ:ヴァレリー・ヒリストフ ベネット・ガ―トサイド


第一幕
パ・ド・トロワ:エリザベス・ハロッド、エマ・マグワイア、ヴァレンティノ・ズケッティ
侍女:ナタリー・ハリソン、デメルザ・パリッシュ
将軍:デヴィッド・ピカリング
ワルツ:
クリスティーナ・アレスティス、金子扶生 ナタリー・ハリソン、ローラ・マカロック、
クリステン・マクナリー、平野亮一、ヴァレリー・ヒリストフ ベネット・ガ―トサイド、蔵 健太、
ダヴィッド・チェンツェミエック、ロマニー・パイダック、ポール・ケイ
英国ロイヤル・バレエ団
ポロネーズ:英国ロイヤル・バレエ団

第二幕
白鳥のひなたち:
エリザベス・ハロッド、エマ・マグワイア、
ロマニー・パイダック、サビーナ・ウェストコーム
二羽の白鳥:小林ひかる、イツァール・メンディザバル

第三幕
式典長:デヴィッド・ピカリング
六人の姫君たち:
オリヴィア・カウリー、金子扶生 ヤスミン・ナガティ、エマ・マグワイア、
マヤラ・マグリ、ローラ・マカロック、デメルザ・パリッシュ
スペインの踊り:
クリステン・マクナリー、イツァール・メンディザバル
ヨハネス・ステパネク、平野亮一
チャルダッシュ:
ヘレン・クロウフォード、ジョナサン・ハウエルズ
英国ロイヤル・バレエ団
ナポリの踊り:崔 由姫、ポール・ケイ
マズルカ:
クリスティーナ・アレスティス、ヘイリー・フォースキット、メリッサ・ハミルトン、
ベアトリス・スティックス=ブルネル、蔵 健太、エリコ・モンテス、
ドナルド・トム、ダヴィッド・チェンツェミエック


第四幕
二羽の白鳥:小林ひかる、イツァール・メンディザバル
白鳥、白鳥のひな、農民、侍女、
士官候補生、使用人、小姓、こびと:英国ロイヤル・バレエ団、英国ロイヤル・バレエ学校


指揮者:ボリス・グルージン
オーケストラ:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
協力:東京バレエ団、東京バレエ学校



◆上演時間

第一幕、第二幕 13:00 - 14:15(休憩 25分)
第三幕 14:40 - 15:15(休憩 20分)
第四幕 15:35 - 15:55

終演後、空俄かにかき曇り・・・
熱帯のスコールのような夕立でした。
デマチを決行?したのですが、なんとか屋根のあるところに場所を確保できたので良かったようなものの・・・。
女王のエリザベス・マクゴリアンさんが出てらしたら、一瞬雨がやんだので、流石は女王オーラ!と^^
その後また、雨脚が強くなる中、ビニール袋をポンチョのように改造して着ていらした男性ダンサーとか、ファンの方から進呈された折傘をありがたくおしいだかれる女性ソリストとか、スーツ姿でさっそうと小走りに行ってしまわれた・・・と思いきやすぐにタクシーをつかまえて楽屋口に戻られて女性2人を救出された某芸監とか・・・。
楽屋口も結構ドラマでした^^;